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アルベール・カーン博物館/庭園

天気のよい9月の第1日曜日。今日は美術館や博物館が無料の日!お昼からブローニュにあるアルベール・カーン庭園へ足を運ぶことに。

アルベール・カーン(Albert Kahn 1860~1940)という人物は南アフリカの金鉱とダイヤモンド鉱への投資で成功し、自らの銀行を設立。その後「地球映像資料館」を設立し、世界中50カ国に写真家を派遣し多くのカラー写真やフィルムの撮影をしました。しかしながら1929年に起きた世界恐慌で破産してしまい、映像資料館は買い取られ、現在このアルベール・カーン博物館でそれらの貴重な写真が見られるそうです(私が訪れた日は改装中のようでした)。また彼は日本との関係もあります。銀行を設立した当初、急激に発展を進める日本に投資をし成功を収めました。明治時代の渋沢栄一と交友もあったそうです。

アルベール・カーン庭園
そんな日本との関係もあり、庭園には日本庭園が設けられています。ブローニュの森南西に位置する一角にこんな日本の景色が見られるとはちょっとビックリ。

まずは入り口から右手に向かって歩き始めました。するといきなり日本の伝統的家屋が立ち並び、日本人にとってはなつかしい風景が目に飛び込んできます。

Village Japonais(日本の村)

建物は全て日本から送られてきたものだそうです。屋根の修復が必要らしく2011年から工事が始まるようです。

砂まできちんとアレンジされているのには驚きました。これがきっと日本のイメージなんでしょうね。

Jardin Anglais(イギリス庭園)

大きな池が広がり、雰囲気がまったく違います。

Foret(森)

イギリス庭園を抜けるとそこからは森が広がります。小道があちこちと連なり、どんどん歩いて行きます。結構広いですよ。

都会にいることを忘れそうな空間です。

Jardin Francais(フランス庭園)

綺麗に区画分けされたフランス庭園。日本庭園とは対照的です。バラ(ちょっとシーズンが遅かったかな9月だと)や果物がたくさんなっていました。

温室もありましたが残念ながらこの日は閉まっていました。また次回に。

Jardin Japonais(日本庭園)

そして最後にたどり着いたのが日本庭園(このお隣が出発点だったVillage Japonaisです)。

池には錦鯉がたくさん泳いでいました。こども達がえさをやって喜んでいます。あ、おじさんも喜んでいました。

お昼過ぎすぐに行ったので人もまばらでしたが、だんだん人も時間がたつに連れて増えてきました。特に第一日曜日だったからかな。お散歩がてらに出かけてみてはいかがでしょうか。パリではなくパリのお隣ブローニュ市の中にある日本発見です。

アルベール・カーン博物館/庭園への行き方

Albert-Kahn, Musée et Jardins
Service des Publics
10-14, rue du Port
92100 Boulogne

メトロ10番線Boulogne-Pont de Saint Cloud(10番線の終点です) 庭園はメトロから歩いてすぐ。
バス72番(Hotel de Ville やLovreから)、52番(Operaから) 同じくBoulogne-Pont de Saint Cloudで止まります。

アルベール・カーン博物館/庭園 オフィシャルサイト

入場料金 1,5ユーロ 月曜休館