信号無視は当たり前の国、それがフランス。小さな子からおじいちゃんおばあちゃんまで、「みんなじゃなくても渡るのは怖くない」、そんな風潮のある社会。教会の前でシスターまでもが信号無視です。お坊さんは信号ちゃんと守るのかなあ…なんて。
日本語ではその漢字の通り、信号無視は、「信号を無視する」と表現しています。でもフランス語はちょっとおもしろい。
まず信号はfeu(フゥ)といい、もともとは「火」を表す単語です。例えば、
Il n’y a pas de fumee san feu.(イル ニ パ ドゥ フュメ サン フゥ)は 「火のないところに煙は立たぬ」ということわざ。
un feu vert (アン フゥ ヴェール) = 青信号
un feu orange (アン フゥ オランジュ) = 黄信号
un feu rouge (アン フゥ ルージュ) = 赤信号
で、信号無視とは
bruler le feu(ブリュレ ル フゥ)と言って、つまり「火を焦がしてしまう」と言う 表現になるんです。フランスは焦がしちゃう人がたくさんいるということですねえ。brulerは日本人もよく知ってい るクリームブリュレのブリュレ。クリームが焦がしてあるんですよね。
他にもこんなおもしろい表現が、
donner le feu vert a ~ (ドネ ル フゥ ヴェール ア~) : ~に ゴーサインを出す。青信号を与えるということですね。
Il ne fait pas long fue. (イル ヌ フェ ロン フゥ) : 長くもつ火が作れない、つまり「彼は長続きしない」ということ。
*フランス語のアクサン記号は省略してあります。