Provence-Alpes-Côte d’Azur(プロヴァンスコートダジュール)地方にある小さな町Cotignacコティニャック。
コートダジュールから少し離れて山の中に位置します。この周辺には小さな町が点在しドライブにも最適。
以前訪れたBesse(ベス)の町も近くにあります。
町に近づくと遠くの山に奇妙な岩肌が見えてきます。ちょっと車を降りて写真撮影。
ちょうどこの日は祝日で町の中はガラーンとしていましたが、それはそれで楽しめてよかったかな。
そしてお目当てのハチミツ屋さんへ。Figaroで紹介されていたお店です。町中のお店は閉まっていましたが、ハチミツ農場は開いていました(車で15分くらいのところにあります)。
Les ruchers du Bessillon ホームページ
1870―1890年代にかけて、コティニャック農家の息子Augustin Carmagnolleが野生のミツバチの群れを集め木の幹の中に収容し始めます。少しずつハチの数が増え、養蜂家が本職となっていきました。これがこのお店の起源。1890年からずっと代々家族で経営されているハチミツ屋さんなのです。
ホームページでもたくさん写真で見ることができますが、ものすごいハチミツの種類があります。お店で味見をさせてもらえるので好みの味を探してみてください。ラベンダー、タイム、ローズマリーなど様々。私達のお気に入りはラベンダーのクリーミィタイプ、アカシア、そしてmiel de montage。味が全く違います。お土産にいいですよ。
さて、静かーな町をとぼとぼ歩いて、先ほど遠くから見えた岩山へと近づいていきます。
見上げるとなんだか崖の至る所にぼこぼこと穴があいていて、よーく見ると建物がくっついているような埋め込まれているような・・・ここには古ーい歴史が存在します。
コティニャックの歴史
コティニャックの名前は古く1030年から確認されています。フランス言語学者 Albert Dauzatによると、その名前はgallo-romainガロ―ローマン人Cottiniusから来ていると考えられています。
中世封建時代初期には岩のてっぺんに二つの塔が立ちその下に村が作られていましたが、1033年になるとコティニャック城が存在していました。この城はBoniface de Castellane(Castelanne の最初の男爵)が所有。
12世紀に入ると、Saint-André de Villeneuve-lès-Avignon大修道院が教区を治めることになりますが、続いてPignansと呼ばれるコミューン(地方自治体)の教会へと移ります。
その後コティニャック領主の土地はプロヴァンス伯爵の領土となります。
コティニャックの主要な経済はオリーブオイルの生産にあり、歴史的には1660年にルイ14世が行ったNotre Dame de Grâce礼拝堂への巡礼の旅で有名。
階段を上って崖へとアクセスします。ここから見る町の景色もなかなかです。
切り立った崖に窓らしきものが点々と。不思議な光景です。
ドライブのポイントにちょっと立ち寄ってみてはどうでしょうか。
参考サイト: