どれくらい好き?

フランス語で「—が好き」と表現したい場合は、aimer(エメ)という動詞を使いますね。≪Je t’aime.≫(ジュ テーム)と言うと「私はあなたを愛している」になります。では、ちょっとここで「好き」のおもしろい法則をご紹介しましょう。

例えば、「私は花が好き」と言う場合、3つの言い方があります。

1. J’aime beaucoup les fleurs. (ジェム ボーク レ フルー ル)
2. J’aime les fleurs. (ジェム レ フルール)
3. J’aime bien les fleurs. (ジェム ビアン レ フルール)

そしてこの1.2.3.の順で「好き」の程度が低くなるんです。

しかし! この「好き」の対象が人で恋愛感情を示す場合、「私はあなたが好き」となると、

1. Je t’aime. (ジュ テーム)
2. Je t’aime beaucoup. (ジュ テーム ボーク)
3. Je t’aime bien. (ジュ テーム ビアン)

1.と2.が逆転してしまうんです。 主人にその差を聞くと、文脈によってはあまり差がないときもあると言っていましたが、≪Je t’aime.≫と≪Je t’aime beaucoup.≫どっちを言われた方がうれしいかと尋ねたところ、≪Je t’aime.≫だとはっきり答えていました。やっぱり≪Je t’aime.≫の方が格上です。

ですから、恋人や夫婦間では≪Je t’aime.≫もしくは≪Je t’aime beaucoup.≫が普通。≪Je t’aime bien.≫はおかしい。逆に 友達間では≪Je t’aime beaucoup.≫か≪Je t’aime bien.≫ が使われ、≪Je t’aime.≫はおかしい。「好き」にもいろいろ階級があるんですね。お間違いなく。

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