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ストリートアート

先日お昼のテレビ番組でたまたまあるアーティストがデモンストレーションをしているのを見ていました。サッサッサッと白いペンキで一瞬にして人のシルエットが完成。そして今日、通りを歩いていたら同じ作品を発見!

家に戻って番組の記録を調べてみたところ、 Jerome MESNAGER という名前のアーティスト名にたどり着きました。パリのいたるところに彼の作品が隠されているようです!パリを歩いていたらどこかで見かけるかもしれませんね。よーく目を凝らして歩いてください!芸術の町ですね。作品タイトルは 『Corps Blancs』。

Jerome MESNAGER サイトにあるビデオがおもしろい。

あけましておめでとう2011

あけましておめでとうございます。

冬のヴァカンスは南仏にてのんびりと過ごしてきました。今までなつかなかった主人の実家の猫FIFIがやっと顔を覚えてくれたのか、下の写真のような状態でした。

しかし!数年前にネコアレルギーと診断されていた私。パリに戻ってから目がかゆいかゆい・・・。

Besseベス(プロヴァンス)

Besse(Besse-sur-Issole)ベスとはプロヴァンス‐アルプス‐コートダジュール、ヴァール県にある小さな町です。マルセイユから車で1時間半くらいだったでしょうか。トゥーロンの北に位置します。冬のヴァカンスでドライブで立ち寄ってみました。パリと比べれば冬でも10度前後あり暖かく、ちょっとした散歩にいいですね。


中心にはかわいらしい塔が立っており広場になっています。人はちらほらと見かけましたが・・・。ほとんど休暇中ですね。


ひっそりと、人通りも少ない町、村(?)。左写真は町役場。その前を過ぎてどんどん歩いて行きます。すると犬や猫がのんびりと通りに横たわっていたりします。


町に着くとまず最初に目に付くのが自由の女神(?)。右の写真、窓に猫がいるのが見えるでしょうか。ずっとミャオーミャオーと泣き声が響いていました。なぜか南仏は猫が多い。


町のはずれには大きな池が。散歩にいいですね。


冬に訪れましたが、夏の景色もきれいなんでしょうね。緑でいっぱいになりそうです。

そしてランチタイム!地元の人のおすすめで訪れたレストラン。

La Remise 4 Avenue de la Liberation 83890 Besse sur Issole
TEL: 04 94 59 66 93


とてもカジュアルな雰囲気のレストランで落ち着きます。アペタイザーにはサーモンカルパッチョとムール貝。サーモンにはたくさんアネットがかかっていてプロヴァンス風、そしてムール貝もプロヴァンサルでとてもおいしかったです!


メインデッシュはDaube de Beouf(ビーフの蒸し焼き)プロヴァンサルソース。主人は魚で、なんだったか忘れてしまいましたが、おいしかったそうです。なによりも値段がリーゾナブル。この日はメニューにはありませんでしたが南仏料理のピエパケもおすすめ。

Gaspard de Besse ガスパール・ド・ベス

そしてこちら駐車場でみつけたパネル。 べスの有名人ガスパール・べス。


本名ガスパール・ブイ(Gaspard Bouis)はBesse-sur-Issoleで生まれた、プロヴァンスのギャングスター(1757-1781)。Gaspard de Besseガスパール・べスは彼のニックネーム。乗合馬車を襲い身代金を要求するのが彼のスタイル。彼のモットーとは『脅かすことはするが、決して殺すことはない』。山の中に小屋を見つけそこをあじととして、さらには城築き、民衆の心の中に前革命的考えを植え込む。しかしLa Valetteで捕まり、骨を砕かれ息を引き取るまで晒されたそうです。

小さな町にも歴史ありですね(ちょっとむごいお話ですが)。こんな話、訪れなければきっと知ることはなかったでしょう・・・。そんな歴史があったなんて・・・。

地中海の海岸線沿いとは違って華やかさはありませんが、落ち着いた雰囲気や隠れたレストランなど発見はたくさんあるでしょう。ドライブにおすすめです。

Besseオフィシャルツーリズムサイト

モンフォール ラモリ

Montfort-l’Amaury モンフォール ラモリの位置:

