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フランスの地震

近年、世界規模で環境問題が深刻化しています。その中でも自然災害の恐ろしさは多くの人々が経験しており、特に日本人は台風、地震、噴火とありがたくないことに全てを体験することのできる環境にあります。

世界でも日本のおかれている環境は注目されており、よくフランス人が日本について、「日本なんて危険すぎて住むところじゃない。」と言う声も聞きます。

ではヨーロッパ大陸、フランスは地震が起こらなくて安全なところなのでしょうか。同じヨーロッパでもイタリアは火山、地震と日本とよく似ていますよね。では今からフランスについて探っていきましょう。

フランスでも実は平均2年に1度の割合でマグニチュード5以上の地震が起きているのですが、被害が微少に止まるのに甘んじて建設規制が厳守されない傾向にあるという。

フランスでは山地の東部、南部で地震が発生しやすいといわれ、2004年2月23日にフランス東部ブザンソンで起きたマグニチュード 5.1の地震では周辺の40県で揺れが感じられました。このため2万世帯が停電に見舞われ、一部の建物に亀裂が生じましたが、負傷者は出なかったということで す。

フランスは地震国ではないが、この100年大規模な地震が発生していないため、次回発生に備え早急に討議を行うよう促す構えです。

1. 最初のグラフは地震発生の分布図です。色で表されているのはマグニチュードの大きさです。

graph ク リック

2. 震源地の分布図です。黒丸は調査され確認されたもの、白丸は推定です。

epicenter クリック

3. 地震の大きさ・ダメージを示す図です。薄紫ゾーンはほとんど感じられない微震、薄緑ゾ-ンは体感できる程度の微震、オレンジゾー ンは弱、赤ゾーンは中、濃い紫ゾーンが強です。ここから分かることはフランスで起こる地震は大きくても中くらいの大きさであるということです。濃い紫で塗 られているMartinique(マルティニーク)や Guadeloupe (グアドゥループ)は大西洋に浮かぶ島です。大陸からは離れています。

france sismique ク リック

4.次のグラフは、地震に対して耐久性のある建物を建てるよう決められている地域の分布です。アルプスとピレネーの2箇所に集中してい るのがよくわかります。

france sismique クリック

こちらは過去被害にあったときの状況です。確立は日本ほど高いものではないけれどやはりフランスでも地震は起こります。この国にいるから安全だということはまず言えないでしょう。どこにいても人間は自然に対して無力です。

damage

damage

damage

damage

またフランスでは、地震の他、その平らの地形のため浸水などの被害も多く起こっています。特に南部では大雨のために川が氾濫して水が四 方に広がり水浸しになってしまいます。土地が平らなため水がなかなか引かないのです。また台風のようなものはありませんが雷を伴う嵐はよく起こります。日本と違い山がなく見通しがいいので、長時間に渡って稲妻が何度も明るく光りとても不気味です・・・。音もすごいですよ。

フ ランスと日本の喫煙と飲酒の法的最低年齢です。4歳も差がありますがここからいろんなことを考えさせられます。

フランス

喫煙 16才未満の子供は学校で喫煙してはならない。16才未満の子供を受け入れている学校では喫煙禁 止。*1
飲酒 16歳
(法的喫煙最低年齢)
アルコール飲料の購入、公共の場所における飲酒は16才から認められる。*2

日本

喫煙 20歳(法的喫煙最低年齢) タバコの広告には若者女性を使ってはいけない。テレビ/ラジオなどタバコ製品の広告を止めるな ど。*1
飲酒 20歳(法的飲酒最低年齢) 20歳未満の飲酒禁止、営業者の未成年者への販売、提供禁止、未成年者の飲用目的で所持する酒類は没収等の処分*3

*1  Tobacco Control Country Profiles
The 11th World Conference on Tobacco OR Health
The American Cancer Society, INC. Atlanta, Georgia

*2  Overview of national alcohol policies in the 15 countries of the European Union
French Society of Public Health, October 1998

*3   未成年者飲酒禁止法

フランスに来て驚いたこと(数ある中の一つ)、それは十代の喫煙と飲酒。学校の休み時間に高校生が校舎から出てきて通りでタバコをプカプカ。初めて見た時 はとても驚いてしまいました。小学生くらいの男の子が通りでタバコを吸っていたこともありました(近くにいた大人が注意していましたが)。でもフランスで は喫煙に関する明確な法律が見つからないので特に法律に反したことにはなりません。

