いい趣味や好みを持っている人に日本語では「センスがいいね」と言いますよね。このカタカナで書かれたセンス、英語になおすとsense。 そこから直訳して ”You have good sense” なんて言っていませんか。
この英語のsenseには「趣味」も「好み」も含まれていません。”You have good sense” と言うと「君は分別(判断力)がある」と訳されてしまいます。この場合You have a sense of beauty.とでも言えば「美を解する心=美的感覚=センスをもっている」となりますが。
そしてずばり日本語の「センスがいいね」に相当するのが、taste「味」を意味する単語です。 この単語には「趣味」と「好み」が含まれていますから、これを使って “You have good taste” 「いいセンスしてるね」と言うことができます。
フランス語でも同じです。フランス語で「味」というとgout(グ)ですね。
Tu a bon gout. 「センスがいいね」
Elle n’a pas aucun gout pour s’habiller. 「彼女は服装のセンスがない」
Nous avons des gouts communs. 「私たちは好みが同じ」
Chacun a ses gouts. 「人の好みはさまざま」
最後に「蓼食う虫も好き好き」
【英語】 There is no accounting for tastes. 直訳すると「好みを説明 することはできない」
【フランス語】 Des gouts et couleurs on ne discute pas. 直訳すると「好みや色は議論することができない」
*アクサンは省略してあります。