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フランスアルプスの村々

2009年の夏のヴァカンスにやって来たフランスアルプス。そこで訪れた小さな村々をご紹介します。

まず出発地点のBriançon。ここからSerre Chevalier Valléeと呼ばれる谷沿いに向かいました。

まず最初に立ち寄ったのがVilleneuve。これから先、大きなお店もなくなるので、パンなど食料調達。あ、ぼうしももってくるのを忘れたので、ハイキング用のぼうしも購入。小さな村なのにスポーツ店がたくさん。夏は私のようなハイキング客、冬はスキー客で賑わうのでしょう。

そして、私たちが滞在したのは、さらに小さな村、Le Freyssinet。ここで一週間部屋を借りて過ごしました。全て木でできた部屋はとても雰囲気があり落ち着きました。ベランダからも最高の眺め。夜はとても静か。パリとは違う。熟睡です。


とても居心地が良く、山小屋気分です。テーブルが手作りで斜めになっているのもまた味があります。ベッドルームが3つ、そのうち一つには2段ベットが置いてありました。グループで旅行もいいですね。


ベランダからはこんな景色で毎日過ごしました。新鮮な空気。遠くには氷で覆われた山頂も見えました。でもここでスズメバチに攻撃された主人(pas de chance)。

そして村の中を散策。


どの家もきれいに手入れがされていて絵になります。こんなところに一軒別荘があるといいなあ。。。


大きな庭には、花々や野菜が植えてありました。一面緑です。

少し歩いておなかをすかせ戻ってきたら食事です。


ブリアンソンのマルシェで購入してきた食材で腹ごしらえ。簡単なものばかりですが、新鮮でおいしい。


新鮮といえばベリー。ラズベリーにブルーベリー。もちろんパリで買うより安いしおいしい。

次の村は、私たちが滞在しているところから通りをはさんで反対側。Les Guibertes。ここのおススメめはレストランとチーズ。 家々が密集した集落に、隠れるかのようにこんなレストランが!本当に小さな村です。細い路地をくねくね登っていくと、ひっそりとお店の看板が。え、こんな ところに?と思うようなところに。フランス人が薦めているくらいだから味もいい。要予約です。


Le Chazal
Les Guibertes Rue Milieu
05220 LE MONETIER LES BAINS
Tel 04 92 24 54 54

入り口を入ると少し低い場所にレストランのスペースが広がります。昔はここで家畜を飼っていたそうで、人間が住む上階を暖める目的があったそうです。厳しい冬を越えるための知恵ですね。とてもかわいらしいお店の雰囲気です。飾ってあるものもアンティークのものが使ってありとても落ち着きます。後ろを振り返ると大きな昔のラジオが。ラジオとは気がつかなかった・・・


お料理もとてもおいしかったですよ。前菜(左上)はショウガとメロンのスープ。最初聞いたときは、えっと思ったのですが、おいしい!!!どれもこれも一つずつ味に個性があり、大満足。

このプライスで、この味この量なんて、絶対パリではありえない!

またアルプスに来たらシャンピニョンと思っていたのでメインについてきたシャンピニョンに大喜びしてしまいました(左下)。本当は自分できのこがりしたかったのですが。訪れたアルプスは乾燥しすぎ。

8時に着いて店内はまだすいていましたが、気づけば回りのテーブルはお客さんで一杯。8グループぐらい(人数にするとその倍以上)を女性一人で切り盛りされていました。


そしてこちら、アルコールの飲めない私がオーダーしたシロ(Sirop/シロップ).フランスのカフェではおなじみの飲み物。しかし!mûreシロなど初めて見ました。まずmûreってなに?それは日本語では黒イチゴもしくは桑の実となっていました。そう、このレストランに来る前、あたりを散策中に見つけたあの植物(写真右)。あれがmûreだった(ちょっと感動)。と、いうことで是非味わってみたいとオーダー。ものすごくおいしくて、スーパーでも売ってないかなあと探しましたがありませんでした。


ちなみにこちらは別のカフェのメニュー。中央にSuzeと見えるでしょうか。その植物が右の写真。この植物からアルコールができるんだとフランス人の友達にハイキング中に聞いたのを思い出しました。でも、アルコール飲めません。お試しあれ。(余談でした)

そしてチーズ屋さん。ここはブレビチーズといって羊のチーズを作っています。名前は何なんでしょうね。Guibertesのチーズ屋さんです。と、思っていましたが後で調べたところ住所が分かりました。


