電気電子機器廃棄物

英語ではE-waste (Electronic waste) または WEEE(Waste Electrical and Electronic Equipment)、そしてフランス語ではDEEE(Déchets d’équipements électriques et électroniques)と呼ばれます。

どんなものが含まれるか:

冷蔵庫、洗濯機、コンピューター、携帯電話、電気剃刀、トースター、ゲームコントローラー、料理用ミキサーなど・・・。

昨年(2014年)ヨーロッパで生み出された廃電気/電子製品は11,600,000トン。ドイツの1,800,000トン、イギリスの1,500,000トンに次いでフランスは3番目にひどい1,400,000トン。さらに(EUではありませんが)ロシアが1,200,000トンで続きます。

一世帯あたりの計算にすると、ノルウェー(28,3kg/世帯)、スイス(26,3kg)、アイスランド(26kg)の順にランキングが変わります。

では世界規模で見るとどうなるか・・・。

アジア → 16,000,000トン
アメリカ大陸 → 11,700,000トン
ヨーロッパ → 11,600,000トン
アフリカ → 1,900,000トン
オセアニア → 600,000トン

アメリカと中国だけで全世界の32%の電気電子機器廃棄物を出していることになりますが、世帯あたりにすると、ヨーロッパ人が一番ゴミを出しています。

ではこういった廃棄物のリサイクル状況はどうでしょう:

2012年のデータから見てみると、ヨーロッパで9,450,000トン出されたゴミのうちわずか35%分(3,300,000トン)しか正規のリサイクル施設で処理されていません。残りは非正規の処理場に持ち込まれたり、輸出されたり、盗まれたり、あるいは単にゴミ箱に捨てられた状態になっているかです。

ヨーロッパで一番リサイクルに貢献している国はノルウェーとスウェーデン。リサイクル率は80%。悪いお手本になるのはルーマニア、スペイン、キプロス。リサイクル率、20%以下。

フランスはヨーロッパの平均35%。

電気電子廃棄物の何が危険なのでしょう:

このような廃棄物には、水銀、カドミウムなどの有害物質を含むものが多く、環境問題の1つとなっています。特に貧しい国などでは廃棄物に含まれる物質を不法に扱い取引が行われており、危険な状況が生まれています。

そしてこの不正にリサイクルされる廃棄物というのは、経済的損傷にもなります。

例えば、UNUによると2014年に出された世界の電気電子機器廃棄物のうち、鉄16,500キロトン、銅1900キロトン、金300トン、その他、銀、アルミニウムなど、480億ユーロにも匹敵する価値の物質が含まれていた計算になります。そしてこういった背景から廃棄物に関連した犯罪も増加したりするようです。

(以上Figaroより/訳aki)

いくら個人でリサイクルに心がけてゴミを捨てていても、地下鉄でゴミを回収している作業員がゴミを全部一緒に混ぜているのを見たときにはがっかりしてしまいました・・・。リサイクル用のゴミ箱が分けてあるにもかかわらず、面倒臭いんでしょうか・・・普通ゴミの中に全部まとめて回収していました。全ての人がそうではないと思うのですが・・・。

リサイクルがうまく機能するように努力しましょう。