Besse(Besse-sur-Issole)ベスとはプロヴァンス‐アルプス‐コートダジュール、ヴァール県にある小さな町です。マルセイユから車で1時間半くらいだったでしょうか。トゥーロンの北に位置します。冬のヴァカンスでドライブで立ち寄ってみました。パリと比べれば冬でも10度前後あり暖かく、ちょっとした散歩にいいですね。
中心にはかわいらしい塔が立っており広場になっています。人はちらほらと見かけましたが・・・。ほとんど休暇中ですね。
ひっそりと、人通りも少ない町、村(?)。左写真は町役場。その前を過ぎてどんどん歩いて行きます。すると犬や猫がのんびりと通りに横たわっていたりします。
町に着くとまず最初に目に付くのが自由の女神(?)。右の写真、窓に猫がいるのが見えるでしょうか。ずっとミャオーミャオーと泣き声が響いていました。なぜか南仏は猫が多い。
町のはずれには大きな池が。散歩にいいですね。
冬に訪れましたが、夏の景色もきれいなんでしょうね。緑でいっぱいになりそうです。
そしてランチタイム!地元の人のおすすめで訪れたレストラン。
La Remise 4 Avenue de la Liberation 83890 Besse sur Issole
TEL: 04 94 59 66 93
とてもカジュアルな雰囲気のレストランで落ち着きます。アペタイザーにはサーモンカルパッチョとムール貝。サーモンにはたくさんアネットがかかっていてプロヴァンス風、そしてムール貝もプロヴァンサルでとてもおいしかったです!
メインデッシュはDaube de Beouf(ビーフの蒸し焼き)プロヴァンサルソース。主人は魚で、なんだったか忘れてしまいましたが、おいしかったそうです。なによりも値段がリーゾナブル。この日はメニューにはありませんでしたが南仏料理のピエパケもおすすめ。
Gaspard de Besse ガスパール・ド・ベス
そしてこちら駐車場でみつけたパネル。 べスの有名人ガスパール・べス。
本名ガスパール・ブイ(Gaspard Bouis)はBesse-sur-Issoleで生まれた、プロヴァンスのギャングスター(1757-1781)。Gaspard de Besseガスパール・べスは彼のニックネーム。乗合馬車を襲い身代金を要求するのが彼のスタイル。彼のモットーとは『脅かすことはするが、決して殺すことはない』。山の中に小屋を見つけそこをあじととして、さらには城築き、民衆の心の中に前革命的考えを植え込む。しかしLa Valetteで捕まり、骨を砕かれ息を引き取るまで晒されたそうです。
小さな町にも歴史ありですね(ちょっとむごいお話ですが)。こんな話、訪れなければきっと知ることはなかったでしょう・・・。そんな歴史があったなんて・・・。
地中海の海岸線沿いとは違って華やかさはありませんが、落ち着いた雰囲気や隠れたレストランなど発見はたくさんあるでしょう。ドライブにおすすめです。