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カシスとカランク(プロヴァンス)

Cassis ・Calanques

マルセイユのお隣にある町Cassis (カシス)。カラフルなカフェが小さな港を囲み多くの観光客でにぎわっています。

その港から観光船に乗って地中海へ。

ちょうどマルセイユとこのカシスの間にある海岸線には、たくさんの入り江が存在し、地中海ブルーの美しい景色が味わえます。そしてこの入り江のことをCalanques(カランク)と呼びます。

典型的なプロヴァンスの小漁港カシスは、プロヴァンス語の古い格言によると、「パリは見たがカシスを見たことがない者は、何も見たことにないに等しい!」ということです。そして断崖(300メートル以上のものもある)や風の穏やかな小さな浜辺を持つカラ ンク(入り江)が交互に続く海岸線は、一見の価値ありがあります。

cassis
カシスの町
小さな坂にぎっしり家が立ち並んでいます。
細い路地を下へ下へと降りていくと、
そこには青い地中海が。


たくさんのボートが小さな港に並んでいます。

calanques

calanques
そしてそこから地中海へと。
これがカランク。


真っ青な空と海です。
視界がぱっと開けて気分も爽快。


プロヴァンスにきたあという感じがしますね。
(クリックで拡大)

そしてここカシスに来たら是非本物のプイヤベースを堪能してください。
私がいつも行くのは目の前がビーチという最高のロケーションにある、

LA PRESQU’ILE
Route des Calanques 13260 CASSIS – Tel : 04 42 01 03 77
ホームページ


木々に半分隠れた建物がLA PRESQU’ILEレストランで、
その下で海水浴を楽しんでいる人たちが。


たっぷりのスープとお魚。
一緒についてくるプロヴァンスマヨネーズをパンにつけて、
スープにつけるのも忘れずに。
そして、カシスワインをオーダーするのも忘れずに。
ブイヤベースとぴったり合い、ついつい飲んでしまう。。。

レストランの前にはカランクに続く遊歩道もあり、食後に散策もいいかもしれませんね。
ただ夏は日差しが強いので、ぼうしとサングラスを忘れずに。

カシスからサントボ-ムへ(プロヴァンス)

Cassis カシス

マルセイユから西へ、 典型的なプロヴァンスの小漁港カシスは、プロヴァンス語の古い格言によると、「パリは見たがカシスを見たことがない者は、何も見たことにないに等しい!」 といわれるほどとても美しい町です。

cassis view

そして今回訪れたのが La Presqu’ile(ラ プレスキル) というレストラン。ここで”本物のブイヤベ-ス”を楽しんできました。プロヴァンス人いわく、プロヴァンスで本当においしいブイヤベ-スを出してくれるレ ストランを探すのはとても難しいと。観光客呼びに、メニュ-にブイヤベ-スと書いているけれど、実際は、缶詰の魚ス-プに適当に魚介類を入れて煮込んで出 しているだけのところが多いそうです。そういうス-プも一度経験ありの私が今回このレストランで食べたブイヤベ-スは他とは比べ物にならないくらいの絶 品。

cassis restaurant

cassis restaurant

cassis restaurant

レストランは、ビ-チのすぐそばに立っており、眺めも最高。食後にレストラン前にある散策道から白いヨットの浮かぶ青い地中海を満喫し てみてはどうでしょうか。「ギャルソンの対応もとてもいい」とプロヴァンス在住主人の両親も太鼓判を押していました。前々からおいしいブイヤベ-スが食べ たいと言っていたので、お父さんがここを探してくれたんです。真ん中の写真は前菜のマッシュル-ムとトマトソース。そしてその右が”本物のブイヤベ- ス”。とろっとしたス-プで、スープのおかわりは何度でもOK。ギャルソンがテ-ブルに大きなポットを持ってサ-ヴィスしに来てくれます。

そしてカシスと言えば、Cassis Blanc(カシスブラン)と呼ばれるホワイトワイン。このレストランでももちろんブイヤベ-スと一緒にお父さんがオ-ダ-してくれました。魚料理と相性 ピッタリ。おすすめです。町のいたるところにCassis Blancと宣伝がされています。

