Category Archives: フランス文化社会

サロン・ド・ショコラ

1995年から、ここフランスはパリで毎年開かれているチョコレ-トの祭典「サロン・ド・ショコラ」。いつも大体10月の終わりにやってきます。この時期になると通りにあるお菓子屋さんのドアにポスターが貼られたり、地下鉄の中はもちろん、テレビでも一斉に宣伝が始まり、「あー、今年もそんな時期かあ」と感じてしまいます。そう、パリではチョコレートの秋がやってくるのです。

場所はメトロ12番線のPorte de Versailles。初日の会場は、土曜日ということもありものすごい数の人々でチケットを購入するまでが大変。入場料は12€。

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会場内は人の熱気と、チョコレートの甘い香りでいっぱい。そして試食用のチョコレートに手を伸ばすだけで一苦労。

また、チョコレート作りのデモンストレーションも見ることができます。パティシエたちの芸術の技です。

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スプーンですくって一口食べたくなってしまいました。

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簡単そうに見えるんですけどね。ものすごく繊細な作業なのでしょう。

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そんな芸術の技を観察しにお客さんたちが集まってきます。右は、小さなチョコレートのピースに一つ一つデザインをつけているところ。細かい。手が震えてしまいそうですね。

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こちらは、チョコレートの彫刻です。

そしてここからはその芸術作品をご覧下さい。全てチョコレートでできていることをお忘れなく。

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チョコレートの噴水。写真なので分かりにくいかもしれませんが、チョコレートが噴水のように湧いていて流れているんです。

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本物そっくりチョコレートのチューリップ。食べるのがもったいない。

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チョコレートきのこ。うーん、最終的にはどんな人が食べてしまうんだろう、とそんなことを考えてしまいました。

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ここまでくると、見てるだけでおなかがいっぱいになってきます。

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他にもさまざまなイベントが行われ、こちらはチョコレ-トのファッションショー。チョコレートに身を包まれたモデルさんがステージでポーズ。チョコレート にこんな情熱が注げられるなんて、さすがフランス。

いえいえ、ここにはフランスだけではありません。各国の有名なチョコレートが集まってくるのです。お隣 ベルギー、イタリア、ロシアなど、そして日本のチョコレートもこちらでは高い評価を受けているんですよ。

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私たちが購入したチョコレート。

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MICHEL CLUIZEL 201 rue Saint-Honore 75001 Paris FRANCE
1948年から続くフランスの有名なチョコレートブランド。とてもリッチなチョコレートです。
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Bramardi 1948年からのイタリアのチョコレートブランド。

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DE NEUVILLE 17, rue des Campanules 77185 LOGNES
1883年から続くフランスの老舗チョコレートブランド。フランス各地に130件のお店を持つ。お店のアドレスはホームページに記載されています。例えば、パリ5区だと 〔70, Bd St-Germain Hervé LAURENT 〕
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MADAME Setsuko こちらが日本を代表するチョコレート。とても繊細な味とデザインで、うちの主人もとても気に入ってしまいました。中でもこのGanache au the vert(抹茶のガナッシュチョコレート)がお気に入り。お茶と合う、日本のチョコレートです。日本も負けていません。
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オフィシャルサイト サ ロン・ド・ショコラ

フランスの交通ルール

フランスで暮らし始めて数年。いまだ道を渡るたびにドキドキする今日この頃です。ここフランスでは、青信号で渡っても車はやってきますし、赤信号でも人は渡ります。何のために信号がついているのかが不明。ないほうが電気代もかからなくていいのではと思うくらい。

road traffic

まずは歩行者。信号は見ていません。車が来ないかどうかを見ています。親は小さな子供の手を引っ張って、「ほら車来ないわよ。」と言っ て赤信号で渡り、べビーシッター中のおばさんは、赤信号を堂々とべビーカーを前に押して渡ります。車が来たら? 慌てて手を挙げ車を止めようとします。

