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フランスの若者と住宅事情

現代の若者、主に18から35歳までを昔は『la génération Y』と呼んでいましたが、現在はla génération des Millennialsと呼んでいるそうです。

これらの世代を対象に、アメリカ、マレーシア、イギリス、中国、アラブ首長国連邦、そしてメキシコという様々な国において調査された興味深い不動産に関する記事をご紹介します。

以下Le Figaro Immobilierより:

1981年から1988年の間に生まれたフランス人の41%がすでに家(マイホーム)を所有し、69%が5年内には住宅購入を予定している。テレワーク(住宅勤務)がまだ完全には発達していないものの、こうした若者たちは『住居とは生活の場であり、また同時に仕事の場である』という一歩進んだ考えや意識を持っている。

調査を受けたMillennial世代の半数が在宅勤務を時々あるいは頻繁にしていると答えており、フランスにおいてはその数値は43%にあたります。そして、いわゆるベイビーブーム世代(1946年から1963年の間に生まれた世代)ではテレワークを実践する割合は30%に留まります。

さらに平均55%のMillennial世代が住宅購入のために交際費や娯楽費などを節約するという意見を持つ中、フランスではその数は44%。

最終的に予定より小さな住居を選んだという人が平均で33%、フランスでは20%。

まだを家を持たないが10年内には購入を考えている人の中で、82%がおおよその予算を頭の中にイメージしており、41%のフランス人がその目標を忠実に守り、アメリカ人で42%、マレーシア人で68%。Millennial世代のメキシコ人は予算ゴールを持たない人が多いようです。

また平均で36%の人たちが住宅購入の際に親に財政的援助を求めるのに対して、フランス人は26%。

その他の国の結果は以下のとおり:

アラブ首長国連邦 50%
メキシコ 41%
中国 40%
カナダ 37%

平均 36%

イギリス 35%
アメリカ 32%
オーストラリ 30%
マレーシア 29%
フランス 26%

意外と言っては叱られそうですが、フランスは娯楽を求めながらも将来の展望に対して決意の固い若者が多いようです。個人主義の表れというか独立心の高い人が多いような気がします。年下の人でもしっかりした人が多いですね。フランスにいると政治とか経済の話題についていかないといけないので大変です・・・。

フランス人の睡眠

長い夜の続くヨーロッパの冬。ぐっすり眠れる人もいれば、不眠症で悩んでいる人も多い。

フランスではここ50年で人々の平均睡眠時間が1時間30分ほど減ってしまったそうです。平日6時間58分、週末7時間50分の睡眠時間。さららに3分の1のフランス人は平均たった5時間もしくは6時間しか眠らないそうです。また若者の平均睡眠時間は6時間40分でこちらも低下状態。

寝不足による疲労、集中力低下は交通事故につながり、また同じく睡眠が足りないことで肥満や糖尿病などのリスクも増えるそうです。

現在では、睡眠薬に頼るフランス人がほとんどで、ヨーロッパでも一番その数は多いようです。ヨーロッパ全体が6%ととすると、フランス人の率は14%。

普段のストレスからなのでしょうか。昔と違って社会で求められることが多すぎて寝る時間が削られてしまうんでしょうね、現代社会は。

 

フランスの歴史において忙しかっただろうなあと思われる人物、ナポレオンさんはどうだったのでしょうか。

彼はだいたい23時くらいに就寝し、夜中の3時に一度起き、また午前5時あたりに床に就き、7時起床、というようなリズムだったそうです。彼は危険のまっただ中にあっても眠ることができたという。ある意味、寝ることにおいても偉大ですね。

偉大な科学者たちはどうでしょう?

アインシュタインさんは、たっぷり10時間(時にそれ以上)眠ることができ、

トーマス・エジソンさんは少ししか眠らず、たくさん眠る人は怠け者だと思っていたそうです。面白いですね。

 

最近では昼寝の効果なども証明されてきていますから、いろんな工夫がされ生活習慣も改善されるといいですね。

私も以前住んでいた場所には近所の建物の屋上にアンテナがたくさん設置されていて(おそらく携帯電話用の?)、主人も私もすごい偏頭痛に悩ませれ眠れなかったのを覚えています。引っ越してきてからはパッタリ頭痛が消えてしまいましたが。あんなに困ってたのに。近くには森もあるので空気も比較的きれいだし。やはり環境は大切ですね。電磁波だけではありません。都会だと夜になっても暗くならないですからね。いつまでも明るい。これも睡眠の障害になるそうです。

