印象派の島・ルノワールの風景

Ile des Impressionistes  イル・デ・ザンプレッショニスト「印象派の島」

オ-ギュスト・ルノワ-ル(1841~1919)が生涯の女性に出会った場所

river

「絵のためにすっかりシャトウに居ついてしまっている。是非ここに昼食にいらして下さい。きっとそれを 悔やむことはないでしょう。ここはパリの近郊で一番美しい場所です。」とルノワ-ルは友人に書いた。パリからRERでたったの15分のシャトウとマルメゾ ンの間にあるセ-ヌ河の中州、”印象派の島”には、今日も印象派の画家達が集まった頃の面影が残っています。

19世紀末、ここは週末を舟遊びで過ごす裕福なパリジャンに人気の地で、特に木立の中のレストラン、 ラ・フルネーズのテラスはいつもいっぱいだった。モネ、シスレ-、ピサロ、モリゾ、多くの画家がこの地方の河の水面、光、緑の美しさを耳にし、集まってき た。そのなかでも、その頃の空気と、そこにいた人々の幸福な瞬間を永遠に封じ込めたのは、ルノワ-ルの”舟遊びの人々の昼食”(1881)でしょう。

museum

painting
Musee Restaurant とその裏手で見つけたルノワ-ルの作品パネル

painting

cafe
河を眺めながらカフェが楽しめます。

やっとサロンで認められ始めたばかりの40歳の画家は、この絵の左手前の子犬を抱く女性、22歳のアリヌに恋をしていた。田舎育ちで決して裕福でなかった彼女は、このレストランの常連であったわけではなく、モデルとしてみそめられ、画家の友人達とともにテ ラスにかけたのだった。アリヌは、十年後にルノワ-ルの妻となり、三人の子どもを産み、晩年リュ-マチに苦しむ夫を懇親的に看護し生涯を添い遂げた。ルノ ワ-ルは、結婚後も何度も妻をモデルに、優しさに満ちた作品を描いている。

ラ・フルネ-ズ(Tel 01 30 71 41 91 無休 ランチタイムとディナータイムのみの営業。夏季は下記は予約をしたほうがよい)は、当時の様子をしっかりと再現して改装され、再び、現代パリっ子 たちが集まるレストランとなっている。建物前には、そのルノワ-ルの作品のパネルが掲げられている。オ-プンテラスやバルコンで気持ちの良い時間を過ごせ る。予算は一人約40ユ-ロ。

レストラン ラ・フルネーズ
ホームぺージ

フルネーズ美術館
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シャトゥー市観光案内
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パリからのアクセス
RER A線 Rueil Malmaison下車(所要時間約15分)駅からCharou方面へ端を進み、途中の階段で河畔へ降りる(約500m) 車どおりの多い道沿いに少し歩いていきます。

sign
橋の上にこんな標識が2回出てきます。川を中間まで渡り2回目の標識で降りると上記にある、ラ・フルネーズへとたどりつきます。パリとは違った、緑色の濃い静かなセ-ヌの流れ。真夏でも涼しい木陰の自然道。

また1回目の標識で降りてみるのもおすすめです。
そこにはインプレッショニスト公園へと続く散策路が続いています。1回目の標識横の階段を下りて右へ進んでいきます。

park gate
インプレッショニスト公園の入り口。中へ進んでいくと、こんな自然に触れることができます。(5月)

flower

flower

ladybug

garden

bridge in garden

duck

公園内には色とりどりの花が咲いており、甘い香りが漂っています。お弁当を持ってピクニックに行くのもよし、ベンチでゆっくりくつろぐのもよし。パリから本当に15分?と思うようなとてもリラックスのできる場所です。