そしてドライバー。同じく、信号を見ていません。こちらには停止線もないので、横断歩道のギリギリまで車はやってきます。特に多いのが よそみ運転。今まで何度ヒヤッとしたことがあったか。また車線もないので、合図なしの急な車線変更は日常茶飯事。急ブレーキが大活躍する国です。中でも有 名なのが、凱旋門のロータリー。ものすごく怖いです。私は運転はしませんが、たまにバスを利用する時に、クラクションの嵐に巻き込まれます。こちらで運転 される日本人の方も、「あのロータリーに入ったら、一日中抜け出せないような気がするよ。」と。

そう、こちらの人は、相手が止まってくれるものだと思い込んでいるらしく、信号無視の自分が悪いとは思わないようです。特に信号の変わり目は両者とも、まだ平気だと思ってわが道を貫こうとするのです。

事例1:
例えば、ある母親は子供が路上で遊んでいるのに知らん顔。べちゃくちゃとおしゃべりをしていました。傍らで見ていて、絶対車が来るわよと思っていたら、本当にやってきたのです。とっさにその母親が子供を助けに行ったのですが、その後の対応がいかにもパリジャンらしい。どう見ても非はこの母親にあるのに、逆 切れして運転手に猛抗議。「うちの子が路上で遊んでるのに、もっと気をつけなさいよ。」と。

事例2:
うちの主人が、青信号で渡ろうとしていたとき、車が急接近。運転手が怒りの顔で信号を指し、主人に注意。もちろん信号は歩行者に対し青信号。運転手側は赤信号。信号を見てもいないのに、自信たっぷりに自分が正しいのだと訴えてきたその運転手に主人も怒り爆発。そばにいた日本人観光客が驚いていたとか。

事例3:

買い物の帰り、比較的交通量の少ない通りを歩いていました。信号が青になり、車も来ないことを確認。そして、通りの中央にさしかかろうとした時です。急に車が接近。何事だと思ったら、運転手はおじいちゃん。明らかなわき見運転。いっこうにこちらに気づく様子なし。本当にビクッとした一瞬でした。なんとか道は渡りきることができたのですが、その後そのおじいちゃんは、私の存在に気づくことなく去っていきました。

同じようなパターンは、もう何回も経験しています。横断歩道を渡っている私に最後の最後でやっと気づき、口に手を当てて大慌てする女 性。こちらもわき見運転。

本当、外を歩く時は皆さん気を付けて下さい。この間は通りで、放された犬が興奮して道路に走り出し、車にひかれていました。思わず 「ギャーッ」と悲鳴をあげてしまい、携帯で話していた主人が私が事故にあったのかと勘違いしてパニックになってしまいました。

どこの国にもマナーの悪い人間はいるものです。

マナーというよりも、道徳的な判断基準が私たち日本人とはかけ離れています。道徳のお手本であるべき教会のシスター、警察までもがルー ルを守らないですからね。

うちの近くにある教会前の通りでは、ちゃんと信号があるにもかかわらず、シスターが知らん顔して信号無視。通りを斜めに横切っていきます。見ていてある意味興味深い光景です。人間観察ですね。日曜のミサの後、教会から出てきた人々が次々赤信号で道を渡っていく姿を見ると、疑問がたくさん 浮かんでくるんです。

警察はというと、駐車違反。それも横断歩道に。このため、多くのドライバーと歩行者が道をふさがれ、大回りしなければならないという事 態になってしまったとか。

そう駐車違反というと、この横断歩道に駐車している車が本当に多い。どうしてこんなに堂々ととめられるのかはじめは驚いていたのですが、最近は「ここはフランスだから」と思うように努力をしています…。

横断歩道を渡ろうとしていた時のことです。渡っている私の目の前で、その横断歩道上に駐車しようとしている車がいるではありませんか。 私はまっすぐ歩くこともできず、道をブロックされてしまいました。この勝手さに怒りが抑えられず、思いっきりその車の窓をノック。ドライバーは、驚いたか のようにこちらを見て、私を呼び止めようとします。私は無視して去ったのですが(フランス語できないし)、その男性は遠くから「こっち来い」と呼んでいま した。うーン、フランス語ができたらいっぱい言ってやりたかったのに…。

