マルセイユからおよそ4kmほど離れた場所に位置するフリウル群島は4つの島から成ります:Pomegues,Ratonneau,If,Tiboulain
マルセイユのVieux Port(旧港)から出ているフェリーでアクセス。往復10ユーロで大体30分おきに出航しています。
4つの島のうち一番有名なのがIf(イフ島)。ここにはCahteau d’If(イフ城)があり、多くの観光客が訪れます。このイフ島は、16世紀、当時フランス国王フランソワ1世が海から攻撃してくる外敵からマルセイユを守るために砦として築かれたものですが実際に役立ったことは一度もなかったそうです。そしてこのイフ城を世界的に知らしめているのは、作家アレク サンドル・デュマの小説「厳窟王」でしょう。この城は小説の主人公だけでなく、鉄仮面をはじめ、現実に数多くの政治犯や異教徒たちを幽閉、牢獄するために長年使われてきました。
さらにそこから船で数分、Ratonneau 島へ。ここは第二次世界大戦中ドイツ軍に占領されていましたが、1971年にマルセイユが買い戻しました。島には特に観光ポイントがあるわけではないのですが、ここにある自然は手付かずの状態で残されてい ます。ハイキングがてら丘の頂上へ歩いて行くとそこにはドイツ人の築いたバンカーの廃墟が残っていてちょっとびっくり。タイムスリップしたような気分。また島の端には病院の廃墟も。ここは検疫所として機能していたらしく、昔はマルセイユの陸に上がる前にここで病気などの検査がされていたということです。
島にはわずかに住民もおり小さなコミュニティが存在しますが、ほとんどが自然のまま。島のあちこちに小さな入り江があり、そこで日光浴をしたり泳いだり。リッチな人たちはボートでゆったりと・・・。私たちもマルセイユに帰省する際にピクニックによく出かけます。
ではここから島の自然をご紹介しましょう!
マルセイユの港を出る前に、ラファイエットの食料品コーナーでランチを調達(右上写真)。南仏名物ライオリ(ガーリックのきいたマヨネーズ)はいかがでしょう。パンやハムにつけて食べます。島にはお店がないので、お水など買っておくのを忘れないように。夏は日差しが強く、影もほとんどありません。サングラス、帽子も忘れずに。
ビーチ脇の岩場に腰を下ろし、海を眺めながらランチをし、おなかがいっぱいになったらハイキング。青い海を眺め、自然の空気をたくさんすってリラックス。左の写真は野生のromarin(ローズマリー)。とてもいい香りがしました。
南仏滞在で少し時間があれば足を運んでみてはいかがでしょうか。地中海からマルセイユを眺めてみるのもいいですよ。
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