手ぶらで帰る

電車の中であるフリーペーパーを読んでいたら面白い小さな記事を発見。

<< Rentrer Bredouille>>

「狩り/漁から獲物なしで家に帰ってくる」という意味で長く猟(漁)師たちによって使われいる表現です。現在では、「目的を果たせずに終わる」という意味で一般的によく使われています。

しかしこのbredouilleという言葉は猟/漁のどちらにも関係のない言葉で、記事の中にはそのルーツが説明してありました。

最初は、17世紀から19世紀にかけてとても人気だったTrictracという(backgammonに似た)ゲームの中で使われていたそうです。そのゲームは小さなpion(日本語で言う駒)を使い、それがbredouillesと呼ばれていました。ゲームで一つも駒の取れずに負けた者をbredouilleと呼び、そこからこの言葉が発展していきます。

19世紀には、ダンスパートナーを見つけられずに舞踏会から帰ってきた女性に使われていたそうです。そしてさらに一般的に何かをしようとして全てに失敗してしまうことをbredouilleと指すようになります。

と、こんな歴史を知って私は家に着いたので、今日の私はbredouilleではなかった!

Je n’étais pas bredouille aujourd’hui!