せっかくの長い冬の夜、ぐっすり眠れるといいですね。

 参考:Figaro Magazine

フランス人の通勤

フランス語の表現に《Metro, boulot, dodo =地下鉄、仕事、おねんね》と言うものがあります(詳しくはフランス語ページ仏サラリーマンへ)。どこの国でも忙しい毎日を嘆く人が多いようです。日本からやってきた私にとって、フランスの生活なんて東京にいた時とは比べ物にならないくらいゆったりとしたものに感じるのですが、それでもやはりフランス人はもっと自由になる時間がほしいと感じているようです。

さて、そんなフランス人が毎朝通勤にかける時間が、27分。地下鉄、車、バス、自転車、それが何であれ、フランス人の通勤平均時間は27分だそうです(Regusによる調査より)。比較的満足のいく平均時間ですが、逆に一日に1時間半以上も公共交通機関にかける人口は全体の20%。中国人はもっと深刻で、3人に1人が同様の状況にあり、一番負担が少ない国がアメリカの10人に1人だそうです。

フランスでは自動車が一番利用されている通勤手段で全体の52%(世界平均64%)。調査によると、公共の交通機関はストレスや疲労の大きな原因とされ、また、フランス人の家計の大きなポストを占めるとされています。その上、かなりの額が。8%のフランス人が給料の10%を通勤交通費に充てているそうです。

窒素酸化物排出の80%がこういった交通機関から出されていることにも注目。


(以上参考/イメージ 20 MINUTES)

パリでは自動車の数を減らすために、地下鉄やトラムなどが網羅され、さらにはレンタルサイクルも充実してきていますが、それでも都会は人口が多すぎます。メトロ自体のサービスが向上するわけでもなく、チケット代だけが年々値上がりしているので、不満がたまるのも分かるような気がしますし・・・。そうすると自転車なんかで通える範囲が一番理想的だなあ。お金も時間もかからないし、環境的にもよい。たまに、そんな人を見かけます。自転車でさっそうと車を追い越して走って行くサイクリスト(いやサラリーマン)。カジュアルで楽そう。

ちなみに、日本の平均通勤時間は調べてみたところ69分(2006年総務省)。日本は人が多すぎる! 東京の通勤ラッシュもフランスのストレスとは比べ物にならないくらいひどいと思う。私は経験がありませんが、押し込まれている映像とか見ると・・・。

ヴァカンスのために働くと言われるフランス人と、仕事のために休みがとれない日本人。でもどちらも同じサラリーマンです。皆さん健康に気をつけましょう。

フランスのてんとう虫

なんだか分からないのですが、てんとう虫がたくさんやってきます。環境がいいということでしょうか。うちのバルコニーで見つけたてんとう虫のコレクション写真です。フランスではてんとう虫は幸せを呼ぶと言われているのでうれしいことです。

フランスには黄色のてんとう虫もいるのですが、まだ我が家のバルコニーでは見つけていません。いつか飛んでくるだろうか・・・。ちょっとした楽しみになっています。虫の嫌いな方すみません。

(更新1)確実にてんとう虫の数が増えています! 今日数えたら8匹+ベイビーてんとう虫(と思う)を1匹発見。5mmほどの大きさで、斑点模様がかすかについていました。ものすごい勢いで走り回っていたのを数回目撃。我が家の4つ葉クローバーがてんとう虫の住処に・・・。

(更新2)その後、数日後、クローバーにくっついていたアブラムシが全部消えていました。きれいです。8匹のてんとう虫もえさがなくなったようでみんな飛んで行ってしまいました。なんだかさみしい。てんとう虫はかなりの食いしん坊らしいです。数日間の観察結果、斑点の多いてんとう虫はかなり活発でものすごく動き回る傾向に、斑点のすくない種類は食べては寝、食べては寝という感じでしょうか。黒色に赤斑点の種類はほとんど見ることはありませんでした。黄色い種類もいまだ確認できず。フランスにはこれら4種類がいるようです。今年はてんとう虫イヤーで気づくとかばんやシャツにてんとう虫がとまっていたりしました。面白かったのは死んだふりをするてんとう虫。かしこい!