LA BERGERIE DES GUIBERTES
M. Ritzenthaler
Les Guibertes
05220 Monetier les Bains

通りから少し奥にあって、そこでチーズを販売しているのかどうか一見とても分かりにくいです。小さなスペースにチーズやジャムなど。右の写真、シブレット、エシャロットがかかったブレビ。なんともいえない風味。おいしい!!!パンと一緒についついつまんでしまいます。他にも、ヨーグルト(ちょっと私はブレビヨーグルトは苦手なのですが)テリーヌ、カモレバーともありました。私の調べた情報によると年中無休、水曜日にはブリアンソンのマルシェにも商品が並んでいるとか。


そして敷地正面には羊の小屋が。毛が刈ってあったので一見何の動物か???見てください、この羊のお腹パンパンですね。新鮮なチーズである証拠です。

人通りもあまりない場所なのですが、確か販売時間が午前とお昼過ぎ2時か2時半あたり(確か遅い時間)でその時間帯になるとどこからともなくお客さんが来るまでやって来ていました。

さて、またここから移動して、さらに谷を上っていきます。多分ここがこの一帯の中心地。Le Monetier-les-bains。中心には大きなプールが(Les Grands Bains du Monêtier)。温泉が湧いていました。山々に囲まれプールで遊ぶ人たち、楽しそうでした。

私たちは、そのプールと川を挟んで反対側にあるレンタルサイクルでマウンテンバイクを借りてサイクリングに出かけました。もちろんリュックにお弁当 水筒を持って。


マウンテンバイク初挑戦の私。景色も見たいが、砂利道の自転車は多分小学校以来。普段使わぬ筋肉を振り絞って自転車をこぐのですが、かなりきつかった。救いは、この美しい景色。


川に沿ってどんどん上っていきます。途中ランチタイムで休憩していると、どこからともなく現れた犬。一緒にパンとソーセッジでお腹を満たすことに。


アルプスにはチョウチョの種類もたくさん。サイクリング途中に見かけただけでもこんなに。


そして到着したのがLe Lauzetという村。中央写真はÉglise du Lauzet。そしてその後ろに見えるのがL’Aiguillette du Lauzet。静かで人も見かけなかったなあ。ここで折り返しです。

Le Monetier-les-bainsに戻り、約5時間のサイクリング終了。かなり足とお尻が痛い。筋肉が蘇ったでしょうか。学生時代の部活を思い出してしまいました。さて、休憩にカフェでコークを飲み、近くにあったお土産屋さんでお土産探しです。


Parenthese
05220 Le Monetier Les Bains

マルモットとシャモワのデザインがかわいいゆで卵入れ。右はエーデルワイスの刺繍が入ったなべ敷きとキッチン手袋。

どこにでもあるような小さなお土産屋さんですが、何件か回って、一番おもしろいものがそろっていたお店でした。山の中でのお土産探しは難しい。お店の人がとても親切で、あとで袋の中をのぞいたらガムがおまけで主人の分と2つ入っていました。

こんな感じで毎日ヴァカンスに浸っていましたが、本当にお天気もよく最高の夏休みになりました。主人も私も田舎育ちなので、山の中にいると生き返るような。アルプスというと日本人にはスイスというイメージが強いようですが、アルプスはフランス側にもたくさん見所がありますよ。いろいろ参 考になりそうなサイトも探してみました参考にして見てください。

Serre Chevalier Vallée :フリーマガジンもでていて、とても役に立つサイ トです。アクセスの仕方や、宿泊施設、イベントなどの情報も。夏はハイキング、冬はスキーに。プランを立てる際にとても役に立ちますよ。
オフィシャルサイト

Calameo :そのマガジン(Serre Chevalier Vallée)が読めるサイト見つけました。
ホームページ

Serre Chevalier Vallée Le Blog :こちらブログになっています が、イベントや天気などの情報がたくさん見つかります。映像もみれます!
ホームページ

Vallouimages :Serre Chevalier Vallée、Le Monêtier-les-Bains(私たちのサイクリングコース)などの情報です。
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アルプスでハイキング3(Briancon)

2009年夏のヴァカンスはフランスアルプス、Brincon(ブリアンソン)。

旅の疲れもパッと忘れてしまいそうな、壮大なアルプスの景色。ほこりだらけの空気から、透き通った新鮮な空気に変わります。いるだけで健康になったような、そんな気分にさせてくれます。

今回、フランスアルプスを訪れるのは2回目。前回のサヴォワアルプスが観光地化されたアルプスなら、こちらブリアンソンアルプスは自然 がそのまま残るアルプスだと主人が言っていました。私はどちらも甲乙つけがたいくらい美しい所だと思うのですが、実際行ってみてその違いがよく分かりまし た。

