枕の故障

まずフランス語で「枕」はoreiller(オレイエ)と言いますが、これは「耳」oreille(オ レイユ)から来ています。日本人だと、枕と言うと頭を休めるというイメージがあるような気がしますが、フランス人は横を向いて寝る人が多いのかしら。うー ん、確かに私もいつも耳を下にして寝ているかも。

そこで、面白い表現を発見。それが「枕の故障」panne d’oreiller (パンヌ ドレイエ)です。「枕の故障」と聞いてどんなことを想像されるでしょうか。答えは「寝過ごしによる遅刻」です。枕というより、その人自体が故障 しているんじゃないのと思ってしまいますが、こんなことを言ってフランス人は言い訳しているのでしょうか。

sleeping

ちなみに、

faire la grasse matinee (フェール ラ グラス マティネ)とは「ゆっくりと朝寝坊する」と言う意味があります。直訳は「たっぷりの朝をする」。grasseま たはgrasは「肥満した、脂肪分の多い、肉厚の」という意味でよく使われている形容詞で、そこにもうひとつ「豊富 な、肥沃な」という意味も付け加えられます。

例えば、

Elle est grasse comme un porc. 「豚のように丸々太っている」
Tu a la langue grasse. 「はっきりしない話し方をする」

そしてよく知られている単語、

foie gras 「フォア グラ」 肥大させたカモの肝臓(レバー)!

*アクサン省略