少し別のぺージと重複してしまいますが具体的なデータとしてフランスの喫煙禁煙状況について。

フランスでは、12歳以上の3人に1人、20~25歳では2人に1人が喫煙者とされています。毎年70,000人がタバコが原因と見ら れる病気や間接喫煙などで死亡しています。しかし、このような状況においても、多くの学生、政治家からの反対で禁煙制度が思うように進みませんでした。あ る政治家は「フランス人はすべてのことを禁止されるのにうんざりしている」と。

しかし現在においては公共の場での喫煙規制が始まり、フランス人の態度も変化し、フランス人の大多数がこの規制に賛成。30パーセント の男性、23パーセントの女性がいまだ毎日喫煙している(その半分が一日に10本以上の喫煙)が、毎年600,000人が禁煙しようとしています。政府は 広告や100万ユーロの予算を使ってこの数値が二倍になることを期待。(以上参考:産経新聞、The Paris Times)

日本でも昔から高校生の喫煙問題はよく聞きますが、最近はさらに低年齢化しているようですね。そして喫煙もそうですが、飲酒のニュース も多いような。昼間から堂々と公園で中学生がお酒を飲んでいたとか、それどころか通行人が子どものためにお酒を買ってもってきたりとか…。私も以前高 校生に「今日はちょっと二日酔いなんであんまり勉強に集中できない」などと言われたことがあります。同じ問題でも昔と違う点はなんだか堂々となってきてい るような。

『なぜ若年者のタバコは悪いのか』

1、タバコの中(タール)にある発癌物質は大人より子どもの場合のほうが癌を発生させやすいから。100種類以上の発癌物質を含んでい ます。未成年者の喫煙はリスクが高まり、30歳以上で吸い始めた人の約4倍強で、さらには吸わない人の6倍近い肺がんでの死亡率が高まる。

2、タバコを吸うと一酸化炭素(CO)が赤血球のヘモグロビンと結びつき体に酸素を送る能力を低下させる。COは酸素に比べ200倍も 強くヘモグロビンと結びつく。その結果、心臓病が起きやすく、十代からタバコを吸っていた人では、その何倍も心臓病で死ぬ人が多い。また酸素欠乏状態でも あるので、脳の働きが弱くなる。

3、タバコの中に含まれたニコチンによって依存症になってしまう。やめられないと禁断症状になる。ニコチンは毒性が強く短時間に吸収さ れる。初めてタバコを吸った時、フラッとしたり、気分が悪くなったりするのはニコチン急性毒性症状。コカインなどの薬物と同じ作用をもっている。

『なぜ若年者の飲酒は悪いのか』

1、十代の体はアルコールを分解する仕組みが未熟。アルコールは分解能力以上摂取すると毒なので、体が未発達なうちに全身に回る毒を与 えると、そのダメージも増加。

2、飲み始める年齢が早いほど依存症にかかりやすい。16歳でお酒を飲んでいた人は、飲酒していなかった人と比べてそのリスクが高ま る。

2、記憶をつかさどる脳の神経細胞を破壊する危険性がある。

以前TIME誌で特集されていた記事なのですが、人間の脳、特に前頭葉部分(判断力をつかさどる)はだいたい25歳くらいまで成長して いるんだそうです。つまり十代というのは身体だけでなく脳も成長真っ只中、そして20歳を過ぎてもまだしばらく脳は成長し続けていることになります。です から日本の20歳というのは私としては科学的に見ると16歳よりは理想的だなあと思います。

また人種によってアルコールの分解能力が異なるということも分かっているそうです。

アルコールは胃腸で吸収され、酸化され心臓毒性の強い物質(アセトアルデヒド)になります。お酒に強い人はこれを酵素によって分解でき るのですが、弱い人はすばやく処理できない。東洋人の約4割でこの活性が遺伝的に弱く、白人や黒人ではほとんどの人が遺伝的に強いことが知られています。

おそらくこのように先天的に欧米人のほうがアルコールに強い遺伝子を持っているので年齢の規制に差があるのも理屈に合っているのかもし れませんね(でもアメリカは21歳)。

またフランス人のよく飲むワインは健康によいと言って日本ではブームですが、ここにも少し落とし穴が。よく赤ワインのポリフェノールは 体にいいからと言いますが、実際にはワインをよく飲むフランス人よりも日本人のほうが虚血性心疾患による死亡率が低いそうです。わざわざお酒を飲まなくて も、日本の良い習慣にそっていれば十分健康でいられるんですね。それどころかフランスではワインなどアルコールの飲みすぎによる消化器系疾患による死亡率 が高いんだそうです。(参考・宮千代加藤内科医院赤 ワインのウソ)。

