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えっ!フランス語の間投詞

他の言語で会話をする際、間投詞をたくさん使えると本当に会話らしくなる。例えば日本語で、「本当ですか。」と言った場合と「えっ、本当!?」と言った場合に感じが違うよう、外国語でも雰囲気が変わりますね。

ではフランス語の会話ではどんな間投詞がよく使われているか見てみましょう。

Ah. [アー]日本語の[あ-]と同じ。Ah bon? [ア ボン?]と言うと 「えっ、本当?」あるいは「あぁ、そうですか」 Ah non![ア ノン]は「えっ、違うの!」などとなる。イントネ-ションでも意味が変化するので注意。

Alors.[アロー]は「それじゃ・だから」 Et alors.[エ アロー]で「それで?・それから?」といった感じ。

Ben.[バン]は「さて・ところで」  Eh ben.[エ バン]と言うと「ええっと」

Eh,bien.[エ  ビアン]になると「え- 何だっけ」とか「そうですか」 Ah bonと近い。

Bon. [ボン]は「そうですか」

He.  [エ] 本来のスペルはeにアクサンがついています。意味は「おい・ねえ・もし」といった感じ。

Hein.[エイン]は「何ですか?」  や同意を求めて「ね、そうでしょう」というニュアンスもあります。

Euh.[ウー]は「えっ・えーっと・うーん」

at school
「マックスあなたの番よ。机の下で何探してるの。」
「え-っと...何でもないです、先生。

次に間投詞ではないけれど会話でよく聞くことば。


Aie![アイュ]
は「痛いっ」。何かにぶつかった時だけでなく困ったときにもAie aie aie.[アイアイアイ]「痛タタタッ」といった感じ。

BOUH[ブー]といえば、日本語で言う「わッ・うわ-ッ」あるいはブ -イングの時など。

Chut![シュートゥ]は「静かに」

POUAH[プアー]は「うわ-ッ、気持ち悪いッ」と何か嫌なものを見 たりしたとき。

cat

BERK[ベルク]もPOUAH[プアー]と同じく「うわ-っ、くさ いッ」といった感じ。

YOUPI[ユピ]と言うと「やったー!」

mother and girl
「リリ、フライドポテト作ったわよ。」
「やったー!」

Ouh la la 何か危ないときには[ウララ]。日本語の「あらら」または「おっとっと」と同じ。

Zut[ズュトゥ]は「ちぇっ・畜生」と悪いことば。

Merde[メルドゥ]も「ちぇっ・畜生」と使わない方がいいことばな ので、気をつけて。

さらに会話らしくするために。

Regarde.[ルガルドゥ]は何か注意を引くときに「ほら見て」

Tien.[ティアン]は「ほらどうぞ・これもって」

Allez.[アレ]と言うと[さぁ、どうぞ・ほら 行きなさい] よく電車なんかで席を譲るときにAllez-y[アレジ]「さぁ、そこへどうぞ」とよく声をかけています。

Ecoute.[エク-ートゥ]は呼びかけで「ねえちょっと聞いて」

Dit moi.[ディ モワ]も呼びかけで「ねえちょっと」

Donc.[ドンク]は結果を述べる時の「だから」

De toute facon.[ドゥ トゥトゥ ファソン]は「とにかく」

Voila.[ヴォワラ]は「さぁどうぞ・ほらできあがり」

D’ailleurs.[ダイユ-ル]というと「さらに・その上」

Quand meme.「カンメム」は私がフランス人の会話でよく聞く耳から離れないことば。「それでも・やっぱり」

あとよく耳にするのは faitを使った表現。

En fait[アンフェットゥ]=「実際は」

Tout a fait[トゥタフェ]=「全く」

Bien fait[ビアンフェ]というと「ざまぁみろ・いい気味だ」

こういった表現が自然に出てくるようになればいいですね。私は人にぶつかったときにOoops「ウーップ ス」(英)がまだ出てきてしまいますが、それが痛かったときにはAie「アイ」(仏)が出てくる。なんとなくOuch!「アウチッ」(英)と言うより Aie「アイ」(仏)の方が日本語の「あ、痛いッ」に似てるのでとっさに出てきやすいのかな!?

サボるは何語?

