Category Archives: フランス文化社会

フランス人も英語が苦手

Ils sont à la traîne dans la langue de Shakespeare.
フランス人はシェークスピア言語に遅れをとる。

電車の中で、ふとみつけた記事。フランス人も英語で苦労しているようです。

Cadre emploiと 1 to 1 English養成機関の調査によると、フランス本土において管理職に就く半数以上の人たちが自分たちの英語能力が不十分だと感じている。

46,8%の管理職社員が自分たちの英語を初級または中級と評価し、36,4%が実際に使用できる能力を持つ、さらに16%ほどの人たちが上級レベルで流暢に話せると判断している。ビジネスの世界では深刻な障害である。調査を受けた半数近く(48,4%)が英語での発言を苦痛に感じ、42,8%が手紙や e-mailを書くのにも自信がないと答えている。

就職活動中にある段階においても、英語能力が低いことは成功しない最大の要因である。10人中6人の管理社員(60,3%)が面接試験で英語の能力を試されたと報告しており、その英語面接に十分対策をとったと答えたのはわずか27%であった。そして調査を受けた半数以上の56,4%が自分たちの英語能力が就職やキャリアの妨げになっていると感じている。

グローバル化の時代に英語のリスクを考慮に入れないことは考えにくいことである。83%以上の回答者たちがさまざまな外国語を使う機会に遭遇すると打ち明けている。英語(66,6%)が圧倒的多数を占め、スペイン語12,7%、ドイツ語10,4%、イタリア語5,2%と並ぶ。

(Direct Matin  訳Aki)

英語を母国語として持つ人々がつくづく羨ましく思う。英語を習得するのにどれだけの費用と時間を非英語圏の人々が費やしていることか。フランスにやってくるイギリス人やアメリカ人が普通にThank youとか Sorry を使っているのを見ると、Merci / Désoléくらい頑張って言おうよと思ってしまう。いいな、どこの国に行っても平気で英語を使えるなんて。でも、これは仕方がないですね。英語が一番簡単ですもん。フランス語とかイタリア語の文法と比べたら(私の勉強している範囲で。日本語なんて難しすぎるし。日本語が話せる方がずっと尊敬できるのですが。

“英語しか話せない人は言語を学ぶ楽しさを知らない”となにかの記事で読んで納得したことがあります。日本人もフランス人も英語頑張りましょう。

 

ロック・アン・セーヌ

(( Scroll down the page to see the English text. ))

夏も終わりに近づく頃、毎年毎年気が重ーくなる。

そう、近くの大きな公園でやる野外ロックコンサート。金、土、日と3日間、昼からなんと夜中の0時半までノンストップでなり続ける騒音です。ボンボンボンと床や壁が響き、暑くても窓を空けられず、テレビの音も聞こえません。

去年、市に苦情のメールを頑張ってフランス語で書いたのですが、返ってきた返事は、苦情は何件も来ているがこのコンサートの責任者は市でなくてConseil Regionalになるので、そちらにメールを送るとのこと。当然なーんにも反応なし。完全に無視されてまた一年が経ち、夜の0時半までずーっと騒音の中です。メインのコンサートは0時半だけど、その後は音量を下げて音楽を流しているようで深夜1時過ぎくらいまで遠くで音が聞こえます。もっと近くに住んでいる人は大変ですね。頭がおかしくなります。

若い人は昼間出かけていればいいけれど、お年寄りの人は本当に気の毒でなりません。ご近所のおばあさんも文句を言ってらっしゃいました。メールにも“住人の中には小さな子供、お年寄りもいるし、病人の人だっているかもしれない。開催者はそのことを理解しているのか。通常夜22時以降の騒音は禁止されていて警察が呼べるのに、なぜこのコンサートは許されるのか” と質問もしたのですが返事はなし・・・。

だいたい住民に何も説明もなくこんなイベントを企画するConseil Regionalって何する機関なのか???必要なの???

もちろんメデイアも協賛しているからこのイベントを応援してますよ。ロック・アン・セーヌ コンサート大成功!みたいな感じで。怖いのはこのエゴイズムですね。自分たち利益になれば何でもありで絶賛する。決してネガティブな面は伝えない。コンサートに行っている人間も同じく。自分のことで頭がいっぱいでしょう。考えが狭い。野外でこれだけの音を深夜に出すことによってどれだけの人が困るのか、森に棲む動物たちにも悪影響だと思わないのかな・・・。ものすごい振動です。

フランス人も同じことを思ってますよ。一番下にあるサイトで詳細が分かります(フランス語ですが)。Conseil Regional、たーくさんお金をもらっているようです。

2013-09-01 13.31.35
一週間経っても、後片付けもできてない。コンサートのポスターが散らかったまま。

きっとこのような問題はいろんな都市で起こっているはず。ということで英語でも書いてみました。

 

Every year, at this time of the year I start to feel very down.