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この車、動いているわけではないですよ。駐車してあるんです。奥の黒い車もそうですね。

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夜の路上。警察の目の前に違法駐車。

こんな風景はフランスでは日常茶飯事です。きりがないと主人に言われたためこの辺で終了。

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そして、こういった町中で見かけられる駐車違反の車に対し、市長も困った状態。警察のあり方を厳しく批判しています。駐車違反の罰金は11ユーロ、これを今後25ユーロに値上げする方針。さらに対策用の予算を拡大する予定だとか。(フリーマガジンMetroより)

そしてそんな中、こんな記事も発見(同じくフリーマガジンMetroより)。 子供に《横断歩道免許を》と。これを見て主人と大爆笑。「道を渡るのに免許がいるんなて!取れなかったら、道渡れないの?」 大体、子供に学校で交通ルー ルの講習なんてやったって、普段周りにいる大人が手を引っ張って赤信号渡らせるような社会ですよ。本気で考えているのかと思うと、笑ってしまいました。

license

そんなことより、もっと運転免許取得のシステムを改善するべきなのに。これもいくつかのフランス人に聞いたのですが、フランスにある教習所というのは、多くがお金目当てであったりするんだそうです。誰かの知り合いで入ったりすると、すぐに取れるけれど、知らないと失敗しなくてもわざと何 回も落とされるんだそうです。うちの主人もそうとは知らず何度も何度も挑戦。何が失敗だったのか分からないまま。すると知り合いのフランス人が、「当たり 前よ。私が通っていたところ紹介してあげるわよ。」と。特にパリにある教習所はこのようにお金を稼いでるんだそうです。ということは、ルールもいまいち分 かっていないような人も免許が取れてしまうということになります。

うちの主人が、同僚たちと車でランチに出かけたときのことです。そしてその時の運転手が、道路標識も理解できず、サバイバルなドライブ だったとか。怖い。

皆さんも、通りでは気を付けてくださいね。フランスでは赤だろうと青だろうと関係ありません。日本人のもつ道徳は通じません。残念なが ら。

最後にある英字雑誌の引用です。

The French are champions at dexterous sports such as fencing and skiing. But they really excel at their national pastime-parking. It’s been elevated to an art form. ~ The French ar a touchy-freely nation, so it’s no surprise that gentle nudges and slight shoves between cars are quite acceptable. (The Paris Times)

〈フランス人というのはパーキングに秀でている。一種の芸術の域にまで達している。ちょっとくらい車が接触しても気にしないフランス 人。〉と、日本人だけではないのです。みんなが驚いているのです。

illeagal parking

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これが、フランスのもう一つの芸術?

on the railroad
そしてこちらが特別賞受賞の路上ではなく線路上パーキングです。

on the bridge
また夜ともなると橋の上は駐車のオンパレード。月明かりに車が輝き芸術です。

traffic light
そして、誰も見てくれないパリの信号機は、そっぽを向いてしまいました。

フランスの色

フランスと聞いて何色を思い浮かべますか。日本が日の丸のように、フランスもトリコロールの国旗をイメージしますよね。トリコロールとは3つの色という意味で、青・白・赤を指します。

french flag国旗
赤と青はフランス革命軍が、帽子に付けた帽章の色に由来し、それぞれ、青が自由、赤が博愛を示しています。白はブルボン朝の象徴、白ゆりに由来し平等を。 おもしろいのは、この国旗の色の比率。昔は青30:白33:赤37だったそうです。これは、白という色が人間の目には明るく映り大きく見えるということを 考えてのことだったそうです。現在では海軍を除き、3色とも同じ幅に定められています。