日本語で「授業をサボる」だとか「仕事をサボる」などと言ったりしますね。これが何語なんだろうと考えたことがありますか。英語を勉強されている方ならsabotageサボタ-ジュということばを思 い浮かばれるかもしれません。日本語でいうサボタ-ジュは「怠業」という意味で使われていますが、英語の辞書を調べると分かるように、英語では「生産妨害」「(一般的に)妨害活動」あるいは動詞として「妨害する・破壊する」という意味で使われています。

さて、この英語はどこから来たのでしょうか。

フランス語を勉強し始めてから、少しずつなんとなくあッこれはフランス語っぽいなと感じられるようになってき ました。そしてこのサボタ-ジュという単語も、なんとなく気になって辞書を引いてみました。すると語源の箇所に、[フランス人が争議中、sabot サボットという木靴で機械などを破壊したことから]と書いてあったのです。そうストライキの多いフランス。昔から労働者たちは故意に機械や製品などに損害を与えて生産妨害をしていたのでしょう。さらに低い階級の労働者たちは皆、この安くてはき心地の悪い木靴(サボット)を当時履かざるをえなかったというのも説明がつきます。今ではオランダの木靴が有名ですね。よくお土産に買っていくあの靴。飾り用だったり、実際庭仕事用に使われたりしているそうです。最新デザインは昔と違って履き心地がいいとか。私もオランダで木靴工場を見学したことがありますが、とても歴史があるそうです。

さらにフランス語の辞書を開いてみると、sabot サボには「木靴」という意味の他「馬・牛のひづめ」という意味も付け加わっていました。

もちろんsabotage サボタ-ジュには「仕事の手抜き」や「施設・鉄道の破壊」という意味があり、動詞のsaboterサボテは「手を抜く」「破壊する」という意味で使われています。

dozing off

ソバージュな猫

先日、マルセイユの家に子猫が2匹やって来ました。その猫たちに会うのが楽しみで、マルセイユのお母さんと電話で話して いた時、お母さんは、「2匹ともソバ-ジュなの。」と。フランス語初心者の私はいつも聞きとることだけで精一杯。でも この言葉は聞き覚えのある言葉。耳にもバッチリと入ってきた。そして、ついつい分かったつもりで、「え-、本当。」と。私の頭の中には、毛が少し巻き毛にでもなっているような猫を想像。日本では、今はどうなんだろう、でも一時期確かにソバ-ジュという言葉がブームだった頃があったような。長めの髪を細かく チリチリにパ-マしたヘアスタイル。

そして、その猫たちと念願の対面の時が。クロとグレ-のきれいな毛並みの猫が庭の低木の下で歓迎しているのか、それとも恐れているのかじっとこちらを見つめていました。でも、何かおかしい。毛が短い。ソバ-ジュじゃない。なんてことだ。ソバ-ジュってどういう意味?

辞書で調べてみると、sauvageソバ-ジュとある。意味は、「野生の、(場所が)未開の、人見知りする、粗野な」。なるほど、あの猫たちは人見知りするのか。やっぱり警戒して私のことを見てたんだ。でも、日本語のソバ- ジュって?確かになんとなく野性的な感じもするなあ・・・あのヘアスタイル・・・。

英語を学習されている方なら、英語のsavageを連想されるでしょう。英語もフランス語と同じ意味を持っています。

では、ここでマルセイユ生まれの正真正銘ソバ-ジュな猫をご覧下さい!

cats cats cats

ス-プは飲まない

smily eating soup日本語では、お味噌汁やス-プなどを「飲 む」と表現しますが、英語やフランス語では「drink(英)」「boire(仏)」とは言いません。その代わりに「食べる」という意味の「eat(英)」「manger(仏)」を 使います。ですからフランス語ではmanger de la soupe という表現になりますね。英語でも同じです。drink soupと言っていませんか。

この違いは食文化の違いからきているのでしょう。日本ではお味噌汁などは食前や食事中に少し胃を潤して食べ物が入りやすくするというた めの目的があるのに対し、こちらではス-プがメインディッシュになりえるのです。野菜やお肉がたくさん入ったス-プを“食べて”胃を膨 らませるのです。

un gros plein de soupe (アン グロ プレン ドゥ スプ) とは「ス-プでいっぱい」 ということから「デブの男」と言う意味になります。

souper  (スペ) は「夜食」とか動詞で「夜食をとる」という意味で使われます。

橋を架ける

この間祝日で家でくつろいでいた時があり、マルセイユのお母さんに電話をしてみました。なんとか言いたい事が言えてくる ようになってきたのですが、それでも全神経を集中して話さなければなりません。聞き取りも同じ。何回かリピ-トしてもらってやっと分かったりと一苦労で す。

その一つの例がタイトルの「橋を架ける」という表現です。フランス語では fair le pont (フェ-ル ル ポン)というのですが、これがさっぱり何を表しているのか分からなかったのです。でも会話が進むうちに、 なにやら祝日が金曜をはさんであるのでそこに橋を架けたと言っていることが分かりました。つまり間の金曜日も休みにしたということです。「連休にした」と あっさり言ってしまうより「橋を架けた」と言うほうがなんとなく詩的でいいですね。

bridge over the river