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フランス環境問題(大気汚染)

先日主人と森にピクニックに出かけ新鮮な空気をたくさん吸ってきましたが、パリに戻ってきたとたんほこりっぽい空気にがっかり。私もそのほこりを生み出している原因の一人なのですが、やはり人の集まるところは環境が悪くなりますね。

では実際フランスの空気はどのくらい汚染が進んでいるのか。緑もたくさんあって他の産業国などと比べればきれいな方ではないかと思うのですが。そこで調べてみたところ以下のような記事を見つけました(訳しながら要約してみます)。

2009年度のフランスの空気の質に関する調査報告が発表されたが、結果は2008年度の報告と比べ改善が見られなかった。

実施された調査によると、主要汚染物質の増加が確認され、2005年まで減少傾向にあった窒素酸化物(呼吸器官などに害を及ぼすガス)が2008年と2009年の間に微増。オゾン汚染も同様に増加、特にフランス南東地域において。また地方の農村のような町ではPM10(浮遊粒子状物質)の増加がみられた。原因としては、2009年のとりわけ厳しい冬のため暖房用に石炭、ボイラー石油、木などが多く利用されたためと考えられる。プラスの報告としては一酸化炭素、ベンゼン、硫黄酸化物質のような重汚染物質が減少したこと。

このような調査結果を受け、フランスでは2015年までに汚染物資の排出を30%減らすという対策が発表された。とりわけ大きな排出に関わっている分野に焦点が当てられ、その一番の矛先が木の燃焼である。政府はできるだけ早急に木を燃料とする暖房設備総台数を税金予算で取替え、ボイラーの環境上の性能を掲示、もしくは屋外への燃焼による汚染物質の排出規制を守ってもらいたいと考えている。

交通機関に関しては、汚染の原因となる乗り物の都市へのアクセス規制を実行しなければならない。具体的には、ボランティア都市に実験的に«zones d’action prioritaires pour l’air» “空気優先ゾーン” を実践してもらおうという考え。すでにヨーロッパの10各国で実施されており、これらのゾーンでは汚染物質の30%軽減するのに成功している。今のところフランスではまだこの政策が実行可能かどうかという調査の段階。

このような対策の背景には健康問題が挙げられる。フランスでは10人に1人の若者が喘息、30~40%の人口がアレルギーに苦しみ、42,000件にも及ぶ未熟児の死はそれに加えた空気の質の問題によるとl’OMS (Organisation mondiale de la santé)は考えている。

以上20MINUTESより参考/イメージ

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【大気汚染】
世界中どこの大都市に住んでいようとも感じるのは新鮮な空気を吸いたいということ。東京にいた時には、アパートの窓に高速道路からの「すす」がたまっていたり、ロスアンジェルスにいた時にはよく飛行機の窓から灰色がかったスモッグの層を眺めていました。そしてパリ。ここもまた自動車が所狭しと走り回ってい ます。こんな狭い所にそんな車はいらないでしょうと思うような大きな車が走っていたり、通りには人間の数より駐車されている車の数のほうが多かったり。どこも同じです。

では、自動車の排気ガスがどのくらい世界各国で排出されているか見てみましょう。ここでは窒素酸化物に着目。自動車の排気ガスがもとで発生する酸化物で、光化学スモッグや酸性雨などの原因となります。その他、大気汚染物 質には硫黄酸化物(大気汚染や酸性雨などの原因となる酸化物で,石油や石炭など硫黄分が含まれる化石燃料の燃焼により発生するもの)、一酸化炭素、非メタン炭化水素が含まれます。

窒素酸化物総排出量2002年
(1,000トン)
1人当たりの排出量2002年
(kg)
日本 2,018 15.8
韓国 1,136(1999年)
トルコ 951 14.1
アメリカ 65.3
カナダ 2,459 78.4
メキシコ 1,152(1998年)
アイスランド 26 90.5
アイルランド 121 31.0
イギリス 1,587 26.3
イタリア 1,267 21.8
オランダ 430 26.6
ギリシャ 318 28.9
スイス 90 12.4
スウェーデン 242 27.1
スペイン 1,432 34.8
デンマーク 191 35.5
ドイツ 1,417 17.2
ノルウェー 213 46.9
フィンランド 211 40.5
フランス 1,350 22.7
ポルトガル 288 27.8
オーストラリア 1,691 86.0
ニュージーランド 204 51.8

出典:OECD, OECD Environmental Data Compendium 2004

世界中で懸念されている環境問題。次はパリで行なわれている主な対策方法をご紹介していきましょう。

パリのトラム
フランスパリでは、2006年12月16日に、約70年ぶりに路面電車が復活。自動車によって占領されてしまったパリの町を、クリーンな交通手段で緩和させようというねらい。もともとパリに路面電車が登場したのは19世紀。地下鉄や自動車の普及にともなって姿を消してしまっていました。パリ市内の交通渋滞 や排気ガス汚染対策として見直され、今回パリ南部に一部開通。路線には芝生も敷き詰めてあり環境にやさしい交通機関を目指します。今後はパリを囲むように 路線が延長されていく予定です。


トラムウェイパリ オフィシャルサイト

パリのレンタルサイクル
同じくパリ。2007年7月15日、パリのレンタルサイクルが始動。フランス語の自転車「veloヴェロ」と自由の「liberiteリベルテ」を掛け合 わせて「Velib’ ヴェリブ」という名前。こちらも車増加による交通渋滞を解消し、大気汚染も減らそうという環境対策の一環で、世界の主要都市で初の大規模な政策となりま す。

300メートルおきに750箇所の駐輪場が置かれ、1万600台の自転車が用意されています。2007年度末までに駐輪場の数は2倍 (1451箇所)に増やされ、自転車も2万600台に拡大される予定。自転車を利用したい人は、自転車を借り、目的地近くの駐輪所に戻せばよい。毎日24 時間常に利用可能。まずは専用カード購入から。
カード1日用  —1ユーロ
カード1週間用—5ユーロ
カート1年間用—29ユーロ
専用申し込み用紙は郵便局や役所、またインターネットなどで手に入ります。14歳から17歳の若者は親の承認が必要。

コンセプトはシンプルですが、ヴェリブは都市の戦略的思考、計算が必要とされます。それは、これらの利用料ははじめの30分のみで、次 の30分で1ユーロ、次の30分で2ユーロと順次高くなっていくのです。そして1時間30分が過ぎると、30分ごとに4ユーロが追加される計算。もちろん 30分ごとに駐輪場に戻して乗り継げばカード代以外は何もかかりません。こういった戦略はヴェリブ自転車が、あくまで短距離使用にのみ活用されることが念頭に置かれているため。自転車を返却しないとクレジットカードから150ユーロが引き落とされることもお忘れなく。

ヴェリブ自転車は、やや重く22kg、毎年2万km走行に耐えられるようデザインされています。前にカゴとと小さなロックがついています。

またパリの他に、リヨンではこのようなレンタルサイクルが2005年にすでに開始されています。リヨンでは「Velo’vヴェロヴ」。

町の人の声は:

パトリシア B (フレンチアメリカン 60歳) 「ヴェリブが成功するとはそんなに思わないわ。だってフランス人って他人の持ち物を 大切にしないもの。特にそれが誰のものでもない時は。」

ピエール C (フレンチ 19歳) 「このプロジェクトは成功すると思うよ。スイスに住んでいた時に同じものがあった。便利だし、行きたい所どこにでも行けるしね。」

キャテリーヌ P (フレンチ 29歳) 「よいイニシアティヴにはなるでしょう。でも私はパリで自転車なんて乗らないわ。早死にしたくないもの。道路の交通安全が心配。」

velib' velib'
ヴェリブ オフィシャルサイト

以上The Paris Times

パリ市によると、すでに約1万人がこのヴェリブプログラムに加入。そして安全のため交通ルールの取締りにも力をそそぐ。交通規則に反するものは、歩行者、自転車利用者、二輪車運転者、あるいは自動車運転者であろうと厳しく取り締まる姿勢。赤信号発進、歩道や一方通行路、またバス専用車線 通行などは主要な違反。罰金は99ユーロ。ヴェリブ開始にともない、より一層自転車利用者に関して詳細に検討する予定。

2006年度、自転車が関わった交通事故数が577件。506人の負傷者と2人の死者。そのうち60パーセントが二輪車と自動車による ミス。バス専用車線を通る乗り物や自転車専用車線を通るバイクなどは厳しく処罰されます。罰金135ユーロ。

以上フリーペーパーMetro

パリの自動車レンタル
パリ市は、自転車レンタルの他、もう一つのオプションを準備中。それは「autopartageオートパルタージュ」、つまり車をシェア(共有)するこ と。すでに2,000人のパリジャンがこのプロジェクトに参加しています。そのプロジェクトでは、最低30分から車を借りられます。いくつかの基準に達す れば、民間のレンタル会社が市のラベルを使用できるというシステムで、自動車は24時間利用可能で、使用15分前まで予約が可能なこと、そして車はヨー ロッパの大気汚染対策項目に対応していることなどが条件。1990年代に、この車をシェアするというアイデアが成功しているスイス、ドイツ、オランダで は、6~10台分の自動車が1台のシェア自動車によって置き換えられています。

以上The Paris Times

自動車数減少傾向
2006年度のパリ市公共交通機関の総合評価で、2005年に比べMetro(地下鉄)利用が2.7パーセント、RER(パリ市内近郊線)が1.4パーセ ント、Noctilien(夜間バス)が31パーセントそれそれ上昇したことを発表。バスは工事のため2006年度には1.4パーセント減少していたが、 再度上昇傾向。自動車による移動はそれに続き3パーセント減少。二輪車は変動なし。

2007年登場の自転車は2006年度と比べ、すでに44パーセントの伸び。またアクセス可能となった地域 数も11パーセントの上昇(137,000箇所)。さらに2006年度交通事故数は2005年に比べ8パーセント増加。2007年第一四半期においては逆 に2006年度の30人の死亡者に対し、20人の死亡者数。

以上フリーペーパーMetro

ここ数年、パリの様子ががらりと変わりつつあります。トラムウェイが設置され、町のいたる所にはヴェリブの駐輪場が。そして、今まで駐車のためにとってあった道路上のスペースが削り取られ、道が細くされています。何とか自動車数を減らそうという市の取り組みが伝わってきますね。自転車の利用が一般化するのかどうかにも興味がありますが、上で述べられているように交通事故が増えないかどうかという懸念も残ります。町では結構この自転車を利用している人を見かけますが、交通量の多い場所をあの重たい自転車に乗っているのを見るとたまにヒヤッとすることも。

さまざまなプロジェクトが開始され、大きな結果を見るのはまだ先かもしれませんが、成功して大気汚染問題解決への一歩となって欲しいものです。

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フランス環境問題(農薬編)

農業の国フランス。広大な土地を利用してさまざまな野菜や穀物が作られています。そしてスーパーに並べられる野菜はどれもピカピカ。こういった大量生産の裏に農薬技術が隠れていることはどこの国でも同じですよね。最近はBIO(ビオ/無農薬)の製品も見かけるようになりましたが、気に過ぎるのもどう かと思ってしまいますし。ですから私達は、マルシェで見つけた新鮮な野菜を売る店でなるべくたくさん野菜を買うようにして(これが本当においしいし、季節 によって出る野菜も違う)、そしてスーパーで買ってきたものは丁寧に洗うようにしています。


こちらはマルシェで買ったトマト。つやがって甘い。

それに、農薬というのは野菜から直接体内へ侵入するばかりではありません。このページではフランス、特にパリ周辺に見る農薬による環境 問題について紹介したいと思います。

【農薬による大気汚染】
Airparifによって発表された研究によると、パリ上空の大気圏は約30種類の除草剤、殺虫剤そして除菌剤によって汚染されているということです。

