フランスの矛盾

パリで起こったテロ事件・・・
年末から書いていた日記の嫌な予感がこんな形で起こるとは思ってもいませんでしたが、本当にフランスは、いやヨーロッパは大きな問題を抱えていると思います。

フィガロにあったある記事を読んだのですが、今回あったテロに賛同する人間が一人や二人ではないということ。 フェイスブック上でカラシニコフの写真とシャルリー・エブドで起こったテロを称賛する言葉が見つかり、ストラスブールに住む30歳の男性が職務質問され裁判所に出廷する予定ですが、他にも3721件もの同様のメッセージが確認されたということです。

またフランスでは公の場でテロに賛同するような行為をした場合、禁錮5年あるいは75,000ユーロの罰金に処せられ、さらにネットなどで行われた場合は禁錮7年、罰金100,000ユーロまで引き上げられるそうです(2014年11月に法律が厳しくなりました)。

この記事で感じたこと二点:

その一、テロは政府の主張によると『一部のイスラム過激派』の仕業ということですが、現実にはその行為を称賛する人間が多数存在しており、今は違ってもいつ過激化するか分からない・・・。どう違いを見分けるのでしょうか。そんなこと考えているうちに彼らはテロ訓練を受けて今回のように攻撃してくるのでは。

二つ目はテロを称賛すると罰せられること。当然といえば当然なのですが、でも裏を返せば彼らにとったらそれも『言論の自由』と主張できてしまうのではないかと・・・。多大な被害の出た福島を揶揄して笑い飛ばしたフランス人ジャーナリストはそれを『言論の自由』と言い切りました。結局都合のいいように、それは自由となったり冒涜となったり・・・よくわからないものだなあと。

矛盾ばかりの世の中ですね・・・。