(更新3)ついに黄色いてんとう虫をマルセイユにて発見!それも黄色いてんとう虫ばかり4匹、5匹とそこら中に。比較的サイズは赤いてんとう虫より小さいようです。

緑のなかをよーく目を凝らしてみると、いろんな所に隠れています。

芝生のなかで昼寝中のてんとう虫。

主人に聞いてもなかなか見かけないという黄色いてんとう虫。とてもラッキーなことだそうです。さて次のターゲットはオレンジ色のてんとう虫!

スーパーマーケット

旅行するだけならあまりお世話になることはないかもしれませんが、長く生活することになると必ずお世話になるのが近所のスーパーマーケットですね。 ここパリでも例外なくいろんなチェーンのスーパーがあります。このぺージではそんなスーパーについてご紹介。

パリ市内でよく見かけるスーパーといえばMONOPRIXモノプリ。地域によって大きさやそろって いるものが異なりますが、一般的に他のチェーン店に比べて大きなお店です。

monoprix
MONOPRIX モノプリ

農業国野菜を食べよう
まず一番最初に買い物に出かけた日の最初の発見は、野菜コーナー。こちらでは袋売りではなく計り売りで、例えば、自分で必要な分のジャガイモを袋に入れ て、そばにある計り機でジャガイモの絵を押すと料金のバーコードが出てきます。そのステッカーを袋にはりレジにて支払うという具合です。ですからニンジ ンが一本だけ欲しいという時は、30円、40円単位で買うことができます。もやしやマッシュルームなんかをわしづかみに袋に詰めたりするんですよ。

他にもこちらならではのユニークな野菜がたくさん。新鮮なバジルやアーテイチョークなど。アボカドが山積みになっていたり。どうやって料理したらいいのか分からないようなものがたくさん。でもさすがは農業国安いです。

Mache という野菜はレタスとまぜてサラダに。またRoquetteという野菜は ほろ苦くて大好きです。スーパーで探してみてください。

日本らしいものといえば、椎茸がこちらでも《シイタケ》として売られていました。もちろんスーパーでなく八百屋さんに行けばさらに新鮮な野菜やハーブなどが手に入ります。果物類ではベリーの種類が豊富でいろんな味が楽しめます。

minitomato


Cerisesと書いてあるプチトマト。とても甘くておいしい。
モノプリで買ったバジルは、鉢植えで売っていました。
一鉢で何回も葉をつけてくれるので、結構楽しいです。

BIO食品については日記にて。

お肉とチーズ
フランスでは、レストランの食事は日本の料金とさほど変わらないけれど、スーパーの野菜や肉類などはとても安く、家で料理するととても経済的。チーズやワインも種類が豊富で、とても安い。レストランに行かなくてもスーパーでフランス料理が楽しめそうです。

ずらりと並んだチーズのコーナーは独特の匂いがしてきて、いい時と悪い時が・・・。私のおすすめは Cancoillote〈カンクワイ ヨット〉 というチーズです。クリーミーでしかもとても安い。1ユーロちょっとの値段で味わえるチーズです。

食べ方というと、フライパンでそのチーズを温め、ハムやフライしたポテトにかけて食べます。フランスでもまだ珍しい方のチーズなんだそうです。うちはたまたま彼の友達がそのチーズの産地出身でいつもお土産にもらっていたのでおいしいねと言いながらよく食べていました。スーパーには一種類しかありませんでしたが、実はガーリックカンクワイヨットがおいしいんですよね。

(「フランス家庭 料理」もご覧下さい。)

canqoillote
PresidentというブランドのCancoillote
このトローッとしたチーズをパンやハムに付けて食べるんです。

presidentcheese
こちらもPresidentのカマンベールチーズ。
私達のお気に入りです。
ちょっと指で押さえて弾力のあるものを選ぶのがコツ。

もちろんワインともとても合うので、お忘れなく。スーパーの中には、ワインのコーナーもあり、いまだに何がなんだかさっぱり見当がつか ないほどたくさん揃っています。きっとこちらではワインは日本人のお茶のようなものなんだろうなと感じます。

