英語を教えていて気付くことは、よく間違って覚えてしまっているカタカナの言葉があるということです。その中の一つに、ホテルなどでよく耳にする、 〈スゥイートルーム〉という言葉。この〈スゥイートルーム〉のスゥイート、「甘い」という意味のsweetだと思っている人はいませんか。これはsuite(こちらもスゥイートと発音)という単語からきています。意味は「一続きの間」。フランス語でもsuite(スュイトゥ)は「続き、続編、結果、随員、そして(高級ホテル)の続きの部屋」という意味を持っています。
この単語を使って日常よく聞かれる表現で tout de suite(トゥ ドゥ スュイトゥ) があり、こちらは「すぐに」という意味があります。「今からうちにすぐ帰るね」と言う時は「a」をつけて、A tout de suite. と。うちではいつも電話で「A tout de suite. じゃあね」です。 またテレビなどでも、「次の番組はコマーシャルの後すぐ」と言う時にこのtout de suiteが使われます。