殺虫剤がパリの人口密集地に雨に混ざって降ってくるということは以前から確認されていたことだが、Airparifの発行する月刊誌の中で新たに首都圏の空中にも殺虫剤が混ざっていることが明らかにされた。それも農業地域と同じくらいの濃度の数値が割り出され、さらに合計約30種類の分子が5箇所の採取地域から確認された(Pari, Les Halles ; Bois-Herpin(Essone) ; Gennevillier (Haut-de-Seine) ; Challes et Coulommiers (Seine-et-Parne)。

2006年の3月から6月、農作業で一番大事な時期において、農薬汚染に関する調査キャンペーンが行なわれた。その調査結果のグラフか ら、大気中の殺虫剤濃度のピークと農作業のスケジュールとが完璧に一致することが分かった。4月上旬には殺虫剤(pesticides病原菌を殺す)が、 少しして別の種類の殺虫剤(insecticides虫を殺す)、そして除菌剤(fongicidesカビを殺す)の順と続く。これらのサンプル採取は空 気を吸引しフィルターに通すセンサー機器を使って実行されました。

Airparifは、首都中心と周辺の耕作地域との間にはほとんど違いがないと認めています。パリ郊外Bois-Herpinで最大 29種類の殺虫剤が、それに対し、Hall(パリ中心)の駅では19種類の殺虫剤が確認されました。間違いなく、都心エリアの方が濃度は薄まりますが、汚 染は現実に起こっています。Ile-de-France(パリの所在する県)で毎年3,200トンの殺虫剤が使われており、耕地1へクタールにつき 2,1kgに合致。フランスは世界第3番目の農薬使用国である。

ある殺虫剤研究者は、≪パリ中心の大気中に農薬が飛んでいるのは驚きではない≫と強調します。パリ人口密集地は広大な農業地帯に囲まれており、いくつかの地域は風が吹いてくる方向にある。そうした地域からさまざまなガスや化学物質を運ばれてくる可能性がある。実際、農薬散布時期には25 パーセントから70パーセントの物質が大気中に気化しガスとなる。それらの大きさは「ナノ」メートルで表され、そしてそれらのガスは肺の中に侵入し、簡単に血液中に通過する。

また、都市エリアでは、造園のため、特にバラ栽培のために使用される薬剤物質が確認されており、その物質はパリ周辺においては見つかっ ていない。しかしながら、これにはほんの10パーセントの有害物質しか含まれていない。≪対象を間違えたり、非農薬用途についての問題を持ち出してはいけない≫と。汚染は何よりも農薬が原因となっているのだ。

殺虫剤はそれぞれに特徴を持っている。あるものは揮発性が強く、使用された時にだけしか大気中に現れないものもあり、アブラナやヒマワ リの栽培に使用される除草剤のように、一年中空気中に潜んでいるものがある。

以前Orlean(オルレアン)で同じような調査が行なわれたが、今回Airparifによって殺虫剤の引き起こす衛生問題が新たに提 示された。水の中にも、食品の中にも、そしてまた毎日人々が吸っているものにも考慮しなければならなくなるだろう。まだまだ調査されなければならない殺虫 剤のリスクというのは評価がし難いものである。Airparifの研究調査はla Drass d’Ile-de-France のPlan Cancer(癌研究)の一環として、また Essone とval-d’Oise県、そして Ile-de-France Environnement 研究所などの支援を受けて実行された。

以上 2007年6月フィガロ紙より / 訳 aki

air

どこの大都市も、大気汚染は頭の痛い問題ですね。こんな所に農薬が飛んでいるなんて驚きです。食べるものだけに注意していても、普段 吸っている空気自体汚染されているんですから大変なことです。でも、健康のために農薬をやめたとしても、きっと今の世の中自給自足できなくなってしまうのでは。どこで流れがくるってしまったんでしょうね。

自分個人の生活スケールではなく、自分の国、あるいは世界スケールで、物事を考えて行動しなければならないですね。「BIO(無農薬) 野菜を買って食べてれば健康でいられる」という考えではなく、どうしたら汚染問題が解消されるかということにも頭を使わなくては。

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パリの地下鉄メトロを初めて利用したときの感想は薄暗いなあという感じでした。ごみが線路上にたくさん落ちているし、壁に貼られたポスターはずたずたに破られ、ホームレスの人の何とも言えない臭いがしてきたのを覚えています。