お肉もステーキがいろいろ並んでいます。こちらに来てから胃が大きくな りました。ハムなどもフランスのいろんな地域特産のものが売られていて、結構おいしいんです。おすすめはSAVOISサヴォワ地方の生ハム。香りも良くワインとよく合います。スーパーで買ったのに。

savoiehum
PARMA(左) というブランドの生ハム。
いろんな地方の名前が書いてあるのでチェックを。
Savoisサヴォア地方のが中でもお勧めです。

 

basquaise ham
Fleury Michon (左) Basquaise バスケーズハム。
我が家のある日の朝食。
プロヴァンスハムもありました。おいしいですよ。

charal
CHARAL(右)というブランドでマリネしてあるステーキ。
そしてかなり手抜きな食事です。でもおいしい。

 


Le Gauloisブランドの Gesiers de Canard
Gesiers ジェジエとは砂肝。つまりカモの砂肝。
日本と違ってものすごーくやわらかい。
フライパンで少し暖めてサラダと混ぜて食べています。
おいしいですよ!お試しあれ。5,24ユーロ。

pate
Pâté en Croute (右)ランチにもちょうど良い。


Roulade de Volaille cuite aux olives
モノプリブランドのオリーヴハム。


Labeyrie こちらはスモークサーモンやフォワグラで有名なブランド。
たくさん買ってマリネにしたりします。作り方はフランス家庭料 理


Knorr(左) こちらおなじみクノールのスープ。
キノコスープ、アスパラガスのスープ。
日本にもあるのかな?


Knorr クノールの地中海ブイヨン(野菜用)
かなり便利です。
我が家では、ナス、クルジェット(ズッキーニ)、パプリカをさいの目に切り、このブイヨンで炒めて出来上がり。地中海野菜炒めですね。


Blinisブリニ(左) / Taramaタラマ(右)
スーパーの魚介類売り場近くでみつかります。
粒々のイクラの入ったクリームを小さなパン(ブリニ)にぬって食べます。

その他お菓子など

sugarcake
こちらはシュー皮に砂糖がまぶしてあるおやつ。お茶に合います。

bonnemama
お茶に合うといえば、こちらはBonne Maman(左)というシリーズのお菓子。
チョコレートやジャムがおいしいです。

pyleneechoco
Les pyreneens (右)冬季限定チョコレート。
買いだめしておきましょう。


そしてこちらBonne Mamanの新商品。
Les Petits Muffins
バターの香りと味がしっかりついていて、とってもおいしい。
コーヒー味もおすすめ

cacaor
VAN HOUTEN (左)
そして冬にはか欠かせないココア。
カフェに行かなくともこれで十分。


LA TISANIERE (Nuit Calm) (右)
またリラックスしたい時、眠れない時にこんなハーブティーはどうでしょう。香りがとってもいいです。ほんのり甘みがあって。


BJORG BIOのクッキー。
朝食にしています。 主人はハチミツ、私は写真左のハチミツパン。フラボーワーズもおすすめ。


Petits Choux Fourres
MONOPRIXブランドのおかし。
さくさくのシュー皮の中にTapenade(プロヴァンス名産)。
オリーブの味が口にいっぱい。ワインと一緒に。


こちらLeader price というブランド。結構安くておもしろいものが見つかります。プロヴァンスのリンゴジュース


こちらその名もVaisselle Mediterranee
「地中海食器洗剤」何が地中海なのかと言うと、香りが地中海です…???

 


Grand Fermage Sel de Mer
日本にいた時はマーガリンが多かったけれどこちららに来たらバターの多さに驚きます。安いし。こちらは海の塩入りバター。


St Malo petilts suisses
プチスイス=クリームとチーズの間?つまりクリームチーズみたいな感じでしょうか。いくつかメジャーなブランドのプチスイスがありますが、こちらSt Maloは伝統的な製法で作られているとか。おいしい!

と、このように、スーパーは発見の宝庫。フランスの暮らしがよく分かります。フランスを旅行する時は、アパートなどを借りて自分で料理 をしたほうが楽しいかもしれませんね。 結構おもしろいものがたくさんあってチャレンジしてみるのもいいかも。それからこちらには24時間営業するようなコンビニはありません。

promo
最後にPROMOプロモとは割引商品です。

ただ、フランスのスーパーは、かなり衛生管理が悪いので、季節の変わり目などにはこういったプロモ商品も含め気をつけましょう。賞味期間が過ぎていなくても、温度調整が適切になされていないのでお肉などが変色し腐っている場合がよくあります。特に中身の見えない商品などは要注意。