Statue de saint Denisサンドニの像は Impasse Girardonと呼ばれる公園の中にあります。
もともとモンマルトルとは、”Mont des Martyrs=殉教者の丘”という名前の由来をもっており、紀元272年頃、のちにフランスの守護聖人となるSaint=Denis(サン・ドニ)と二人の司祭の3人が首をはねられ殉教したという伝説が残されています。首をはねられたサン・ドニは、自分の首を抱えながら北へ数キロ歩いたと言われ、息絶えた場所が現在のサン=ドニ大聖堂になったということです。
メインデッシュはDaube de Beouf(ビーフの蒸し焼き)プロヴァンサルソース。主人は魚で、なんだったか忘れてしまいましたが、おいしかったそうです。なによりも値段がリーゾナブル。この日はメニューにはありませんでしたが南仏料理のピエパケもおすすめ。
Gaspard de Besse ガスパール・ド・ベス
そしてこちら駐車場でみつけたパネル。 べスの有名人ガスパール・べス。
本名ガスパール・ブイ(Gaspard Bouis)はBesse-sur-Issoleで生まれた、プロヴァンスのギャングスター(1757-1781)。Gaspard de Besseガスパール・べスは彼のニックネーム。乗合馬車を襲い身代金を要求するのが彼のスタイル。彼のモットーとは『脅かすことはするが、決して殺すことはない』。山の中に小屋を見つけそこをあじととして、さらには城築き、民衆の心の中に前革命的考えを植え込む。しかしLa Valetteで捕まり、骨を砕かれ息を引き取るまで晒されたそうです。
町の名前は、The Comtes de Montfort(モンフォール伯爵)初代王家、Amaury I de Montfort(モンフォール アモリ1世)から来ています。この場所は、9世紀の初めからモンフォール家の要塞として存在し、Amaury I(アモリ1世)が城壁を築きました。さらにKing Robert IIが996年にモンフォールの丘に城を築きましたが、100年戦争の間イギリスによって破壊されてしまいます。モンフォール伯爵家は1294年にArthur of Brittany(ブリタニ アーサー)とYolande de Dreux-Montfort(ドゥリュ-モンフォールヨランド)との結婚によりブリタニ公国(フランス語名ブルターニュ公国)とつながりを持ちますが、ブルターニュがフランソワ1世(1494~1547)の治世にフランスの一部になった際、王位はフランスに戻されます。
11世紀の中頃に教会の建築が始まり、15世紀の終わりまで存続します。 その後、1491年、la reine Anne de Bretagne(ブルターニュ アンヌ女王)が新しい教会の建設を計画し、もともとゴシック様式だったものが、ルネッサンス様式に取って代わることになります。教会の前は広場になっており、お店が立ち並びます。小さいながら観光客がたくさん訪れていました。
さて、プロヴァンス、おいしいものも忘れてはなりません。たくさん素敵なレストランが隠れています!私たちが訪れたのはMenerbesから北へ向かったJoucas-Gordesという村にある4つ星ホテルHotel Le PhebusのXavier MATHIEUというレストラン。一番乗りでレストランに着いたためスタッフの方々が挨拶に出てこられました。シェフのXavier MATHIEUさんまでも!ガイドブックに載ってた人だー、と感動。白髪交じりの長い髪に黒い眉毛が印象的。まだ若そうな方です。オリジナル商品や、自画像の絵もレストラン内に飾ってありましたよ!
この地域の経済は徐々に低下し、1945年の後は安いHoliday Homes(休暇用貸家)の経営が始まります。しかし1960年までにMenerbesの人口は半減。ピカソのモデル一人であったDora Maarや芸術家Nicholas de Staelの未亡人が住んでいたこもあり、有名芸術家たちが多く訪れました。また、1990年、Menerbesに暮らしたイギリス人作家Peter Mayleの本によりこの村は英語圏で知られるようになりました。彼の作品のひとつは映画化された、Ridley Scott監督、Russell Crowe主役のA Good Year(2006年)です。実際撮影が行われたのは近くの村Bonnieux。
1038年に最初の『Castrum de Costae』という名前が挙げられており、その名前はcosta 、ラテン語でcote(oにアクサン付)から来ています。日本語でいう「坂道、(丘)斜面」。この城砦を建てさせた領主はRobertとFarald Varacon、そして彼らのいとこたちLes Agoult-Simianeが11世紀の終わりにこの城を手中にします。St.Trophimeに捧げられた教会が1123年に建てられ、1325年ま でSaint-Eusebe de Saignon修道院の修道士たちによって祭務が代行されました。
またLacosteと言えば Donatien Alphonse Francois de Sade(マルキ・ド・サド)という悪名高い住人がいたことでも有名です(サディズムと言う言葉は彼の名前に由来します)。彼は18世紀にこの城に住み、 地元の女性や警察を巻き込んだ一連の事件のあと逃走し牢獄に入れらました。1779年の暴動の際に城は一部破壊されましたが、その後、地元の人々によって 略奪されます。現在はファッションデザイナーPierre Cardin氏によって所有されており、彼が城を復元し、文化的イベントをそこで開催したりもしているそうです。