EU大酒飲みは?

フランスではお昼にランチと一緒にワインを飲む人がたくさんいる。また仕事に戻らなければいけないのに、太陽の真下、テラスでワインを飲んでいる。ランチ時でなくても、カフェの代わりにワインで時間をつぶしている人もいる。

世界保健機関によればヨーロッパは世界のどこよりもたくさんアルコールを消費しているそうです。

年間一人当たり12,5リットルのアルコール消費量のヨーロッパは世界平均(6,1リットル)の約2倍である。この消費量の違いはヨーロッパ内においても顕著である。中欧,東欧の消費量が14,5リットルに対し、西欧は12、4リットル、南欧11,2リットル、北欧10,4リットル。世界保健機関によると、貧しい国は国内総生産の高い国に比べアルコールを多く摂取する傾向にあるそうです。

西欧、南欧の人々は決まった時間、例えば食事の間に規則正しくお酒を窘みますが、北欧人は手っ取り早く酔っ払うため不規則に飲むのだそうです。ここ10年ほどはアルコール消費量は一定であったものの、北欧と東欧の消費量は上昇にあり、前者では依存症、後者では心血管障害が増加しています。さらに全体的に見てみると、15歳から64歳までの死亡者のうち約12%がアルコールに起因し、男性の7人に1人、女性の13人に1人に当たります。

 出典:Le Figaro/世界保健機構

 

フランスに注目してみると、フランスでは62%がワイン、20%が強いアルコール、17%がビールを飲みます。消費量は減少傾向にあり、1961年から2005年の間に一人当たりの消費が25リットルから12、5リットルに下がりました(世界健康機関2011年度報告)。全体で500万人のフランス人がアルコール問題を抱えており、そのうち200万人が依存症と推測されるそうです。

 

フランス一人当たりのアルコール消費量(15歳以上) 1961年~2006年

 出典:世界保健機構

青線:総合
赤線:ワイン
茶線:ビール
黄線:(アルコール度の高い)スピリッツ

以上参考 Le Figaro
訳:Aki