喫煙も飲酒も「ちょっとくらいなら」で早くから始めてしまうと大きなリスクが後についてまわってきてしまいます。わざわざ自分から体に 悪いことを始めなくてもいいのに、お金もかかるし…。でもそれがカッコいいと思わせるように広告宣伝されているんですよね。お酒はある程度(身体も脳 も)大人になってから適度に楽しむ程度が一番。タバコは何かいいことがあるのでしょうか。

今日、フランスのニュースで、十代(16歳以下)の喫煙が増加とありました。

タバコ屋:「君は何歳なんだ?16歳になってるのか?身分証明書は?」

少年:「いや、16にまだなってない。」

と言ったにもかかわらず、タバコを売っていました。またそのニュースでは、チョコレート味やバニラ味のタバコが若者をターゲットに売ら れているとも。禁煙に向かって進んでいるのに、こんなタバコが販売されるなんて、タバコを作っている人も、タバコを売っている人もあの手この手を考えるん ですね。

参考:

たばこと健康 最新た ばこ情報 中高生喫煙者のグラフ

宮千代加藤内科医院 ホームページ
:たくさんの飲酒問題について扱っておられます。他にもたくさん興味深いページがあります。

財団法人 日本禁酒同盟 ホーム ページ

フランスと日本の喫煙と飲酒の法的最低年齢です。4歳も差がありますがここからいろんなことを考えさせられます。

フランス

喫煙 16才未満の子供は学校で喫煙してはならない。16才未満の子供を受け入れている学校では喫煙禁 止。*1
飲酒 16歳
(法的喫煙最低年齢)
アルコール飲料の購入、公共の場所における飲酒は16才から認められる。*2

日本

喫煙 20歳(法的喫煙最低年齢) タバコの広告には若者女性を使ってはいけない。テレビ/ラジオなどタバコ製品の広告を止めるな ど。*1
飲酒 20歳(法的飲酒最低年齢) 20歳未満の飲酒禁止、営業者の未成年者への販売、提供禁止、未成年者の飲用目的で所持する酒類は没収等の処分*3

*1  Tobacco Control Country Profiles
The 11th World Conference on Tobacco OR Health
The American Cancer Society, INC. Atlanta, Georgia

*2  Overview of national alcohol policies in the 15 countries of the European Union
French Society of Public Health, October 1998

*3   未成年者飲酒禁止法

フランスに来て驚いたこと(数ある中の一つ)、それは十代の喫煙と飲酒。学校の休み時間に高校生が校舎から出てきて通りでタバコをプカプカ。初めて見た時 はとても驚いてしまいました。小学生くらいの男の子が通りでタバコを吸っていたこともありました(近くにいた大人が注意していましたが)。でもフランスで は喫煙に関する明確な法律が見つからないので特に法律に反したことにはなりません。

少し別のぺージと重複してしまいますが具体的なデータとしてフランスの喫煙禁煙状況について。

フランスでは、12歳以上の3人に1人、20~25歳では2人に1人が喫煙者とされています。毎年70,000人がタバコが原因と見ら れる病気や間接喫煙などで死亡しています。しかし、このような状況においても、多くの学生、政治家からの反対で禁煙制度が思うように進みませんでした。あ る政治家は「フランス人はすべてのことを禁止されるのにうんざりしている」と。

しかし現在においては公共の場での喫煙規制が始まり、フランス人の態度も変化し、フランス人の大多数がこの規制に賛成。30パーセント の男性、23パーセントの女性がいまだ毎日喫煙している(その半分が一日に10本以上の喫煙)が、毎年600,000人が禁煙しようとしています。政府は 広告や100万ユーロの予算を使ってこの数値が二倍になることを期待。(以上参考:産経新聞、The Paris Times)

日本でも昔から高校生の喫煙問題はよく聞きますが、最近はさらに低年齢化しているようですね。そして喫煙もそうですが、飲酒のニュース も多いような。昼間から堂々と公園で中学生がお酒を飲んでいたとか、それどころか通行人が子どものためにお酒を買ってもってきたりとか…。私も以前高 校生に「今日はちょっと二日酔いなんであんまり勉強に集中できない」などと言われたことがあります。同じ問題でも昔と違う点はなんだか堂々となってきてい るような。

