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Gordesゴルドゥ(プロヴァンス)

Avignonといえばアヴィニョン橋や教皇捕囚などで有名ですが、私たちはそこから東へとさらに進み、のどかなプロヴァンス風景が広がる小さな町Gordesを訪ねてみました。

Gordesへの行き方
パリからTGVでAvignonまで向かい、そこから車で約40分くらいでしょうか、1時間もかからなかったと思います。
詳しい地図はAvignon-et-Provenceのサイトにて。

Gordesの歴史

ローマ時代、ゴルドゥはoppidum(主要居住地)として存在しており、そこに住んでいたのはVulgientes あるいはVordensesと呼ばれる民族。そこからこの町の名前が来ています。ケルト語であるVordensesはGordensesと発音され、それからGordae、Gordneとなり、最終的にGordaフランス語のGordesと形を変えて現在に至ります。 the Gallo-Romanガロ・ローマン時代においてだいたい「V」は「G」に取って代わったそうです。

1031年、城が築き上げられ、ラテン語のCastrumが付け足され『Castrum Gordone』となります。このことから古代ローマ人たちが軍事防衛のためにこの城を建てことが分かります。さらに1123年に強化工事がなされます。

ほかの町についても言えますが、防衛のために丘の上に町を築き、常に周りの敵から身を守ってきました。そのためGordesの村は丈夫で厳格な雰囲気を今でも保っているようです。

宗教戦争、疫病、二度の地震、第二次世界大戦時の爆撃、さまざまな困難に耐えて生き延びてきました。

またGordesはフランスで一番美しい村のひとつとして認定されています。


村へアクセスする前に、フォトポイント発見。たくさんの人が車から降りて写真を撮っていました。でも高所恐怖症の方は気をつけて。下は深い谷間です・・・。近くに立っていた家のバルコニーは最高の眺めですが、かなり怖い・・・(右写真)。


写真ではなかなか伝わりませんが、パノラマ風景です。


そしてGordesの街中へ。迷路のように入り組んだ通りにお店やカフェが並んでいます。中央に広場がありそこに駐車場があります。右の写真がゴルドゥ城。


ゴルドゥの町はすべてが石でできています。電話線やケーブルなどはすべて地下に。


もちろん石畳の道です。とても雰囲気があっていいですよ。

Le village des BORIES ボリー村

さあ、そこから車ですぐのところにある村、ボリー村。村と言っても人はもう住んでいません。

その歴史はLiguriansと呼ばれるこの地域に住んでいた民族にさかのぼると信じられています(3000年以上の歴史を持っているそうです)。Boriesとはまた『Gallic huts』としてよく知られており、mortar(しっくい)を使わず乾燥した石のみで建てられています。1969年から1976年の間にこの村が復元され、最後の住人が19世紀のはじめにここを去った時の状態のままここに残されています。すごいですよね、1800年代まで人が住んでいたなんて・・・。


この村に着くまでの通りにもたくさん石造りの家が並んでいました。そちらはもちろん人も住んでいます。同じく石が積み重ねられて作られた通りの壁も見ごたえがありますよ。


全て石のみで建てられています。うまく積み重ねられていますよね。


中はと言うと、こんな感じです。当然ながらとても質素で狭い。ここで実際人が生活していたと思うと、当時の生活の厳しさを感じます。


左写真は石造りのOVEN(オーブン)!どんなものを焼いていたのでしょう?右写真は豚を飼っていた場所!


そしておもしろいのは、壁の一番上には石板が横ではなく縦に積んであること。よーく見てみてください。

Village des Bories
毎日朝9時から日が暮れるまでオープン

Gordes (英仏語)

周りは豊かなブドウ畑やりんご畑が広がる中、この一帯は石石石。不思議な景色です。これもまたプロヴァンスの風景なのでしょう。