パリと言えば犬を連れて散歩するパリジャンを想像しますが、最近猫をペットにする人が増えているそうです。猫の方が世話が簡単だからでしょうか。メトロでもよく猫を専用のバッグに入れて移動する人を見かけます。
どちらかというと犬派の私ですが、猫も観察してみると楽しい。マルセイユの実家で飼われている猫のフィフィ。ものすごく警戒心が強く慣れるのに数年かかりました。ちょっとした物音に驚いたり、雷が鳴った日には大混乱。
そこで見つけたことわざ!
Chat échaudé craint l’eau froide. 火傷した猫は冷たい水を怖がる。
本当に用心深い。
そう日本語で言う、<羹に懲りて膾を吹く> と全く同じですね。熱い吸い物で口を火傷した者は膾のような冷たい料理まで吹いて冷まそうとする。
英語にも同じ表現がありました。A scalded cat fears cold water.
確かに一度失敗すると慎重になるけれど、
He who fears to suffer, suffers from fear! なんて表現もあるのでほどほどに。
(苦痛を怖がる者は、その恐怖に苦しむことになる)