It’s the open-air concert held in the nearby park. It lasts three days, Friday, Saturday and Sunday, and the terrible noise continues from the noon to 0:30 am, nonstop. The floor and the  wall vibrate because of boom boom noise reaching from the park. We can’t open the windows even if it’s hot, nor can we hear the TV. Even after the concert, I hear some music playing in a distance until past one o’clock. I can’t imagine how people living closer to the park resist this frustrating event. And in the morning the music starts again soon, 10 o’clock. You see how terrible it is?

Last year, I took a lot of pains to write an e-mail in French to the mayor, but his response was not encouraging. In his email he explained that the concert was not organized by the city but by Conseil Regional (wider than a city) and that he would forward the mail I sent to Conseil Regional. Anyway I learned that I was not only one who made a complain. Since then, as I expected, there has been no response from them, and a year has passed. My effort was completely ignored. I’m a foreigner, but I’m paying a lot of tax. I do contribute to the society. But still ignored. Imagine other French people who made a complaint like me. They must feel really discouraged.

Young people are able to escape from the noise during the day by going away from the area, but I’m very sorry for old people. Not surprisingly, an old lady, who lives alone next door, was complaining about the noise. I wonder how stressful it is to be surrounded by the disturbing noise all day long. It is like a torture. In the e-mail I wrote to the mayor I asked whether the organizers were aware of the fact among the residents there were children, old people and even sick people. “We call the police if we are disturbed by unpleasant noise after 10 o’clock, but why is this concert permitted”, I also added. Well, no news…

First and the foremost, how could they organise such an event without asking the residents. They are either uncaring or aware that they will face opposition.What is Conseil Regional? Is it really useful?

The mass media are also willing to support this event because they are sponsoring it too. They rave about it as if it were such a great success with no opposition. They look they are doing only good, never troubling anyone. This shows egoism. Whatever it is, they speak very highly of it, if it is profitable for them. They never report anything inconvenient to them. They are preoccupied with their profit, and so do the people who attend the concert. They lack conscience, and this is why they don’t see there are people who suffer from the noise or that there are animals living in the woods most likely disturbed by deep-sound vibration.

See this page, if you understand French. Well, it seems Conseil Regional receives a lot of money…

Demande de bilan pour le festival Rock en Seine

I know such a concert can be seen everywhere in the world. It’s exciting to some certain people but I hope more people will become aware that there are those who don’t appreciate it.

フランス人の睡眠

長い夜の続くヨーロッパの冬。ぐっすり眠れる人もいれば、不眠症で悩んでいる人も多い。

フランスではここ50年で人々の平均睡眠時間が1時間30分ほど減ってしまったそうです。平日6時間58分、週末7時間50分の睡眠時間。さららに3分の1のフランス人は平均たった5時間もしくは6時間しか眠らないそうです。また若者の平均睡眠時間は6時間40分でこちらも低下状態。

寝不足による疲労、集中力低下は交通事故につながり、また同じく睡眠が足りないことで肥満や糖尿病などのリスクも増えるそうです。

現在では、睡眠薬に頼るフランス人がほとんどで、ヨーロッパでも一番その数は多いようです。ヨーロッパ全体が6%ととすると、フランス人の率は14%。

普段のストレスからなのでしょうか。昔と違って社会で求められることが多すぎて寝る時間が削られてしまうんでしょうね、現代社会は。

 

フランスの歴史において忙しかっただろうなあと思われる人物、ナポレオンさんはどうだったのでしょうか。

彼はだいたい23時くらいに就寝し、夜中の3時に一度起き、また午前5時あたりに床に就き、7時起床、というようなリズムだったそうです。彼は危険のまっただ中にあっても眠ることができたという。ある意味、寝ることにおいても偉大ですね。

偉大な科学者たちはどうでしょう?