フランスの国旗は、また、革命運動の象徴でもあり、のちにルーマニア、チャド、イタリア、メキシコなどが革命後そのデザインを継承していきます。
ポスト
ポストは日本では赤、そしてここフランスは黄色。アメリカでは青でした。

japanese mailbox french mailbox american mailbox
左より、日本、フランス、アメリカのポストです。

信号
上の写真を見て信号を思い出しました。日本人は「赤・黄・青」と言いますよね。でもフランスでは「緑・オレンジ・赤」。確かに緑と言われれば緑のような、 でもオレンジは…。

まず、最初の信号機を設置した国はイギリス。この信号機の色は国際的に決められています。そう、ウィーンにある「国際照明委員会」によって正式に決められている信号の色は「赤・黄・」。

英語のウィキペディアの説明を見てみると、信号機のa red light(赤信号)はその色合いにオレンジが、そして a green light(緑信号)には青が色盲者のために加えられていると。 そしてa yellow light(黄色)はan amber light(琥珀色)と呼ばれることもあると。

うちの主人(フランス人)も、黄信号のことをorangeオレンジかambre琥珀色と確か言っていました。

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また、なぜ赤は「止まれ」なのかというと、西洋では赤という色は悪魔の色で、「戦火」「災害」「懲罰」を象徴しており、黄色は「注意が ある」という象徴で使われています。黄色は明るい色で、視認性が優れているとされ一番注意を引く色としてみなされています。そして緑(青)は「平和」「希 望」という意味から使われたんだそうです。

では、どうして日本で緑が青になったかというと、古代日本には色彩を表す固有の語を持たず、赤・黒・白・青の四つ、明暗濃淡で考えていたからです。赤は明るい色、そして青は淡い色調を意味し、また日本人は緑を青の一部と考えていたようです。日本に信号が設置された当初は確かに日本人も 「緑信号」としていたものが、当時の新聞で「青は進め」と発表されてしまってから、「青信号」と言うのが一般的になったそうです。

この色に関する考え方は私たちの文化をよく表しています。例えば日本を代表する単色文化では、人々 は同じ発想を持ち、同じ行動をし、表現が概念的で、一つの言葉の中にさまざまな意味を含むようになります。また、言語の単数、複数表現がとても曖昧。それ に対し、複色文化では、多様な発想、行動、「これが私のカラーよ」と、個人主義的。表現は断定的で、YES NOをはっきり言う。言語では複数単数を明確にする。

日本の「青」でもう一つ。「まだまだ青いな」と言って、「幼い、若い、あるいは未熟」であることを表現しますよね。フランス語では、緑 はvert(べール)。人に使うと、特に老人などが「若々しい」とか「元気な」と言う意味になります。「未熟」という意味ではTu as un blanc-bec(白いくちばし)。また英語でも、緑を使って、He is green in experience.「(経験など)が浅い」 とか「世間知らず」という意味になります。

太陽と月
こちらは以前日記でも紹介しました。フランス人と日本人の次の会話を読んでみて下さい。

フランス人:「えっ、月って黄色? 白じゃないの?」

日本人:「えー、月は黄色だよ。」

フランス人:「黄色いのは太陽の方だよ。」

日本人:「えー、太陽は赤だよ。」「太陽の絵は何色で塗るの?」

フランス人:「黄色かオレンジ。」

日本人:「えー、赤だよ。」

太陽の色と言えばやはり、アメリカにいる時に、子ども達が黄色で塗っていました。確かに現実の太陽って赤くはない。どちらかといえば黄色とかオレンジ。ではどうして日本人は赤なんでしょう。多分、火=赤という概念がインプットされているのでしょう。黄色オ レンジも赤の一部。

でも月は、黄色? 月は太陽の光が反射して黄色に見えてるだけで、実際の月の色は肌のような褐色なんだ そうです。確かに宇宙の映像とかに出てくる月って黄色ではありませんよね。白っぽく見えたりします。黄色い方がなんとなくきれいな感じもしますが、西洋人は現実的です。

