フランス語は、読めて話せても書けない人が多いといいますが、実にルールが細かい。その中の一つがアクサン記号。日常では英語がほとんどの私にとっ て、「フランス語を書く」という作業はいつマスターされることやら。いやマスターすることはおそらくないでしょう。難しい。
そこで先日訪れたヴォルヴィコント城で見つけた絵の説明で、古いフランス語を発見。あるアクサンのルーツが隠されていたのです。
Chasteau de la Bastille du costé de la rue…
現代フランス語にすると
Château de la Bastille du côté de la rue …
(aとo の上に山型のアクサンがついています。最後の箇所はeにアクサン・グラーヴ)
この山型アクサン記号はアクサン・スィルコンフレクスと呼ばれるもので、そこにはsが隠れているのです。古いフランス語はラテン語に近 く、いつも音のないsがスペルの中に入っていたそうです。そこでそれを省略し、このアクサンが生まれたそうです。おも しろいですよね。
例えば、カタカナで日本語にも取り入れられている「フェスティバル(祝祭の意)」は英語で書くとfestival。 そのルーツをたどっていくとfesteがあり、そしてそのsが省略されフランス語のfêteが 出来上がります。