トーストといえば、トースト。
毎朝食べるトーストです。
でももう一つ英語やフランス語でよく使われる意味があります。
それは『乾杯!』。
ご存知でしたか。
英語もフランス語もともにスペルはtoast、パンのトーストと同じです。
フランスの中世では、『乾杯!』などと言ってグラスをチンチンと鳴らすことはなかったのですが、その代わりに<<tostée>>と呼ばれるグリルしたパンの一切れをワインな中に浸して食べていたそうです。当時は客人とパンとワインを分かち合うのが習慣で、その代わり招待を受けた人は、パンの最後の切れ端を食べ、ワインも最後の一口を飲むことになっていました。
フランスが発祥のこの習慣はやがてイギリス人へと伝わり、<<tostée>>が<<toast>>と変化。この習慣自体は消滅してしまいましたが、toastという言葉だけが現代にまで残ったのですね。
そして18世紀ごろにおいて、グラスを高く上げて”乾杯”することにこのtoastという言葉が与えられました。よって“乾杯しましょうよ”という時は”トーストしましょうよ”といった感じで、このトーストは本当にパンのトーストから来ているのでした!。
英語:
Drink a toast!
パンなのに飲めない!と思ってはいけません。
フランス語:
On va porter un toast!
パンを持っていく!と思ってはいけません。