世界には言語が数多く存在しますが、一つの言語の中にもさまざまなグループがあります。例えば、日本語の敬語には、尊敬語、謙譲語、丁寧語なんてい うものがあると日本の国語でやりますよね。そうかと思えば、友達同士で話すくらいのレベルの日本語があったり、さらにくだけたものがあったりと。
そういったレベルというのは、フランス語にもあります。英語にもあります。でも意外に実際その国に暮らし始めると、学校や教科書では習 わない口語というものが重要であることに気づくのです。
フランス語を勉強する日本人(私の)場合、友達にComment est son boulot? と言われ、何のことかさっぱり。boulotと いうのは「仕事」を表現する口語。「彼(主人)の仕事どう」と聞かれただけだったのです。仕事=travailなら分かったのに。
他にもいくつか例を挙げると、
本 = livre = bouquin
車 = voiture = bagnole
テレビ = television = tele
もの・こと = chose = truc *これはしょっちゅう聞きます。
友達 = ami/copain = pote
レストラン = restaurant = resto
昼食 = dejeuner = casse-croute * crouteとは「パンの皮」と言う意味があり、サンドイッチなど簡単な食事をするということです。casser la croute と言うと日本語で言う「メシにしよう」でしょうか。
さらに付け加えておかなければならないのは、こういった口語表現にもレベルがあり、友達同士で使っていい場合もあるし、その友達関係の 深さによっては控えたほうがいいものもあります。難しいですね。
そしてそれは日本語を学ぶ外国人たちも同じです。日本語を勉強しているフランス人に「メシにしよう」と言われてもあまりしっくりこない ことがありますよね。なかなか使いこなすようになるまで道のりが長いのがこの口語表現かもしれません。
私はまだまだフランス語初級なので、口語の使用はほど遠いです。
*アクサンは省略してあります。