イル・ド・フランスにあるYvelines県の村。パリの南西部に位置し、モンパルナス駅から毎時一本電車が出ています。Dreux行きの電車でMontfort-L’Amaury Mere駅下車。そこから村まで一本道でまっすぐ。私の場合は友達が住んでいるので迎えに来てもらえましたが、歩いてでも行けなくはないと(2~3km)。Rambouillet Forestが隣接しハイキングにも人気。

モンフォール ラモリの歴史:

町の名前は、The Comtes de Montfort(モンフォール伯爵)初代王家、Amaury I de Montfort(モンフォール アモリ1世)から来ています。この場所は、9世紀の初めからモンフォール家の要塞として存在し、Amaury I(アモリ1世)が城壁を築きました。さらにKing Robert IIが996年にモンフォールの丘に城を築きましたが、100年戦争の間イギリスによって破壊されてしまいます。モンフォール伯爵家は1294年にArthur of Brittany(ブリタニ アーサー)とYolande de Dreux-Montfort(ドゥリュ-モンフォールヨランド)との結婚によりブリタニ公国(フランス語名ブルターニュ公国)とつながりを持ちますが、ブルターニュがフランソワ1世(1494~1547)の治世にフランスの一部になった際、王位はフランスに戻されます。


村の丘の頂上に立つ城砦跡。 (こちらの写真は、天気が悪くうまく写真が撮れなかったので、ウィキペディアより拝借)

観光スポット:

Eglise Sait-Pierre

11世紀の中頃に教会の建築が始まり、15世紀の終わりまで存続します。 その後、1491年、la reine Anne de Bretagne(ブルターニュ アンヌ女王)が新しい教会の建設を計画し、もともとゴシック様式だったものが、ルネッサンス様式に取って代わることになります。教会の前は広場になっており、お店が立ち並びます。小さいながら観光客がたくさん訪れていました。

教会の周辺をぶらぶらと散策してみましょう。なかなかの雰囲気があっていいですよ。

教会正面を左に曲がって通りに入ると、ツーリストオフィスがあり、そこを通り過ぎると正面に墓地が現れます。修道院のような回廊が走っていてますが周りはお墓だらけ。この墓地の上から教会を眺めることができます。

Maurice Ravel(モーリス ラヴェル1875~1937)が晩年を過ごした家:

墓地を横切って教会と反対側に出ると、音楽家として有名なモーリス ラヴェル(バレエ音楽『ボレロ』の作曲者)が住んでいた家が見えてきます。音楽には疎く、よく知らなかったのですが『ボレロ』と言えばとても有名。また調べたところ『展覧会の絵』をムソルグスキーのピアノ曲から管弦楽曲に編曲したのもモーリス ラヴェル。どちらも素晴らしい作品。一度聞いたら頭から離れませんね。いつもこれらの曲を聴くたび、すごくかっこいい!なんて思っていました。そんな偉大な人物がこんな小さな村に住んでいたなんて驚きです。

Les Journees Ravel Monnfort l’Amaury

そしてその手前にある階段小道を降りて行きます。

さあ、ここからハイキングへ。

夏のハイキングもいいですが、冬の散歩もなかなかすがすがしくて気持ちがいいですよ(道はちょっと悪いですが)。空気も水も透き通っています。

冬は日が沈むのが早く 、帰りの距離を計算して歩かないといけませんね。ここからForet Domaniale de Rambouillet(ランブイエの森)です。

しばらくすると湖が見えてきます。この日は湖全体が凍っていました。

最後にパノラマ!

パリから電車で40分ほどの場所に位置するので、いつでも気軽に行けそうです。今度は夏に訪れてみたいと思っています。

モンフォールラモリ オフィシャルサイト

窓際族

窓際族とは、職場で重要な仕事も与えられず窓際で外を眺めては時間をつぶしているような社員。こんな風景って日本だけと思っていましたが、フランスにも存在するらしい。

フランスでは mettre ~ au placardという表現で表されるそうです。 placard(プラカール)とは英語でいうcloset(クローゼット)、日本語だと戸棚だとか押入れにあたります。

つまり、あまり能力のない社員はクローゼットの中に入れてしまえということ。

フランス社会でもnepotisme(ネポティズム/縁者びいき)つまりコネが多いそうで、つい最近テレビでも、日本でいう『親の七光り』は重要なのかというような趣旨のプログラムをやっていました。能力があれば文句はないようですが、能力もないのに名前だけでポジションを与えられると周囲との協調が取れず、フランスではプラカールにしまい込まれてしまうようです。