『なぜ若年者のタバコは悪いのか』

1、タバコの中(タール)にある発癌物質は大人より子どもの場合のほうが癌を発生させやすいから。100種類以上の発癌物質を含んでい ます。未成年者の喫煙はリスクが高まり、30歳以上で吸い始めた人の約4倍強で、さらには吸わない人の6倍近い肺がんでの死亡率が高まる。

2、タバコを吸うと一酸化炭素(CO)が赤血球のヘモグロビンと結びつき体に酸素を送る能力を低下させる。COは酸素に比べ200倍も 強くヘモグロビンと結びつく。その結果、心臓病が起きやすく、十代からタバコを吸っていた人では、その何倍も心臓病で死ぬ人が多い。また酸素欠乏状態でも あるので、脳の働きが弱くなる。

3、タバコの中に含まれたニコチンによって依存症になってしまう。やめられないと禁断症状になる。ニコチンは毒性が強く短時間に吸収さ れる。初めてタバコを吸った時、フラッとしたり、気分が悪くなったりするのはニコチン急性毒性症状。コカインなどの薬物と同じ作用をもっている。

『なぜ若年者の飲酒は悪いのか』

1、十代の体はアルコールを分解する仕組みが未熟。アルコールは分解能力以上摂取すると毒なので、体が未発達なうちに全身に回る毒を与 えると、そのダメージも増加。

2、飲み始める年齢が早いほど依存症にかかりやすい。16歳でお酒を飲んでいた人は、飲酒していなかった人と比べてそのリスクが高ま る。

2、記憶をつかさどる脳の神経細胞を破壊する危険性がある。

以前TIME誌で特集されていた記事なのですが、人間の脳、特に前頭葉部分(判断力をつかさどる)はだいたい25歳くらいまで成長して いるんだそうです。つまり十代というのは身体だけでなく脳も成長真っ只中、そして20歳を過ぎてもまだしばらく脳は成長し続けていることになります。です から日本の20歳というのは私としては科学的に見ると16歳よりは理想的だなあと思います。

また人種によってアルコールの分解能力が異なるということも分かっているそうです。

アルコールは胃腸で吸収され、酸化され心臓毒性の強い物質(アセトアルデヒド)になります。お酒に強い人はこれを酵素によって分解でき るのですが、弱い人はすばやく処理できない。東洋人の約4割でこの活性が遺伝的に弱く、白人や黒人ではほとんどの人が遺伝的に強いことが知られています。

おそらくこのように先天的に欧米人のほうがアルコールに強い遺伝子を持っているので年齢の規制に差があるのも理屈に合っているのかもし れませんね(でもアメリカは21歳)。

またフランス人のよく飲むワインは健康によいと言って日本ではブームですが、ここにも少し落とし穴が。よく赤ワインのポリフェノールは 体にいいからと言いますが、実際にはワインをよく飲むフランス人よりも日本人のほうが虚血性心疾患による死亡率が低いそうです。わざわざお酒を飲まなくて も、日本の良い習慣にそっていれば十分健康でいられるんですね。それどころかフランスではワインなどアルコールの飲みすぎによる消化器系疾患による死亡率 が高いんだそうです。(参考・宮千代加藤内科医院赤 ワインのウソ)。

喫煙も飲酒も「ちょっとくらいなら」で早くから始めてしまうと大きなリスクが後についてまわってきてしまいます。わざわざ自分から体に 悪いことを始めなくてもいいのに、お金もかかるし…。でもそれがカッコいいと思わせるように広告宣伝されているんですよね。お酒はある程度(身体も脳 も)大人になってから適度に楽しむ程度が一番。タバコは何かいいことがあるのでしょうか。

今日、フランスのニュースで、十代(16歳以下)の喫煙が増加とありました。

タバコ屋:「君は何歳なんだ?16歳になってるのか?身分証明書は?」

少年:「いや、16にまだなってない。」

と言ったにもかかわらず、タバコを売っていました。またそのニュースでは、チョコレート味やバニラ味のタバコが若者をターゲットに売ら れているとも。禁煙に向かって進んでいるのに、こんなタバコが販売されるなんて、タバコを作っている人も、タバコを売っている人もあの手この手を考えるん ですね。

参考:

たばこと健康 最新たばこ情報 中高生喫煙者のグラフ

宮千代加藤内科医院 ホームページ
:たくさんの飲酒問題について扱っておられます。他にもたくさん興味深いページがあります。

財団法人 日本禁酒同盟 ホームページ