ある日ふと思ったフレーズ。そういえばフランス語も英語も、あ、日本語も同じ表現を持っているなあと。メモのためにページを作っておくことにしました。
「波長が合う」
これを英語に訳すと、
We are on the same wavelength.
さらにフランス語に訳すと、
On est sur la même longueur d’onde.
全く同じ表現です。
フランス語の onde(オンド)の部分がちょうど「電波」の意味にあたり、その他次のようにも使えます。
ondes courtes 短波
ondes moyennes 中波
ondes longues 長波
onde sonore 音波
onde électromagnétique 電磁波
そしてmicro-ondesと言えば電子レンジ!
またonduler「波打つ」という動詞が存在しますね。
〈Il a les cheveux ondulés〉 と言うと、「ウェーブした髪をしている」
「波長が合う」と似たような表現もたくさんあります。
On est en phase. 同じ考えである
On est en bons termes. 仲がいい
On est en bonne intelligence. 仲がいい
On est en harmonie. 仲がよい
On s’entend comme cul et chemise. 直訳すると『お尻とシャツのように仲がいい』
長いシャツがお尻にぴったり合うことから来たらしい。おもしろい発想ですね。
英語だと、
We hit it off right away. すぐに気が合う
We clicked from the start. 最初からピーンとくる
We have good chemistry. 相性がいい
日本語にもおもしろい表現がありますよ。
「馬が合う」:乗馬で馬と乗り手の息がぴったり合っているところから来たそうです。
「阿吽」:阿は口を開け、吽は口を閉めて発する声のことで、そこから呼気と吸気の意味が生まれ、両者が息を合わせることで阿吽の呼吸となった。
「つうかあの仲」:「つぅことだ」に対して「そうかぁ」と、内容を言わなくても気持ちが伝わる関係を表しているそうですが、他にもいろんな説があるようです。
息がぴったり合う人に出会うのっておもしろいですよね。どうして同じ感覚を持つようになったのか…全く違う環境で育ったのに。