そのブリアンソンアルプスにある数あるハイキングコースの中から選んだのが、 Col du Lotaré (コル デュ ロタレ)。

コースのスタート地点がもうすでに2000mほどの高さにあり、車で山を登っていく途中から見る村々の景色もとても素晴らしいです。

くねくねと曲がる山道を(ちょっと気分が悪くなってしまいそうになりましたが)、どんどん上っていきます。すると、なんということで しょう!若い二匹のシャモワ(アルプスカモシカ)が軽快に跳ねて遊んでいる姿が!!! こんな運のいいことが。下の写真中央に見えるでしょうか。ハイキン グが始まる前から大興奮。

何度もアルプスでハイキングをしている主人でさえ、過去に一度しかまだ目撃していないという(カメラを持っていなかったらしい)。

そしてその興奮も冷めやまぬうちにまた車でハイキングコースの駐車場へと向かいます。駐車場といっても大きなスペースが駐車用に用意さ れているだけですが、私たちが着いたときにはもうすでに何台か車が止まっていました。朝早くからよく歩けるもんだなあと感心。そしてハイキングの準備を、 と、その時、事件が。なんと水筒を入れておいたクーラーボックスを車に入れ忘れてしまったのです。一瞬パニック状態に。ここまで来たのに・・・と。でも 丘の上に山小屋を発見。そこでミネラルウォーターを購入(もちろんお高めですが、文句は言えません)。救われました。

さて、ここからハイキング開始です。

標高も高いので少し肌寒いくらいの天候。歩き始めるとすぐに汗ばんできましたが。空気が薄く、さらに砂利道。かなりの運動量になります。途中写真をとるために立ち止まったりしますが、それ以外は黙々と歩いていきます。右の写真には羊たちが。

山の斜面に走る細い道が見えるでしょうか。この道を一歩一歩歩いて進んでいきました。先を見るとくじけそうにもなります。でもそこは忍耐で。(写真クリックで拡大)

歩きにくい道を踏みしめながら前進し続けると、そこにはなんとも言えない美しい湖が現れます。感動です。

シーンと静まり返った空間。何の音もありません。たまにマルモットの鳴く声がするくらい。水は透き通り、小さな魚たちが泳いでいました。そしてさらに歩いて進みます。湖は右写真では小さく見えます。(中央写真はクリックで拡大)

ハイキングの途中いろんな植物も発見しました。

Joubarbe a toile d’araignee(左写真) 岩でごつごつした所に生息する花だそうです。ひときわその色が目を引きます。

Cepes(中央写真) フランスでおなじみセップとういきのこ。雨上がりのアルプスはきのこの宝庫です。

Myrtilleブルーベリー(右写真) 野生ブルーベリー。まさかこれがブルーベリーだとは。初めて見たので知りませんでした。

そして2つ目の湖が見えてきました。こちらも、誰もいない静かーな空間。地面に寝転んで一休み。

あ、でも気をつけないと、あたりには結構マルモットの糞が。。。ぽつぽつと。(右の写真クリックで拡大)

さらに、たくさんのアルプスで見られる植物を写真におさめました。厳しい自然の中で一生懸命生きている植物。美しいのはもちろん、強さを感じます。

そして、今年はマルモット撮影に大成功!!!手を伸ばすと届きそうなくらいの距離に、マルモットが顔を出してくれました。こんなに近くで見られるなんて。

一日にシャモワとマルモットがみれ、主人にもかなり運がいいといわれました。私もそう思います。

右の写真はクリックしてみてください。マルモットの家族です。とてもかわいいですよ。冬に向け脂肪をたっぷりつけた姿は愛らしい。その脂肪を揺らしながら走る姿はもっと愛らしい!ぶよぶよです。

と、こんな感じで、歩くのに疲れながらもアルプスの自然の中でいろんな発見をしました。午前11時に駐車場から歩き始めて、戻ってきたのは夕方6 時。7時間のハイキングでした。もう帰りは足がかなり棒になっていましたがなんとか歩ききりました。

また戻ってこれるといいなあ。今頃あのシャモワとマルモットは何してるんだろう・・・

皆さんもこんなアルプス体験してみてはいかがでしょうか。

アルプス高山植物園

夏のヴァカンスでBriancon(ブリアンソン)に滞在中、お隣のGrenobeとの境に位置するCol du Lautaretという丘にある高山植物園に行ってきました。