La Presqu’ile サイトでさらに詳しい情報を。レストランやビ-チの写真も載ってますよ。

La Ste BAUME ラ サント ボーム

カシスでお昼を済ませ、次に向かったのがエクサンプロヴァンスにあるサントボ-ム。日本とは違い岩がむき出しの山々の中を車で走ってい きます。遠くに見える町並みがマルセイユ。くねくねと山道を標高946メ-トル登っていきます。するとそこに現われるのがマグダラのマリア伝説で知られる 洞窟のある山。

mountain

mountain

mountain

mountain

山の中腹にある洞窟まで40分ほどのハイキングです。この日はあいにくの天気で足元が少し悪かったのです が、天気のいい日であればいい森林浴になりそうですよ。

mountain

cave entrance

岩壁に大きな口をあけた洞窟が見えてきます。ここでマグダラのマリアは30年という月日を祈りに捧げたので す。

cave interier

cave interier

この洞窟内で彼女が体験したさまざまな歴史を思い起こすと思わず涙が出てしまいました。ここで彼女がどんな 思いで、そして未来の私たちのことをどんな風に考えていたのだろうと想像すると、なんともいえない気分になってしまいました。いまだにおろかに闘い続けて いる人間がいることを悲しく感じます。雫の落ちる洞窟内は、まるで彼女が今もそこにいて泣いているような気がします。

マグダラのマリア伝説

Magdalene(マグダラの)とはエルサレムからそんなに遠くないMagdalum(マグダラム)とい う壁に囲まれた町からきています。彼女は高貴な出身で、この土地を所有していました。しかし、キリストの昇天後、マグダラのマリアはその全ての所有物を 売って、使徒の元へ進んでいきます。

当時、彼女はその美貌と富のため、肉体的快楽へ走り、”the sinner”(罪人)と呼ばれていました。そこでキリストがおられるというSimon the leperの家へと向かうのです。罪人であるため、そこでは正義の人々と交わることができず、いつも一歩下がりながら、彼女の涙でキリストの足を洗い、彼 女の髪でぬぐい、貴重な軟膏でその足を労わっていました。

Simon the Phariseeは「もしこのお方が預言者であるのなら、罪深い女性が彼に触れることは許さないだろうと」とマグダラのマリアの存在をいいものと思ってい ませんでした。しかしキリストは彼を叱責し、マグダラのマリアに全ての罪は許されると説いたのです。キリストは彼女から7つの悪を取り除き、彼の愛情で彼 女を満たしたのです。そしてマリアはキリストの近しい家族の一員となり、家事などの手伝いをしてキリスト一行を支援していきました。その後も、不貞であ る、怠惰である、浪費家であるなどと周りの使徒から呼ばれながらも、キリストは常に彼女をかばい、彼女への愛のため、彼女の兄を生き返らせたりといくつも の奇跡を起こさせました。

キリストの昇天から約14年、ユダヤがキリスト信者をエルサレムから追い出そうとしている頃、キリストの弟 子達はさまざまな国へキリストの教えを伝えるために分散して行きました。また、マグダラのマリア、兄のラザラス、キリストによって目が見えるようになった と言われるセドニアス、そして多くのキリスト教信者が、途中でおぼれて死んでしまうようにと、先導も舵もついていない船に乗せられ海へと流されてしまいま す。しかし神の意思により、彼らはなんとマルセイユにたどり着いたのです。

そこでマグダラのマリアは、マルセイユの人々が神殿に集まり、偶像に生贄を差し出しているのを目撃します。 彼女は彼らに穏やかな言葉で偶像崇拝をやめるように諭し、キリスト教を熱心に説いたのです。

そしてそんな中、マルセイユの長官が子孫に恵まれるようにと妻と共に、生贄を差し出し神に祈りを捧げにやっ てきました。マグダラのマリアは彼にキリストを説き生贄をやめさせよとしました。数日後、マリアは長官の妻の前に幻影となって現れます。「あなた達はこん なに裕福なのに、どうして神の聖徒たちを飢えや寒さで殺してしまうのですか?」と。そしてさらに「あなたの夫に神の聖徒たちを解放するように説得しなけれ ば、あなたは神の罰をうけるでしょう。」と。二日目、さらに三日目、再度マリアが今度は夫婦二人の前に幻影として現れます。まるで家全体が燃えているかの ように彼女の顔は高潮し怒りで震えながら、「悪魔の手先、暴君よ、私のお告げを伝えなかった腹黒い人と共に眠っているのですね。神の敵、あなたの貪欲さは たくさんの食べ物で満たされていることでしょう。神の聖徒が飢えや渇きで滅びようとしている時に。家もなく死にそうになっている人々を見た後にシルクのよ うな布をまとって横たわっているのですね。そんな貧しい彼らに手を伸ばすことを拒んでいる罪は逃れられません。」と。

