あけましておめでとうございます。
パリは気温がマイナス・・・外を歩くと頭が痛くなります。最近は大気汚染がひどかったり、風邪も流行っておりゴホゴホと咳をしている人も多いです。こちらでは咳をしてもマスクはつけません(手もあてないし・・・)!テレビでは『手を洗いましょう!』なんて広告をしていますが、それだけでは絶対不十分だと思います・・・。
一方、南仏は冬でも青空が広がって気持ちが良かったです。お天気が良かったので家族でハイキングに出かけてきました。
2017年、良い年になりますように。
あけましておめでとうございます。
パリは気温がマイナス・・・外を歩くと頭が痛くなります。最近は大気汚染がひどかったり、風邪も流行っておりゴホゴホと咳をしている人も多いです。こちらでは咳をしてもマスクはつけません(手もあてないし・・・)!テレビでは『手を洗いましょう!』なんて広告をしていますが、それだけでは絶対不十分だと思います・・・。
一方、南仏は冬でも青空が広がって気持ちが良かったです。お天気が良かったので家族でハイキングに出かけてきました。
2017年、良い年になりますように。
先日、近くにある大きな公園へ出かけたところ50人ほどのグループ(子供から大人まで混ざった)に遭遇。何事だろうかと思ったら、それはポケモンGo・・・。フランスメディアでも大きく取り上げられていました。今のところネガティブな報道はされていません。外に出かけられるチャンスができていいわと、答える子供連れの家族の声も。
でも”面白い””楽しい”の裏には必ず何かがある・・・。
REUTERSに基づいたSputnik Franceの記事です。
Alors que Pokémon Go donne le tournis à la planète entière, les joueurs ont-ils jamais pensé au fait que ce jeu a priori innoncent pouvait être exploité à des fins autres que ludiques? Sputnik a fait une petite recherche sur l’affaire.
ポケモンGoは世界中でブームになっているが、この”楽しい”ゲームが実はエンターテイニング以外のある目的のために利用される可能性があるということを人々は考えたりしたことはないのだろうか・・・。と記事は始まり、
“Les informations que nous collectons auprès de nos utilisateurs, y compris les données à caractère personnel, sont considérées comme un actif de l’entreprise”.
『ポケモンGoユーザーの情報は全て企業財産とみなされる。』つまり個人情報が企業の財産となり、自由に利用できるということです。
ご興味のある方はREUTERSで詳細を。
テクノロジーはうまく利用すること。
テクノロジーにうまく利用されるのは嫌ですよね。
今日は少しイタリア語レッスン(?)です。
それは夏になると食べたくなるカルパッチョ!
夏でなくとも美味しくいただけるのですが。
フランス語でも日本語でもカルパッチョ。
カルパッチョとは牛肉を薄切りにしてオリーブオイルやパルメザンチーズをかけて食べるイタリア料理の一つです。今ではたくさんのヴァリエーションがあり、サーモンのカルパッチョとかタコのカルパッチョとか人気ですよね。
でも元々は牛肉です。なぜ牛肉なのか・・・面白い歴史がありました。
カルパッチョという名前の由来から始まります。
このカルパッチョというのは、なんとルネッサンスの画家ヴィットーレ・カルパッチョVittore Carpaccio(1450〜1535)から来ているそうでう。彼の描く絵は鮮やかな赤の色調で知られており独特の雰囲気があります。
(画像はwikipediaより)
そしてこのカルパッチョの描いた作品がイタリアン人シェフGiuseppe Cipiraniにインスピレーションを与えたのです。
1963年、ちょうど彼の住む町ヴェニスでヴィットーレ・カルパッチョの作品が展示され、彼の発案した料理(生肉の薄切り)にこの<<カルパッチョ>>と言う名前をつけました。牛肉をスライスして並べると鮮やかな赤い”カルパッチョ”のような作品になりますよね。
そうカルパッチョとは赤い牛肉の色とカルパッチョの赤い絵画を表しているのです!
