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パリの空気

パリの空気は、排気ガスと埃と、さらにこの時期は花粉も混ざって本当に息がしにくい・・・。外を移動している時はなるべくしゃべらず(口を開けないように)、そして家に帰ったらすぐにうがいです。

ここ何年かで大気汚染が悪化しているような気がします。よくこんな空気の中、ジョギングができるなあと・・・。逆に健康に悪い。

きれいな空気を求めて、時間があればパリ脱出です。

2016-04-10 15.21.09

九州

今月は戦国時代の歴史本にはまり、ちょうど加藤清正の話を読んでいた時に、熊本の地震について知りました。

早く地震がおさまり復興へ向かっていって欲しいのですが、自然の力は本当に怖いです。

今の世の中、どこにいても安全な場所はないですね。パリはテロがいつどこで起こるかわからないし・・・人はすぐ忘れるので、忘れそうになった頃が怖いなと。

とにかく九州は以前から旅行の計画を立てている場所。九州に貢献できるよう旅行費をたくさん貯めようと思います。頑張ってください。

仏人の間違える仏語

フィガロの記事に面白いタイトルを発見しました。

『フランス人をイライラさせるフランス語の間違い』

フィガロ紙が読者対象にアンケートを取って出した結果です。

 

COMME MÉME

Quand mêmeが正しく、意味は『それでもやっぱり』といった感じでしょうか。これは聞いただけだと確かにComme mêmeに聞こえます。しょっちゅう会話の中で使いますが、書くときには要注意ですね。

AU JOUR D’AUJOURD’UI

今日という日に?という感じでしょうか。同じ意味の言葉を並べた間違い。

BONNE ANNIVERSAIRE

この間違い、分かるような気がします。anniversaireが母音で始まっているので前のbon(ボン)という音とリエゾンし、発音がボナニヴェルセーとなります。これがおそらくボンナニヴェルセーと思い込み、男性名詞であるanniversaireに女性形のbonneをつけてしまうのでしょうね。正解はBon Anniversaire !

SI J’AURAIS SU

Si j’avais suの間違いですね。英語文法で言うところの仮定法過去の作り方が間違っている・・・。Je n’aurais rien fait si j’avais su. = I wouldn’t have done anything if I had known. 『もし知っていたら何もしなかったのに』。auraisは主節で出てきますよね。フランス人が英語の完了形haveやhadに弱いのは知っていたけれど、フランス語で仮定法が作れないとはフランス人も嘆くでしょう。Insupportable !とイライラ感が伝わってきます。

MALGRÉ QUE

これ!うちの主人がかなり指摘していました。大半のフランス人が間違って使っているのではないかと・・・私の持っている辞書も間違っています・・・(有名な辞書ですがたくさん間違いがありすぎて・・・)。しっかりmalgré que+接続法なんて書いてあります。この言葉はmalgré tout『どんなことがあっても /絶対に』といった感じでよく使われます。

ILS CROIVENT

動詞の変化(conjugaison)ができないフランス人。なぜこんなにフランス語は複雑なのか・・・。Ils croientが正解。

L’IMPÉRATIF(命令形)

命令形につける間違ったsのことです。例えば、 « continue ! »の代わりに « continues ! »とする誤りです。第1群規則動詞の命令形は、Tu doonesのsを取って、 « donne»になります。

LE POTE À

poteとは話し言葉で『仲間』という意味。Le pote deのところàを入れてしまうという間違いです。

VOIRE MÊME

voire『さらに /〜さえ』、même『〜さえ』。こちらも同じ意味の単語を並べた間違いです。

-ER/-É

‘Il a été constaté’の代わりに‘Il a été constater’としてしまう間違い。音が同じなので、意外とよく見かける間違いです。

CHEZ/AU

‘Je vais au médecin’ ‘Je vais au coiffeur’

さあ何が間違っているでしょうか。

答えは、auではなくchezを使いましょう。

日本語の乱れと同じように、フランス語の乱れもかなり問題視されています。教育レベルがどんどんゆるくなってきているようです。しっかり教えようというよりも、ややこしいアクセントは失くしてしまおうなんてテレビでやっていました。

スリ組織

今日のニュースに、『スリ組織解体』という小さな記事がありました。7ヶ月にわたる調査の後、Seine-Saint-Denis(パリ北郊外)とルーマニアで、18人が職務質問。彼らは特にパリディズニーランドや公共の交通機関でスリを働いており、グループ内には子供、親、祖父母からなるいくつかの家族でなりたっていたという・・・。主なターゲットは現金、財布、携帯電話で、被害金額は100万ユーロに上るそうです。

きっとこの被害の中にはたくさん日本人も含まれているのでしょう。みなさん気をつけましょう。

罠にかかる!

<< Tomber dans le panneau>> トンベ ダン ル パノー

tomber=『落ちる』
panneau=『標識』『看板』

標識の中に落ちる?

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いえいえ、まったく交通標識には関係がありません。これで『罠にかかる』という意味を持っているんです。

その起源は中世にまで遡り、当時の狩猟テクニックに結びつきます。

昔、panneauという言葉は垂直にピンと張られた布を指していました。そしてそれはgibier(狩猟鳥獣)を捕らえるために使われていたのです。この狩猟方法は13世紀頃から実践されており、人々は野ウサギ、ハト、キツネなどの野生動物を罠(panneau)に追い込んで捕らえていました。

そこから<< Tomber dans le panneau>>という狩猟用語としての表現が生まれ、少しずつ日常語としての『罠にかかる』という広い意味での使用が始まっていきます。

さらに同時に、<< Tomber dans les filets>>という表現も生み出されます。filet(フィレ)は『網』。つまり『網にかかる』。この表現は誰かに誘惑されて罠にはまるといったニュアンスが含まれるそうです。

英語のpanelパネルはこのフランス語panneauから来ていますが、ルーツは”布”だったんですね。