Je soutiens Marin.

昨年11月、 Marinという名前の白人フランス人青年(20歳)がリヨンのPart-Dieu 駅の前で5人のグループに襲撃されました。

若者は攻撃されているカップルを助けようとして間に入ったところ、頭を棒で複数回殴りつけられたということです。

歩いたり、話したり、日常の動きを取り戻すために現在はリハビリに励んでいるそうですが、二週間以上も昏睡状態が続いたため身体の左半分が麻痺してしまい、また記憶喪失にも苦しんでいるそうです。

現在彼のために寄付活動がなされており我が家からも僅かながら協力させてもらいました。人のために体を張って、なぜこんな目に合わなければいけないのか・・・彼の勇気を称えます。

フランスにお住いの方応援してあげてください!

Figaro / un appel aux dons

またこの若者にla Légion d’Honneurを授与してほしいとオランド大統領に訴えかけるため請願書の署名活動も行われています。

Change d’org

しかし残念ながら、この出来事はほとんどTVでは取り上げられていません。もちろん5人の犯人ついても報道などありません。

それに比べ・・・麻薬調査で捕まった黒人フランス人青年が拘束時に激しく警察に反抗し、その際に負った怪我のせいで入院したというニュースは大々的に報道されました。大統領が病院までお見舞いに行ったという・・・。そしてフランスの各地で警察に対するデモ行進まで起こりました。

Justice pour Théo 『テオに正義を』なんてサインを掲げて行進していましたが、手錠をかけられていた人に対して正義というのも不思議に感じるのですが・・・とにかくメディアではものすごい扱いです。

アメリカのメディア、日本のメディアも全く同じだと思うのですが、フランスのメディアも相当おかしい。うちの主人はもちろんのこと私の周りにいるフランス人も皆が口を揃えておかしいと言います。ニュースだけ見ていてもわかりませんが、Figaroのコメント欄など読むとフランス人もかなりうんざりしているんだなあというのが伝わってきます。

よーく考えて、大きく報道されるべきニュースはどちらなのか・・・。少なくとも同じくらい注目されるべきだと思うのですが。Marinさんの回復を願い、より多くの人に彼のことを知ってもらえたらと思います。