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ちなみに月といえば、日本ではうさぎがもちつき。

東洋では月は陰の象徴で、女性と関連すると考えられていました。故に月経と呼ばれたり、竹取物語ではかぐや姫が月へと帰っていきました。

一方、西洋では、太陽と並んで神秘的な意味を思っています。月が人間を狂わせるという考えがあり、英語 のlunaticとは「気が狂っている」という意味を表します。また狼男は満月に変身したり、魔女は黒ミサを開くという伝えもあります。また、西洋では、 月の模様をカニの姿にとらえます。ちなみに英語のcancerはかに座で、病気の癌もcancer。がん細胞がちょうどカニの甲羅のように見えることから 来ているんだそうです。(ちょっとカニつながりで。余談でした。)

肌の色
色鉛筆のセットの中にあった日本人のいう「肌色」というのは、日本人の肌の色。世界にはいろんな民族が暮らし、肌の色も千差万別。日本にいる時と同じ感覚 でその言葉を使ったとしたら、差別だと言われてしまうかもしれません。

うちの主人に、「自分の肌の色は何色って説明するの?」と質問したところ、「ピンクが一般的。現実的にはべージュと言うかも。」と。アメリカにいる時も、子供たちは塗り絵で「ピーチカラー」と言っていたと思います。日本で顔の絵をピンクに塗ると違和感がありますが、英語にはin the pink of healthといって、とても健康的だということを表現したり、フランス語にもavoir la pecheで「元気いっぱい」 という意味が存在します(直訳すると桃を持っているという意味です)。そういえば西洋人って、白人というよりピンクっぽいのかも。

参考:Wikipedia

フランス革命記念日

7月14日はフランス革命記念日。フランスでは人々は早くもヴァカンス気分に、この祝日をお祝いします。

7月13日には前夜祭としてパリ郊外の各地で花火が上がり、パリ市内(16区)8階にある私たちのアパートからは、合計8箇所の方向で花火が見えます。西側のベランダからは、近くにあるスタジアム(ポルトサンクルー辺り)で花火が上がり、また東側のベランダからはサクレクルー方面、ヴァ ンセンヌ方面など計5箇所の花火が楽しめます。遮るものがないので、少し遠くても、きれいに見えます。

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そして7月14日は、いよいよ本番。朝は、10時からシャンゼリゼ通りでパレードが行われます。正確に言うと、10時からは大 統領のスピーチや国歌の演奏などがコンコルド広場で行われ、その後10時半くらいから、空軍の飛行機がフランス国旗の三色の模様を空に描き、パレードがス タートします。

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シャンゼリゼ通りの真上をものすごい速さで飛んでいきます。最初のシャっターは速さの感覚がつかめずタイミングよく押せませんでした。 残念ながら飛行機が写っていません。自分の目ではしっかり見えていたのですが・・・。頭上をものすごい音を立てて飛んでいきます。

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ちょうどシャンゼリゼ通りは、ルイヴィトン近くで見ていました。

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そしてパレードのスタートです。パレードにはいろんな部隊が参加しており、シャンゼリゼ通りにつながる各通りからコンコルド広場へ向 かって出発するため、凱旋門近くにいると、見れない部隊があるので注意。私たちのいたルイヴィトン辺りも見れない部分が結構ありました。

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また、この日の場所取りも一苦労です。昔は10時のイベントに朝5時から場所取りをしたものだと話しているフランス人女性もいました。 現在はそこまではいかなくとも、10時にはもう通りは人の山です。みんな後ろの方にいる人たちは爪先立ち状態で見ています。ラッキーな人々というのは、シャ ンゼリゼ通りにオフィスなどがある人たち。ビルの屋上に集まって最高の場所を確保。また、この日メトロはシャンゼリゼ通り辺りは止まりません。シャンゼリゼ通りにつながるいくつかの通りも通行がブロックされるので気をつけてください。

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毎年、戦車やタンカーなどの重い乗り物がパレードで走るので、道路へのダメージが結構あるそうです。すごい振動で走っていきます。