アインシュタインさんは、たっぷり10時間(時にそれ以上)眠ることができ、

トーマス・エジソンさんは少ししか眠らず、たくさん眠る人は怠け者だと思っていたそうです。面白いですね。

 

最近では昼寝の効果なども証明されてきていますから、いろんな工夫がされ生活習慣も改善されるといいですね。

私も以前住んでいた場所には近所の建物の屋上にアンテナがたくさん設置されていて(おそらく携帯電話用の?)、主人も私もすごい偏頭痛に悩ませれ眠れなかったのを覚えています。引っ越してきてからはパッタリ頭痛が消えてしまいましたが。あんなに困ってたのに。近くには森もあるので空気も比較的きれいだし。やはり環境は大切ですね。電磁波だけではありません。都会だと夜になっても暗くならないですからね。いつまでも明るい。これも睡眠の障害になるそうです。

せっかくの長い冬の夜、ぐっすり眠れるといいですね。

 参考:Figaro Magazine

EU大酒飲みは?

フランスではお昼にランチと一緒にワインを飲む人がたくさんいる。また仕事に戻らなければいけないのに、太陽の真下、テラスでワインを飲んでいる。ランチ時でなくても、カフェの代わりにワインで時間をつぶしている人もいる。

世界保健機関によればヨーロッパは世界のどこよりもたくさんアルコールを消費しているそうです。

年間一人当たり12,5リットルのアルコール消費量のヨーロッパは世界平均(6,1リットル)の約2倍である。この消費量の違いはヨーロッパ内においても顕著である。中欧,東欧の消費量が14,5リットルに対し、西欧は12、4リットル、南欧11,2リットル、北欧10,4リットル。世界保健機関によると、貧しい国は国内総生産の高い国に比べアルコールを多く摂取する傾向にあるそうです。

西欧、南欧の人々は決まった時間、例えば食事の間に規則正しくお酒を窘みますが、北欧人は手っ取り早く酔っ払うため不規則に飲むのだそうです。ここ10年ほどはアルコール消費量は一定であったものの、北欧と東欧の消費量は上昇にあり、前者では依存症、後者では心血管障害が増加しています。さらに全体的に見てみると、15歳から64歳までの死亡者のうち約12%がアルコールに起因し、男性の7人に1人、女性の13人に1人に当たります。

 出典:Le Figaro/世界保健機構

 

フランスに注目してみると、フランスでは62%がワイン、20%が強いアルコール、17%がビールを飲みます。消費量は減少傾向にあり、1961年から2005年の間に一人当たりの消費が25リットルから12、5リットルに下がりました(世界健康機関2011年度報告)。全体で500万人のフランス人がアルコール問題を抱えており、そのうち200万人が依存症と推測されるそうです。

 

フランス一人当たりのアルコール消費量(15歳以上) 1961年~2006年

 出典:世界保健機構

青線:総合
赤線:ワイン
茶線:ビール
黄線:(アルコール度の高い)スピリッツ

以上参考 Le Figaro
訳:Aki

フランスの離婚率

フランスではやはり首都であるパリが一番離婚率が高いのですが、複数の都市がパリの離婚率に接近しようとしています。その中でも、Provence-Alpes-Cote d’Azure プロヴァンス-アルプス-コートダジュール県とRhone-Alpesローヌアルプス県。南仏ではパリと同じくらい離婚率が高いようです。

Inedより

2004年の法の改正により女性が離婚後も経済的に保護されるようになったことが理由の一つに挙げられており、特に南仏の人は訴訟好きで裁判所に行くことをためらわないんだとか。

逆に離婚率の低いのがBretagneブルターニュやCantal、Haute-Loire、Lozere、Aveyron。これらの地域は伝統的カトリックが根を下ろしている場所。

2009年のle ministere de la Justiceのデータによると、離婚したフランス人の平均結婚期間は大体12~13年で、男性平均年齢45歳、女性が約43歳。

しかしこういった統計を見る際に注意しなければならない点は、フランスでは同棲カップルが多く、Pacsという制度もあるということ。

フランスの夫婦の形には3つ:
1、法的手続きに基づいた結婚
2、法的手続きをせず一緒に生活する事実婚
3、結婚より法的制約が少なく、パートナーとして優遇措置が受けられる連帯市民パックス(Pacs)。

フランスでは離婚の手続きがとても難しく、簡単にパートナーが解消できるパックス制度が人気になってきているそうです。テレビなどを見ていても出演者の肩書きがmarié (マリエ/既婚)ではなくen couple(アンクプル/パートナーがいるということでしょうか?)となっていることが多い。最近私の知り合いの中にも、お子さんのいらっしゃるご夫婦(60歳代)が将来を考え結婚することに決められました。役所で手続きをし結婚披露宴も挙げられました。

結婚していなくても、ある程度の権利が認められるパックスですが、その分解消率も上がっているということですから、上にある離婚率というのもこのパックスをどう扱うかで数字が変わってきそうですね。複雑な社会です。

以上参考Le Figaro