そして、この料理はAmalia Nani Mocenigo(ヴェネチアの有力な家の出身)のために特別に考えられたもので、彼は医者から火の通った肉を食べないようにと言われていたようです(どんな病気だったのでしょうか、それとも体質?)。
この成功の後、カルパッチョは世界中に広まることになりました。
今では前にも書きましたが、いろんなカルパッチョがあります。皆さんも暑い夏カルパッチョはいかがでしょうか。
Soccer vs Football
日本人やアメリカ人はサッカー、でもヨーロッパではみんなフットボールと呼ぶ。フランス人は略してfoot(フット)と言っていますが。
またアメリカにはアメリカンフットボールと呼ばれるスポーツもあり、とても紛らわしいです・・・。
歴史を探ってみますと・・・
もともといろんなタイプの”football”が19世紀には実践されていたそうで、イングランドにあるパブリックスクールのRugby(ラグビー)校で最初の正式な”football”のルールが決まりました。
そのルールとはどちらかというと少し乱暴なもので、楕円形のボールを使い、また”football”というにも関わらず手を用いてもよいというものでした。これがいわゆるRugby(ラグビー)で、アメリカンフットボールはその流れのバリエーションの一つです。
さらにケンブリッジなど他のスクールが、もう少し優しいルールの”football”が良いとして、丸いボールを使った”football”を推奨。これが今日のFootball、アメリカンの呼ぶSoccerです。
フランス語では、様々なタイプのFootballの呼び方をイギリス英語を基にして変更してきました。
20世紀に至るまで、楕円形ボールを使ったものはfootball rugby (英語rugby football)、球形ボールを使ったものはfootball association。football associationというのは『フットボール協会』という意味です。1863年にフットボール協会により正式にこのスポーツが成文化されたことによります。
さらにfootball rugbyはrugbyと短縮化され、football associationはfootball、さらにはfootとしてフランスの口語の中へと浸透していきました。つまり日本人の知っているサッカーというのはヨーロッパではフットボールと呼ばれるようになったということです。
アメリカへ渡った”Football”(ラグビーのいとこみたいな・・・)は、ヨーロッパのフランス語話者の間でfootball american にするかrugby americanにするかで困っていました。
そしてケベックのフランス語では、アメリカ英語をモデルにすることに。そして、アメリカで実践されるスポーツはFootball(フットボール)と呼ぶことになりました。厳密に述べるときは、American football(アメリカンフットボール)、あるいはCanadian football(カナディアンフットボール)。丸いボールを使った方はSoccer(サッカー)。
ラグビー(rugby)に関しては、アメリカではプレーされることがなかったので、名称変更は起こりませんでした。
名称の成り立ちについては、American footballはrugby footballのrugbyが消去。Soccerは、ちょっとややこしいのですが、(football as)soc(iation)のsocの部分が取り出され、人を表す接尾辞-erがつけられsoccerとなりました。soccerという言葉自体はイギリス英語ですが、イギリスでは廃れ、アメリカの地で広がることになったわけです。
当時多くのヨーロパ人がアメリカ大陸へと渡り、彼らは自分たちの大好きなスポーツ=Footballをアメリカでもうすでに根付いていたラグビーのいとこ=American footballと区別したかったのです。
複雑な歴史が名前に隠されていたわけですが、今でもこのややこしさが残っているような感じですね・・・。
トーストといえば、トースト。
毎朝食べるトーストです。
でももう一つ英語やフランス語でよく使われる意味があります。
それは『乾杯!』。
ご存知でしたか。
英語もフランス語もともにスペルはtoast、パンのトーストと同じです。
フランスの中世では、『乾杯!』などと言ってグラスをチンチンと鳴らすことはなかったのですが、その代わりに<<tostée>>と呼ばれるグリルしたパンの一切れをワインな中に浸して食べていたそうです。当時は客人とパンとワインを分かち合うのが習慣で、その代わり招待を受けた人は、パンの最後の切れ端を食べ、ワインも最後の一口を飲むことになっていました。
フランスが発祥のこの習慣はやがてイギリス人へと伝わり、<<tostée>>が<<toast>>と変化。この習慣自体は消滅してしまいましたが、toastという言葉だけが現代にまで残ったのですね。
そして18世紀ごろにおいて、グラスを高く上げて”乾杯”することにこのtoastという言葉が与えられました。よって“乾杯しましょうよ”という時は”トーストしましょうよ”といった感じで、このトーストは本当にパンのトーストから来ているのでした!。
英語:
Drink a toast!
パンなのに飲めない!と思ってはいけません。
フランス語:
On va porter un toast!
パンを持っていく!と思ってはいけません。