駐車場の周辺には4つ星ホテルやお土産屋さんが数件並ぶ程度。そこからさらに丘を登っていくと植物園の入り口が。入り口では植物の販売もしていましたが、咲いているものは大変なので種を買いました。きれいなポストカードなどもついつい買ってしまいます。

もう8月も終わりで、花のピークは過ぎているだろうと話していたのですが、まだまだ色とりどりの花々が咲いていました。庭園内は世界の いろんな地域に分かれており、その地域で見られる花が楽しめます。日本の植物を紹介するスペースもありましたよ。そこには北海道からの植物が植えてありました。他にも、ピレネー、ヒマラヤ、アンデス、ニュージーランドなどの名前も見ました。

では、私の撮った写真でいくつか高山植物をご覧ください。

お天気もよく、花々にはハチや蝶が忙しそうに飛んでいました。きれいだなあと素直に感じる花もあれば、ちょっと不思議な形をした花があったり、厳しい環境に合わせていろんな植物が存在するのだなあと勉強になりました。人間の作る美しさは、自然の作る美しさには勝てませんね。実感。自然を大切にしましょう。

さて、この植物園からのアルプスの景色も最高です。正面に見える山は、左の山頂がLa Meije(3983m)、その隣Le Rateau(3809m)。中央の写真はクリックして拡大します。植物園にある池の前から撮りました。

前方の山々をよく見てください。氷河です。温暖化の影響で氷は以前と比べかなり減ったとか。その氷河近くまではケーブルカーでアクセスができるよう になっているようです。もちろんハイキングをして歩いていく人もいますが。

日本一高い山、富士山に登ったことがあるけれど、それ以上に高い・・・登山する人は本当に忍耐のある人たちだ。

Jardin botanique alpin du Lautaret ロタレ高山植物園
Col du Lautaret-05480 Villar d’Arene
開園 6月~9月 (時期としては7月1日から8月15日あたりが最適らしいです)
ホームページ

La Grave la Meije
ホームページ

アルプスでハイキング2 (Briancon)

2009年の夏のヴァカンスはフランスアルプス、Bianconブリアンソンという町。天候にも恵まれ気持ちのいい毎日。

パリから現地に着いたばかりということもあり、ピクニックに出かけようということになりました。ランチをパックに詰めて、水筒には冷たいアルプスの 水(水道の水ですがやっぱりパリの水道水とは違う!)、そして帽子と日焼け止めをバックパックに入れて準備完了。

今回のハイキングコースは vallée de la Clarée

ハイキングコースまでは車で。朝11時に到着。もう駐車場についた時点で、遠くに見える山々で気分がリフレッシュされました。広い駐車場スペースにはその 日の天気予報などが掲示されていたり、近くではマルシェもやっていました。そしてここからハイキング(ピクニック?)開始。

青い空の下、遠くにそびえ立つアルプスの山々。景色が変わるたびについつい写真をとりたくなってしまい ます。ピクニックと言っていただけあって、比較的平らな場所をひたすら歩いていきます。

しばらくすると、水の音が。そうこのハイキングコースは川沿いに走っていて、ところどころでその川に接します。空の青、透き通る水、そしてそこに花々が色を添えます。

そして、その水の音がどんどん大きくなってきます。滝が現れました。ここでちょっと一休み。滝の音が、疲れた体を癒してくれます。

本当に水がきれい。川の底まで透き通って見えます。私たちもこの川のそばでランチをとることに。自然の中で食べるランチのおいしいこと。

途中、人間だけでなく、ロバも何回か見かけました。荷物を運んだり、子どもを乗せたりして活躍しているそうです。中央写真はフランボワーズ(ラズべリー)。そこら中に生えています!歩いては、摘み、歩いては、摘み。おいしかったですよ。

そしてハイキングの折り返し地点にはなんとカフェが。屋根の下にかかっているサインにはLA FRUITIERE(果物屋)と書かれています。なぜか山の中のカフェはLA FRUITIEREと呼ぶらしい。なぜなんだろう。ちなみに、この山小屋、1862年と壁に刻んでありました。

ここで足を休めた後、また来た道をあの駐車場に向かって出発です。帰りはなぜか慣れたもので、足がよく進みました。出発地点の村に到着。ここで少しその村の様子を。


村の中心には教会。中には大きな洗礼用の甕が置かれていました右はアルプスの山で見かける古い伝統的な家だそうです。雪に耐えらるよう頑丈にできてそうですね。


そしてこちら、カフェと並んでお隣にPATISSERIEです。地元で取れたベリーなどを使ったケーキなど。おいしかったです。

そしてこのハイキングコースから少し車で山を降りていった道路の脇になにやら人のかたまりが。

なんとヤギチーズのスタンドショップが。

ヤギチーズといえば私の大好物!早速私も並んで買うことに。お店の裏にはそのヤギたちが!!!新鮮なヤギチーズであること間違いなしです。

と、こんな感じで、ピクニックを完了。朝11時にスタートして駐車場に戻ったのがなんと夕方6時。7時間のピクニックでした。かなり足が鍛えられ、 体力もついたような。その分、アルプスのおいしいものでお腹も満たしていますが。健康的な一日でした。

vallée de la Clarée
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ジャルジー (サヴォワ)

