ヴァジスタース!

ヴァジスタース! なんだかかっこいい響きじゃないですか?これは何語だと思われるでしょうか。フランス語を紹介しているページなのでフランス語なのですが・・・フランス語らしくない音ですね。

まずは、フランス語としてのヴァジスタース=vasistas: 辞書には開閉式小窓とあります。ぴんとこなかったので主人に尋ねたところ、彼がイメージしたのは屋根についている開閉式小窓。

ヴァジスタースとは、定義づけると、普通の窓より小さく開閉扉になっていて、部屋の明り取りや換気の機能を持っているそうです。

そしてその言葉の由来とは、

なんとドイツ語から来ていたんですね。ヴァジスタース! うん、ドイツ語っぽい。

ヴァジスタースと発音するこのフレーズ、ドイツ語で書くと 《Was ist das?》、フランス語で言う《Qu’est-ce que c’est ?》、英語で言う《What is it?》(英語の音がとても近いですね)。そのまま訳すと「それは何ですか?」となってしまいますが、この場合は「何の用ですか?」と訳すのがいいですね。18世紀にドイツ人によって使われていた決まり文句で、ドアを開ける前に窓口を通してフランス人訪問者の身元について確認していたのが始まりだそうです。また1798年のアカデミーフランセーズ辞書第5版に初めてvasistasの言葉が現れているそうです。

そしてこちらドイツのヴァジスタース(wikipediaより画像):もちろんドイツ語ではKampferfensteとちゃんとし呼び名があります。ドアについている小窓が由来の元になっているんでしょうね。現在では、上でも説明したように明り取りのために付け足された窓の上の部分などもヴァジスタースになっているようです。

ヴァジスタース、言葉の響きもいいですが、なかなかおしゃれです。