このぺージでは、そんなメトロで起こっている問題、そして対策などをご紹介していきます。

【メトロ内の大気汚染】
最近読んだ新聞記事に興味深い記事が載っていたのでご紹介します。

metro

あるドキュメンタリー番組で、メトロ内の微小粒子による高い大気汚染率が非難されていたのですが、RATP(メトロ)は初めてそれを説 明し、問題はないと安心させる姿を見せました。

RATPの地下交通機関の空気の質について集めたデータの調査結果では、直径が2.5から10ミクロメートルの微小粒子が空気中に浮遊 するとのことでした。

しかし実際、Canal+(カナルプリュス/テレビ会社)のジャーナリストチームが入手した機密文書には、RATPによって調査された 微小粒子の数値はかなり高い汚染度を表していたそうです。

メトロ内の微小粒子のほとんどが、レールがすれる際に排出、あるいはまた車両のブレーキシステムに問題があるとされており、それらの微 粒子を列車が空気中に舞い上げているのです。そして乗客や従業員の身体にその微粒子を浴びせることに。

CSHPF(le Conseil superieur d’higiene publique de France/フランス公共衛高等議会)は、2001年に、メトロ内1立方メートル当たりの微粒子量を最大347ミリミクロメートルとし、平均的にこの値 が守られることを奨励。RATPによると、RER(パリ市内近郊を走る線)の一区間においてのみその数値を超えていたということだ。しかし、ジャーナリストらによると、時間によっていくつかの地下鉄駅内で数値を超えることを指摘。たとえば、Chatelet-Les Halles(シャトレ レザル駅)では午後5時から7時の間において1200ミクロメートル以上の数値を示し、また RERのGare de Lyon(リヨン駅)では2400ミクロメートルまで数値が上がった。

≪あくまで規格数値は存在しない。我々の目標はCSHPFの奨励を達成することだ≫と、RATPの責任者は強調する。レールの近代化、 電気ブレーキの普及、ならびに清掃電車や3台の電車掃除機が汚染物質排出を縮小のために導入されたが、その結果は大きなものではなかった。

≪医療追跡調査においても何も臨床的証拠は見つけられない≫と、RATPの専属医師は述べる。RATPによって実行された健康死亡調査によっても同じ結果である。

肺に深く浸透し、微小粒子は毎年348,00の早期死亡をヨーロッパで引き起こしている。EUではすでに戸外における微小粒子率を1立 方当たり50ミクロメートルと上限を設けている。将来的には閉ざされた空間においても規定が定められることだろう。≪新鮮な空気を吸うことは健康であるた めに欠かせない条件である≫と世界保健機構もはっきり述べている。

会見の終わりに、RATPは公衆とうまくコミュニケーションがとれなかったと認めた。2008年には、全ての交通機関において利用者がどのような有害物質にさらされているのかという報告をまとめる予定だ。

以上 フィガロ紙 2007年6月
訳/aki

【メトロとエコロジー】

2007年5月25日より、メトロ14番線において乗客らにゴミの区別を勧める対策が始まった。実際この14番線の全スペースに今後リサイクル用の黄色い集積所が設けられる。リサイクル用には新聞、プラスティック、油脂などで汚れていない紙、あるいは電車の切符などが回収される。

毎年7、000トンのゴミがRATPの全ラインから集められ、そのうちの半分はリサイクルのできるゴミが占めている。

乗客を対象にしたアンケートでは、このようなRATPによるイニシアティヴは95パーセントの人々によって支持され、97パーセントの人々が環境によい行いだと評価している。

RATPは今後Ile-de-France RERの駅にこのシステムを取り込む予定。そしてメトロの駅にも補足的に追加していく。

以上 フリーマガジン A NOUS PARIS
訳/ aki

いつも利用しているメトロ。本当にゴミやたばこの吸殻が多い。リサイクルについても、うちではプラスチック などの容器は洗って選別していますが、アパートの集積所に集められるゴミはごった混ぜ(がっかりさせられることが多い)。このメトロのリサイクル袋が活躍 してくれることを願います。メトロ内がきれいになるといいですね。

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