パリからアヌシー(オートサボワ県)までTGVで4時間、そこからさらに1時間半、少し南下して、おとなりサボワ県にあるジャルジー(Jarsy) という村に向けて車でアルプスの山の中へと入って行きます。くねくねと曲がる山道や農道をドライブです。そうそこは電車もバスも通らない、100パーセント自然の環境です。

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写真(左)の遠くに見えるのがアヌシー湖です。どんどん山を登っていきます。その途中には牛がいたり馬がいたり、のどかな景色が迎えてくれます。動物たちはおとなしくて飼いならされているため、好奇心で寄ってきます。はじめは怖かったのですが、主人のお母さん (動物大好きの)が大丈夫よって馬をさすっている写真が右です。真ん中の写真の牛もじーっとこちらを見つめて観察。どんなことを考えてるんだろう と・・・。

念のために、こういった牧場に張り巡らされている柵には軽い電流が流れているので触らないように。家畜が道 路に出ないようにと設置されているのです。

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そしてジャルジー到着。360度の自然の中。とにかく静か。村の人々はどんな暮らしをしてるんだろうと思うくらい静かで、たまに車が数台通るくらいの音。人もめったに見かけませんでした。その他は、虫の声だとか牛のベルの音だけでとても心地よく、これが本当の地球の姿なんだなあと。山々もそびえ立っています。そしてまた夜見た星空は最高でした。空にはこんなにたくさん星があったんだと感じるくらいのスケール。

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村の中には小さな集落がいくつか点在しており、その中でも小さな集落ベルビル(Belleville)とい う所に私たちの泊まったコッテージがあります(上の写真)。新築で私たちが最初のゲストだとのこと。眺めもよく、木のいい匂いがして、ゆっくりとリラック スできました。毎朝遠くで鳴り響く教会の鐘で目覚め、夜は家の裏のどこかでふくろうが鳴くのを聞きながら眠りました。一週間で約400ユーロ。

唯一の悩みというと、蚊はいないのですが、あぶがたくさんいて、攻撃してくるんです。牛や馬が多い山の中は このあぶが天敵。コッテージの中にも入ってきてみんなで逃げ回ったり。でもそれが今では楽しかった思い出なのですが。上左写真に見えるテラスで毎晩家族みんなで夕涼みしたこともいい思い出です。

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サヴォワといえばおいしいハム。毎日お母さんがおいしいものを用意してくれました。左から、サヴォワワイ ン、サヴォワ生ハム、サヴォワサラミハム。おいしかったあ。スーパーで買ったものとは比べ物にならないほど。直売といった感じですからね。新鮮です。口の中で風味がふわーッとわいてくるような。やみつきになります。

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サヴォワチーズ、サヴォワジャム、サヴォワチョコレート、サヴォワクッキー、そしてサヴォワソーセッジ。味が伝えられないのが残念。来てよかったーと何回思ったことか。毎日グルメ三昧でした。

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こちらがジャルジーで買ったサヴォワチョコレート。

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またサヴァワ地方(アルプス)は、写真でも分かるようにその水の美しさでも有名です。村のそこらじゅうで水が湧いていて、そのままで飲めます。澄みきっているだけではなく、とても冷たくておいしいんです。地元の人々もここで水を汲んで花に水をやったりと生活の 一部となっています。私たちは毎朝テニスをした後このサヴォワウォターで癒されていました。

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またサヴォワのマルシェは新鮮な野菜や果物の宝庫。私の大好物あんずとメロン。お母さんにたくさん買っても らいました。とても甘くてジューシー。果汁がしたたりおちます。サヴォワハムとメロンの組み合わせは最高です。

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サヴォワのこぶた。

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泊まっていたコッテージのすぐそばで子牛が飼われていました。その愛くるしい表情に思わずシャッターを。最後の日にお別れに行くと、不思議にもこちらへ寄ってくるではないですか。モーと一鳴き。お別れの挨拶をしてくれたのでしょうか。

今ではあの牛たちのベルの音が恋しい。