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そして14日夜10時半。パリ市内で花火が上がります。2005年はエッフェルタワーそのものが花火の一部になっていてものすごい迫力でしたが、2006年のものはエッフェル塔から少し離れたところで行われました。ちょっと寂しかったかな。毎年花火の位置が微妙に違ったり演出も違います。エッフェル塔近辺、トロカデロ辺りは人だかりでかなり混雑するので注意。

またこの革命記念日の日、大統領から数人の囚人に恩赦が与えられることでも知られています。この慣習は政府内外から非難を受けており、 おそらく2006年度で最後になるだろうと言われています。

【フランス革命とは】
1789年7月14日パリ市民がバスチーユの牢獄を攻撃し中にいた囚人を解放。市民階級の国民議会が実験を握り、国王ルイ16世とマリー・アントワネット が処刑されます。ロベスピエールの恐怖政治が開始されますが、テルミドールの反動で倒れ、ナポレオンが登場。そのナポレオンもやがてロシア遠征に失敗してから失脚。ルイ18世が王政復古をして革命に終止符がうたれます。また特出すべき項目として、フランス革命ではメートル法が生み出され、またこの時期ロゼッタ石が発見されエジプト古代史が注目し始めます。

パリで見つけた芸術

フランスに来るまで、私にとって美術鑑賞や美術館めぐりなどは特別な活動であって、日常生活の一部ではりませんでした。しかしここフランスでは、芸 術というものが生活の一部になっており、町のいたるところに芸術が隠れているんです。町の風景、あるいは数多くある美術館、ルーヴル美術館、オルセー美術 館をはじめ、さまざまな美術館が観光客の目を楽しませてくれますが、ここパリでのもう一つの楽しみは、世界から集まってくる芸術家達の「今進行形の芸術」 が楽しめるところです。

パリの中心、セーヌ川のほとりに建つ建物、国際芸術都市。ここには世界中から集まった300人の芸術家達が一堂に暮らし芸術を磨いてい ます。

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そして先日、この建物の一角で毎年行われるという展覧会を見に行ってきました。ここで暮らす芸術家達の作品110点です。では、今進行形の芸術を少しご紹介します。

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11個の脳の中をのぞくと、こんな感じ(右)。空っぽなのもありました…。

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左の絵は、日本人画家さん。とても神秘的な感じがします。

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左の絵、よ-く見て下さい。 右の絵は色がとてもやさしくてきれいでした。

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左の作品、下の台に植物の絵が刻まれていて、そこから鋤が生えています。

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左の作品、紙で頭の形が作ってあるのですが、下の写真同様全てがあいまいなで、おもしろい作品でした。

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左は南アフリカの芸術家さんだったかな。浮き出してきそうな絵でした。

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左は「オープンハート」と言うタイトルの作品。

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左は、色使いがとても気に入った作品。優しい感じがします。

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日本画家 Takafumi KIJIMA 神秘的な作品。サイトでさらに作品をチェックしてみてください。
HP  Takafumi KIJIMA   リンクサイトへジャンプ

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なんとなく気になってしまった作品です。

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こちらは写真作品。

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こちらはパリで知り合った日本人芸術家さんたちの作品。現在は日本で活躍中。

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彫刻家 Shigeto YOSHIOKA  現在東京で活動中。
HP  ベース吉岡のフランス生活  リンクサイトへジャンプ

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彫刻家 Hironari KUBOTA 作品一つプレゼントしてもらいました。うちのリビングに展示中。
HP Hironari KUBOTA  リンクサイトへジャンプ

これだけの作品を日常で触れることができるのはフランスにいるからでしょうか。ちょっと日曜時間が空いたからと、展示会に足を運べる、 こんな気軽な芸術がパリには存在します。またここ国際芸術都市ではここに住む芸術家さん達の個展を常時開いているそうなので、興味のある方は覗いてみてはいかがでしょうか。

国際芸術都市 Cite International des Arts
18, rue de l’Hotel de Ville – 75004 Paris