夫婦は目覚め、恐れで震え上がります。そしてキリスト教信者たちに住まいや必需品を提供することにしまし た。

ある日、マグダラのマリアが説教していると、その長官がマリアに、「あなたの説く信仰を守り抜くことができ ますか?」とたずねました。マリアは「もちろん。私の信念は毎日の奇跡とロ-マに住む私の師Peterについて説くことによって強く固められています。」 と。長官とその妻は、「もしあなたが説く神から私達に息子を授けさせくれることができるなら、私達はあなたのいうことを何でもする準備ができています。」 と。そして、マリアは神に彼らに息子を授けるようにと祈りました。そして妻は子どもを授かったのです。

すると今度は、マリアの説くことが本当なのかどうか確かめるために、その夫婦は使徒Peterへ会いにロ- マへと航海するのです。そこでマリアは彼らの肩に魔よけとして十字架のサインをつけてやりました。

困難な航海中に、妻が突如陣痛を起こし、息子を産んだ瞬間に息絶えてしまいました。生まれたばかりの赤ん坊 は死んだ母親の胸の暖かさを求め、泣きじゃくっています。長官はなす術もなく、途方にくれ、船乗り達は遺体を海に投げ捨てるようにとせがみます。

すると突然目前に丘のある岸が現れたのです。そして長官は、海に投げ捨てるより、遺体と赤ん坊を岸へと置い てやるほうがいいと思いました。母親の胸の間に生まれたばかりの赤ん坊を置き、長官は「マグダラのマリアよ、あなたがマルセイユへたどり着いた時、あなた は私に破滅をもたらしたのか。なんて不幸なんだ。あなたは神に私達に息子を授かるように祈ってくれなかったのですか?妻は妊娠したがお産で亡くなってしま いました。これがあなたの祈ったことなのですか?あなたの力で、母親の魂を呼び起こし、あなたの祈りでこの子の命をお助け下さい。」と言いながら、その遺 体と赤ん坊を彼の外套で包み、船へと戻っていきました。

船はその後ロ-マへ着きます。長官は使徒Peterと共にエルサレムへ行き、キリストが説教した場所や、奇 跡を起こしたと言われる場所などへ連れて行ってもらいます。そして信仰の心得を教えられます。約2年が過ぎ、長官はマルセイユへ帰ることに。

ロ-マへの航海中、亡くなった妻と赤ん坊を残してきた丘に近づいてきました。するとそこには、見覚えのある 外套の下に隠れて母親の胸で子どもが見たこともない光景に怖がっている様子が見えてきました。そうそれは二年前に置いてきた彼の息子だったのです。長官は 陸に上がり、その少年を抱き上げ、「マグダラマリアよ、私の妻が生きていてくれて、一緒にマルセイユへもどれたならば、なんて幸せなことだろう。あなたの 祈りでこの子が二年間生きていたことは確かなことです。そして今度は私の妻をよみがえらせてくれることでしょう。」と。

すると、その言葉が発せられた瞬間、女性が息を吹き返したのです。そして、「私は、マグダラのマリアの力 で、あなたと共にいることができました。」と、長官の見てきたキリストの訪れた場所や奇跡をひとつ残らず説明したのです。そして三人一緒にマルセイユへと 戻っていったのです。

三人は洗礼を受けたあと、マルセイユにある偶像崇拝の寺を全て取り壊し、キリストのための教会を建てたので す。そして町の司教にラザラスを選び、その後神の意思により、エクサンプロヴヴァンスへと移っていき、多くの奇跡によってそこに住む人々たちにもキリスト 教が受け入れられていきました。

この頃、マグダラのマリアは、現世から離れ祈りと瞑想に自身を捧げたいと望み、30年間天使によって築かれ た場所で誰にも知られずに暮らしました。

(Saint Mary Magdalene – Golden legend- 訳 aki )

現在でもここプロヴァンスではこのマグダラマリア信仰が強く残っています。マルセイユにある教会には多く黒いマリアの像が見かけられま すが、これは聖母マリアでなく、このマグダのマリアであると言う説が聞かれます。