パリの中の文化衝突

パリには私も含めいろんな国籍の人たちが住んでいます。いろんな文化の人間が一緒に平和に暮らせるような世の中が存在すればそれに越したことはありませんが、現実はそうではありません。うまく共存できる場合もあれば、衝突しあうことも多々あります。

さて、次の写真はどこの国だと思いますか?


Pandawarriorz より


Ripostelaique より

イスラムのラマダン後に撮られたパリでの写真です。これらの写真は特別なデモンストレーションではなく、日常的に行われているパリでの風景です。どんどんエスカレートする信仰儀式のため、メッカに向いた交通路が占拠され、毎週金曜日はパリの一画が屋外巨大モスクと変わるのです。通りにあるお店ではアルコール類を売らないようにとされ、あるイエディッシュのお店は攻撃されたそうです。そして市や警察はというと、この完全に違法な光景に対して寛容な姿勢。

ビデオでも通りの状況を見ましたが異様です。video-paris-occupe

もちろん住民(もしくはフランス人たち)の不満はたまり、イスラム教に対する街頭集会が開かれました。これは上記のRipostelaiqueでも呼びかけが紹介されており、その記事によるとイスラム教で禁忌の豚肉ソーセージをメインに当日この通りでピクニックをするという予定。しかしその計画は市によって禁止される。その後、ピクニック計画はなくなったがシャンゼリゼ通りで抗議行進が行われたそうです。

このニュースは東京新聞でも紹介されていました。集会参加者の声には、「警察はイスラム教徒が街頭で座り込んで祈るのを認めるくせに、私たちの集会は禁じる のか」とありました。


6月18日(2010)、パリの凱旋門前で、豚肉のソーセージを振りかざし「イスラム教徒は欧州から出て行け」と叫ぶ人たち。 東京新聞より。

フランス人のためのフランスであるはずなのに、このことをメディアが取り上げてこなかったことが信じがたい。他の文化や宗教に口を出すと何かと差別だと訴える人もいるけれど、何でもかんでも受け入れていたら・・・、それも明らかに違法だと分かっているのに・・・・。フランス人が怒るのももっとも。

フランスと言えば、もうひとつイスラムのスカーフ、厳密にはブルカ問題も注目を集めています。ブルカとは目の部分だけが見える全身を覆った装い。一度メトロの中でブルカを身に着けた3人の女性に遭遇したのですが、表情が見えないのでやはりちょっとドキドキしました。

【2010年1月27日 AFP】フランス国民議会(下院)の調査委員会は26日、イスラム女性の衣装ブルカの着用は「フランスの価値観とは相容れない」として、公共の場での着用 禁止を提言する報告書をまとめた。議員32人で構成される同委員会は、ニコラ・サルコジ大統領が前年6月「ブルカは抑圧のしるし」と批判したことを受けて設置されたもの。一部の右派議員は全面着用禁止を求めたが、違憲性を問う慎重論もあり、学校、病院、公共交通機 関、役所での着用禁止を求めるという内容で承認された。

少し度の行き過ぎたイスラム教徒はイスラムの中でも批判されているようです。攻撃的な宗教の教えをもっと近代化した考えに変えなければいけないと。その日はいつ来るのでしょうか。

関連ページ フランス人の名前II